低画質のイラストもこれ1つで高画質に! - Upscayl
Image created by ChatGPT
Upscayl というAIを駆使した高画質化ツールを紹介します。
Download
Linux, Mac, Windows 対応です。
AppStore だと 2000 円でしたが、サイトからダウンロードすると無料。(2025/04/07 現在)
使い方
特に説明する必要がないほど、わかりやすい UI です。
高画質にしたい画像をドラッグ&ドロップし、画像スケールを指定、Upscayl ボタンを押すだけ。
一応簡単に項目を説明します。
画像を選択
ファイルダイアログで指定できますが、元絵をツールウィンドウにドラッグ&ドロップでも可能です。
AIモデルを選択
絵に合わせたAIモデルを選択しましょう。ただし、非商用のAIもあるので注意してください。
画像スケール
4x(4倍)以上はパフォーマンスに問題が発生するかもしれないと警告があります。
GeForce4070 SuperTi にて、600x600 -> 9600x9600(16x)にするのは特に問題なく、数秒で作成してくれました。
出力フォルダを設定
デフォルトでは元絵と同じフォルダに作成されますが、別のフォルダに指定したい場合はここで設定しましょう。
作成後、オリジナルとUpscayl後をウィンドウで比較できます。
目や髪の線を見ると、だいぶクリアになっているのがわかります。
また、ここが AI らしいところでしょうか、元絵の少しノイズのかかった塗りを、「いい感じに、綺麗に変換してくれる」というおまけ付きです。
元絵(左)はノイズがあるが、Upscayl後(右)は綺麗な色になっている
Waifu2x ともくらべてみた
私がよく高画質化に使っているツール、Waifu2x と比較してみます。
まず変換時間ですが、16x は Upscayl 数秒、Waifu2x 数分と大きく差がありました。
Waifu2x は「できるだけ元絵のまま、アップスケールする」ためノイズはそのまま、線画のフチに明るい色が出ています。
Upscayl はおそらく「多くの人間が期待するアップスケール」を実現しており、品質としては一段上に感じます。
- 私の使っている Waifu2x は結構古いものなので、現在は異なっているかもしれません。
安全なツールなの?
出どころがハッキリしていないと、使うのはためらいますよね?
ということで、出自も紹介しておきます。
Upscayl はオープンソースの画像拡大(超解像)ソフトウェアであり、開発は インドを拠点に活動している開発者・コミュニティによって行われているようです。
元となる AI 技術(Real-ESRGAN)は中国の研究グループ(Tencent ARC Labsなど)によるものであり、こちらもオープンソースとして公開されています。
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