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遊舎工房フリーマーケットに行ってきたよ

2022/09/20に公開約8,600字

行ってきたのでそこでお話したりしたことをまとめるよ。

総評

12名(うち1名欠席)中4名がトラックボール勢と、トレンドが鮮明だった。センサーのモジュール化が進み、焦点は「受け」部分の立体設計になるか。
あとファームウェア勢が2名yahiroさんとよっぴさんの2名と考えると、REMAP以来の「ファームウェアを簡易にする」国内トレンドもまだまだ続きそう。

yahiro(@yahiro120)さん

Kermiteについて取材を……しようにもなんか全容がよくわからんので、全容がよくわからんという話をしてきた(?)。
特にピンアサインについて、なにをどうしていいのかわからんので、ドキュメンテーションするか、KiCadの基板データからキーレイアウトを作れるのであればピンアサインもプログラム的に生成できないすか?と訴えたところ、まあ……できないこともなさそうな気がしますね……くらいの反応だったので、将来的にはできるかもしれない。

それと、あまり知られていないだろう機能についてもひとつ伺ってきた。今名称などはわからないが(ドキュメントがないので……)、設定した「モード」ごとに、指定したキーの出力を切り替える機能ということだった。
このモード機能(仮称)と、レイヤー機能は何が違うの?というと、レイアウト全体の切り替えではないということが違う。モード変更時に影響を受けるのは、あくまで、そのモードに紐付けられたキーだけである。
さらに、「キー」ではなく「キーコンビネーション」、つまり修飾キーを付与したキー入力の動作を変更することも可能ということだった。

具体的にどのような用途を想定しているかというと、「似たような機能なのにアプリケーションによってホットキーが違う」といったケースを吸収することなどを考えておられるそうだ。
まあ「アプリケーションレベルだったらAutoHotkeyとかでもいいっすよね」とは思ったし言ったが、OSレベルの違いを吸収するには(モード切替の条件次第のとこもあるが)便利そうだと思った。
特に日本語入力関係だ。僕は自宅ではWindows、モバイルではMacを使っていて、WindowsではF23F24にGoogle日本語入力でIMEオフ/オンを割り当て、Macでは普通に英数/かなキーを使っている。
仮に同じキーボードの同じ物理キーにこれらを割り当て、OSによって切り替えて使おうとした時、モード機能を使えばレイヤーを何枚も追加する必要はないということになる。

ただまあ、これに限らず、Kermiteは「色々できるがとにかく使われない」という問題を抱えており、それは「開発がニーズに届いていない」と言い換えられるだろう。
その点、前述のKiCadデータからのレイアウト構築は、「基板はできたがファームウェアを作るのがめんどくさい」という開発者のニーズにかなりアピールしそうな気がするので、今後に期待したい。

白銀ラボ ヨーキース🎱(@Yowkees)さん

Keyball44を拝見してきた。
Keyball39の最下段を削減し、メイン3行に左右1列ずつ追加したような形になっている。
もっと言うと、Corne系の42キーの片側に2キー追加した形に近い。

Keyball39に比べ、個人的には「自然に指が届く範囲により多くのキーが収まっている」感覚がある。ボールがない側の4行目にあたる2キーだけは自然には届かないが、独立したマウスボタンとして割当するには具合がいいかもしれない。(そういう意図かどうか訊けばよかった。)

これは今回けっこうマジで買おうかと思っていたのだが、現在、自作キーボードコミュニティではトラックボールモジュールの開発が流行しており、近い将来にめちゃくちゃ選択肢が増えそうだったので、見送らせていただいた。すみません。

もうひとつ面白かったのが、下記の記事に載っていた、立体型の試作品が展示されていたことだ。

続いて開発され、最初の頒布製品となるKeyball46については遊舎工房で触ることができたが、立体のやつ→46→現行品と、明らかにボールの転がりやすさが改善していることがわかる。
(余談だが、立体型のトラックボール搭載型キーボードとしては、Charybdisが販売されていたりする)
また、頒布品にはないホイールが搭載されているのも興味深い。頒布品ではファームウェア側にボールでホイールをエミュレートする機能が搭載されており、不自由はしないが、ProMicroのあたりにあると便利かもしれないとは思う。

m.ki(エム キ)(@0002ozlet)さん

実は先月のElecrowのセールで、cool640cool536を発注させていただいた。ありがとうございます。
んで、cool640のアクリル部品だけ購入しようと思っていたのだが、後日ブラックがboothに追加予定ということで、これも見送らせていただいた。さーせん。

あと、キーボード開発むつかしくてわからない話を色々した。

はやしたろう(@w_vwbw)さん

Shotgun チェリーパイ アクリル積層ケースを買おうかけっこう悩んでいた。5列以上でケース付きのテンキーパッドが欲しくて、この手の製品でケース付きのものはごく限られているからだ。
社畜のキーボード「主事」だとキー数が足りない)

これもすごく悩んだのだが、4行5列として運用するとケーブルが横から出る形になってしまうので、またまた見送り。さーせん。
たぶんcool640をいろいろ静音化しつつ使うことになると思う。

魔王(@swan_match)様

SilverBulletRequiem用のアルミケース(B品)とパームレストを見たかった。
打鍵感を追求する上でケースの比重は(色んな意味で)大きいが、分割キーボードでアルミ削り出しのケースを備える製品は少ない。
luluは認識したときにはグループバイ終わってたのよね)
専用パームレストはケースに連結はできないが、それ自体にウェイトが仕込まれており、安定性は高い。

これもまたかなり悩んだが、僕は光過敏気味で眩しいのが苦手だ。まあ光らせなければいいとはいえ、ErgoArrowsProが控えている状況では踏み切る材料が足りなかった。さーせん。

くしま 8「九嶋 八」(@kushima8)さん

Reex60(とReex70)にPMW3360ブレイクアウトボードを搭載可能ということのようだ。Keyballシリーズと同じ34mm球を採用しており、キーボード組み込みトラックボールとしては大型の部類に入る。
現時点では、ボールの「受け」は単純に円形にくり抜いたFR4板が採用されており、固定されていないのはもちろん、摩擦も強い。摩擦については、研磨等で改善を検討しておられるそうだ。
また、キースイッチと同一の基板上に、ブレークアウトボードを介してセンサーを搭載しているため、キートップから見たボールの位置がめちゃくちゃ高いという問題がある。
実際試させていただいたところ、かなり無理して親指を手の甲側にひねらないと届かなかった。実用にはもう二歩三歩という印象だ。

しかし、かなり安価に作れそうな構成には魅力も感じる。今後に期待したい。

パレットシステム よっぴ(@4py1)さん

以前下記の解説記事も書かせていただいた、AZ-COREのブラックバージョンを拝見。

また、ortho36_pandaの実物も拝見することができた。
通常、TRRSケーブルでエキスパンダ(子機)と接続するAZ-COREだが、ortho36_pandaはAZ-COREを直接マウントして使用することができ、コンパクトにまとまる。

ただし……AZ-CORE本体に相当の厚みがあるため、せっかくの無線機であるのに、モバイルとしてはなかなかかさばる。
というか、chocスイッチではなくMX互換スイッチが採用されているのは、この本体でかすぎ問題でこれ以上薄くできないかららしい。僕も紙の上で設計して、そこで頭を抱えた。
というわけで、有線バージョンのリリースを重ねてお願いしておいた。AZ-COREは「ファームウェアを書くことなく、入力機器を簡単に接続できる」ことが最大の特長であり、これは電源の不安のない有線でこそ生きるはずだ。
(現状でも、分解して、電源入力にUSBコネクタを繋いでしまえばできんことはないそうだが……)

また、もう一つ面白い話がある。
「本体キーの使い道に困るんで、個人的にはトグルスイッチとかいいんじゃないかと思うんすよね……ほらレイヤートグルとかするとステータス見えないでしょ?」と適当なことを喋っていたところ、「いや実は、ハードウェア的には本体のLED操作できるんですよね。ファームウェアが対応できてないだけで」とのこと。
となると、将来的には、レイヤー番号に合わせて点灯状態を変更したり、充電状態を表示できるようになる可能性もある。
特に充電状態の表示はほしい。現状では「内部LEDが消灯したら充電完了」という判断しかできず、そもそも充電が必要な状態かもわからないので、あんまり取り回しが良くないのだ。

また、話題沸騰の1Uトラックボール(と「魔法の玉」)も面白かった。
「魔法の玉」は要するにゴムボールらしいのだが、当然のように引っかかる。引っかかるのだが、それで止まってしまうわけではなく、クリック感のようなものを伴って、『プププププ』という感じで転がるのだ。
もともと極小のボールということもあり、慣性運動させて長距離を転がすのは難しい。しかし、この疑似クリック感のおかげなのか、短距離ではかなり狙ったところに行く。
僕は使ったことがないのだが、廃盤になったビット・トレード・ワンの1Uトラックボールは、逆に、「ぬるぬる動くがゆえに短距離での制御が利かない」感じだったらしい。
どっちがいいかは好みもあるだろうが、大きく動かす分にはファームウェアで加速させることもできると考えれば、これはなかなか悪くないのではないか。

takashicompany(@takashicompany)さん

アクリル端材キースイッチテスターいただきゃした。あざっす。

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