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YAPC::Kyoto 2023でオフラインカンファレンスの良さを再認識しました

2023/03/26に公開

先日、YAPC::Kyoto 2023というカンファレンスに参加しました。ブログを書くまでがYAPCということで少し遅れましたが、今回はそのレポートを書いていきます。

参加した理由

Perlは全然書いてないので、当初YAPCに参加する予定はなかったのですが、先日、Findyのイベントで久しぶりにonkさんと会い、その際に「絶対に来て」と言われたので、YAPC::Kyotoに参加することにしました。長らく参加できなかったオフラインカンファレンスに行きたい気持ちもありましたし、久しぶりのオフラインカンファレンスは自分をこれまで育ててきてくれたコミュニティだと思っているYAPCだろうという気持ちもありました。オフラインカンファレンスに久しぶりに参加するので、せっかくなら自分も発表を行いたいと思ったのでProposalも出して発表することになりました。

また京都という場所も良かったです。京都は学生時代にはてなインターンに参加して1ヶ月半ほど暮らしていたので、学生時代の思い出の場所の一つです。また、これは別の機会にブログを書こうと思っていますが、京都で行こうと思っていた神社がまだ残っていたので、その大部分に行くことができたので良かったです。

発表内容について

Proposalを出すにあたり、どういう内容がいいのか考えました。Perlは触ってないですが、自分の中で発表するなら技術の話題を発表したいという気持ちがありました。YAPCは以前から言語にとらわれない発表ができる場としての役割を果たしていると理解しているので、これまであまり話せてこなかったGoでシステムプログラミングをする方法を発表することにしました。

https://zenn.dev/catatsuy/articles/e15714f8e253d8

Goの話であればGoのカンファレンスで発表すればいいのでは、と思う人もいるかもしれませんが、資料を見れば分かるようにGoの話をすると見せかけて半分くらいCの話をする必要があり、言語に限定されたカンファレンスではやりにくい話題でした。その点YAPCは言語についてとやかく言う人はいないし、システムプログラミングなど低レイヤーの話も好きな人が多いので受け入れられやすいと思いました。

しかし発表資料を作成してみると、20分ではすべて説明しきれない量の資料ができてしまい、40分必要だと感じました。時間が20分しかないため、省略する内容はコラムとして残しつつ、発表中は言及せずスキップすることにしました。発表後にいくつか質問を受けたのですが、資料内では説明を飛ばしたコラムに書かれていた内容が多く、やはり発表中に言及すべき内容だったと少し後悔しましたが、それだけ熱心に発表を聞いてくれた人がいたということで、結果として前向きに捉えることにしました。

YAPCではこういった多様な言語の知識が必要な技術の話をする発表が可能なので、受け入れてくれたことに感謝したいと思います。

ChatGPTについて

YAPCでは、トレンドであるChatGPTについて多くの発表者が言及していました。体感ですが、半分くらいの発表者が何かしら触れていたのではないかと思います。

自分も発表資料作成中にChatGPTを活かせないか試行錯誤していました。その感想は

  • 資料作成において、今回のような技術的でニッチなトピックにはほとんど役に立たなかった
  • 資料の校正をしてもらったところ、わかりにくい表現・誤字・内容の説明不足を指摘してくれた

ということで作った資料の校正にはすごく便利であることを実感しました。執筆するなら本当に強い味方になるのは間違いないと思います。

資料作成も内容によっては役に立つかもしれませんが、技術カンファレンスの発表だと難しいだろうなという感想です。

他の発表

moznionさんの話術と言語化力は本当にすごいなと感じました。

三上さんの「4PB(ペタバイト)を超えるオブジェクトストレージをハードウェアからアプリケーションにかけて運用するノウハウ」という発表では、ストレージ運用に関する質問をもっとしたかったのですが、私が一方的に話すことは適切ではないと考え、質問を数点に絞りました。

kazeburoさんのDNSのベンチマークの話はまあそうなるだろうなと感じました。

大西さんのキーノートは心に響きました。私自身、学生時代にはてなインターンに参加し、それがきっかけでこの業界へ進むことを決めました。その経験を思い出し、このコミュニティのつながりを大切に維持していくことが重要だと強く感じました。

ベストLT賞

同じ会社でインターンをしてくれている土屋さんがベストLT賞を獲得したことが、本当に嬉しかったです。

土屋さんは前日祭でも発表していました。前日祭では若い発表者を増やすことを目指しており、私も非常に賛同する取り組みでした。こういった試みを続けてほしいし、その経験を通じてベストLT賞を獲得するという成功体験を土屋さんが得られたことは、本当に意義深いことだと思っています。

詳細はこちらでご覧いただけます。

https://shundeveloper.hatenablog.com/entry/2023/03/21/135437

https://developers.prtimes.jp/2023/03/24/pr-times-yapc-kyoto-2023/

思い出

スピーカーチケットだったので、受付で最初に本名を名乗ったところ、名簿にはIDで登録されており名前が見当たりませんでした。しかし、運営のにゃんこさんが「あなたは顔パスで大丈夫です」と言ってくれて、受付を済ませてくれました。とても面白かったし、こういったコミュニケーションがオフラインでできたことが嬉しかったです。

感想

オフラインカンファレンスが3年間開催されなかった影響で、ノウハウが途絶えてしまったイベントもあるでしょう。その間に社会人になったり、学生でいた人たちも、横の繋がりを作れずにここまで来てしまいました。今回のオフラインカンファレンスでは気軽にコミュニケーションができ、参加者が徐々にカンファレンスの感覚を取り戻していく様子が見られました。

私が学生の時に初めてYAPC::Asiaに参加した時のワクワク感や衝撃は、今でも忘れられません。学生時代の経験は人生において大きな影響を与え、良質な刺激を若いうちに受けることがその後の成長に繋がると実感しています。YAPCが学生支援に力を入れている点から、コミュニティとして若い人たちを積極的に受け入れたいという運営の意思が感じられます。これがコミュニティだけでなく、業界内全体にいい影響が出ると思っているので、本当に素晴らしい試みだなと改めて感じました。

私自身も若い人に様々な経験をして欲しいという思いから自社でインターンの受け入れを始めました。しかしこの世代はコロナの影響で横の繋がりが作れず、刺激を受けられなかった世代でもあります。この空白の三年間による損失を受けた世代のことは今後も語り継がれるでしょう。

それを嘆くのは簡単です。たしかに過去を変えることはできませんが、未来を変えることはできます。これから復活する新しいカンファレンスで、新たな歴史を創造していくことが重要です。それを運営の方達が実現していったと思います。

Perlについては、昔はOSにデフォルトでインストールされていて便利だったのでたまに使っていたのですが、最近は最小構成のOSではPerlが入っていないことがあり、またアプリケーションの実行環境としてコンテナの利用が増え、依存が少ないOSが好まれるようになりました。昔はどこでも使えたPerlは今や不便になりつつあります。

Perlに限らず、Web技術全般の話をするコミュニティとしてYAPCは継続していって欲しいと思っています。そのためにも、私はコミュニティを支える活動を自分なりに続けていこうと思います。

なお、このブログはChatGPTで校正をしてもらいました。ChatGPTで生成した文章はそれっぽい文章ではありますが、そのまま使うのは難しく、結局一から書いた方が早かったです。しかし校正に関しては本当に便利に使えて良い感じなのでおすすめです。

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