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【コラム】フリーランスは本当に自由なのだろうか?

2021/01/11に公開

自己紹介

プログラミングスクールを卒業し、自社開発エンジニアとフリーランスエンジニアをやっている
二匹のねこ」と申します。

今回の話

時代は変わり働き方が多様化する中で、どこにも所属していないフリーランスは年々増加しています。私たちがエンジニアを目指す過程で、最終的にフリーランスエンジニアを目指している仲間も多かったです。その理由を聞くと、働き方が自由だからとか、正社員より稼げそうだからなどいろいろあります。
なので、今回は

『フリーランスって本当に自由で稼げるの?』

という部分に目を向けて、個人的な意見を交えながら本当に目指しているのはフリーランスなのかを深掘りしていきたいと思います。

フリーランスとは?

まず、フリーランスとは、、、。
簡単にいうと、どこにも所属しておらず個人で活動している人のことです。会社の正社員ではなく、ビジネスを通して会社と関係を構築していたり、仕事を請負っていたりする人のことです。フリーランスといえば、エンジニアを思い浮かべる人も多いのではないかと思いますが、医者や看護師、記者やライターなどもフリーランスで活動している人はいます。(医者や看護師はドラマで流行ったので、、、。実際には少ないと思います)
これからも働き方は多様化し、様々な分野でフリーランスが増えるのではないでしょうか。

目指している姿は本当にフリーランスですか?

私たちは、自己紹介にもある通りプログラミングのスクールを卒業し、エンジニアとして働いています。
同期の中にも将来はフリーランスになって働きたいという人も多かったので、エンジニアという職業は一般的にフリーランスと結びつきやすい傾向にあることは間違いないでしょう。

なぜフリーランスを目指しているのか

ここで、一度自分に問いかけて欲しいと思います。『なぜフリーランスを目指しているのか?』と。
多くの人は、「自由に働きたいから!」というのではないでしょうか。(自分もそうだった、、、。)

フリーランスは自由か

結論を先に言ってしまうと、想像しているより自由ではないです。
自分も自由な働き方ができると思ってフリーランスを目指し、エンジニアの業界で想定していたよりも早くフリーランスになりましたが、私が自由になったのは『時間の使い方』だけです。
ん???お金など他の部分は?という疑問も生まれてくると思いますので、時間も踏まえて解説します。

時間

先にも書きましたが、時間については自由になったと思います。
ただ、勘違いしてはいけないのは自由な時間が増えたのではなく選べるようになったということです。
例えば、会社に所属していると「9時〜18時」がコアタイムを決められ、この時間は働かなければならないという制約があります。1時間休憩したとして、実働は8時間です。この時間ですが、フリーランスであったとしても正社員と同じように稼ごうと思えば、同じぐらいの時間は働かなければいけません。しかし、フリーランスであれば働く時間を自分で決めることができます。
例えば、朝は予定があるので昼から稼働して朝の分は夜に回すというようなこともできますし、昼に頑張って朝の分をやってしまうというように時間に融通を効かせることができます。

お金(給料)

フリーランスになると、自分の単価を自分で設定できます。自分が1時間働いた場合の金額決めたり、人日計算で、ある作業を自分が1日働いた場合何円というように単価を決めることができるので自由といえば自由です。
しかし、いくら自由であるとはいえ、相場というものは存在します。自分にスキルがあるからと言っても顧客は要求以上のものは特に求めていない場合が多いです。余分に提案して単価を上げたりすることやオーバースペックで使いこなせないものを作ることは却ってクライアントの満足度を下げることにつながることもあります。
ですので、単価は相場ぐらい。高くても「相場+α」くらいにしかならないと思った方がいいでしょう。

案件

自分が携わる案件を自分で決めることができます。やりたくない仕事は断ることができますし、一緒に働きたくない人がいるチームに入らなければいいだけです。そういった意味では自由といえます。
会社に所属すると、自分がやりたくない仕事をやらなければならない時が必ずきますから、、、。
しかし、フリーランスエンジニアはたくさんいますし、自分と同じスキルを持っている人も副業としてやっている可能性もあります。要するに競合が多いということになります。また、会社と違い黙っていても仕事がもらえるわけではありません。特に、フリーランスになりたての時は実績がないため、自分が積極的に動いて案件を獲得していく必要があります。選り好みをしていると、そもそも案件を受注できないという事態に陥ります。今請負っている仕事が終わったら新しい案件に携わらないといけないとなると、案件中でも営業しなければいけないので、常にマルチタスクを強いられることになるでしょう。
果たして自由なのか、、、。疑問ですね。

フリーランス≠自由?

上記で述べたことはフリーランスのほんの一面に過ぎませんが、メリットもデメリットもあったと思います。
人によっては、自由だと思った人もいれば、思っていた自由とは違うなと思った人もいるのではないでしょうか。

段階を踏む

エンジニアを目指している人の中には、ITとは全く無縁の職から転職しようと思っている人もいるのではないしょうか。そのような人は、一度IT企業に就職することをお勧めします。理由は、正社員であってもIT業界は他の業界より自由度が高いということです。特に、時間に関してはフレックスを採用していたり、コロナ以前よりリモートワークをしていた企業もあるように時間に自由度をもたせていることも多いです。例には出てきませんでしたが、服装も比較的自由なところが多いです。
また、いきなりフリーランスが難しい理由についても少し触れておきます。

  1. 未経験からフリーランスでは案件はそう簡単に獲得しにくいため
  2. 簡単な案件は競合も多く単価も安いため
  3. 業界に知り合いがいないため(案件の安定供給がない)

などです。
特に思うのは、3番が大切かなと思います。
体験談でもありますが、案件が知り合いベースで来ることが多いです。エンジニアに知り合いをたくさん作っておくに越したことはないでしょう。会社に所属していた場合、任せられていた案件をそのまま継続して任せてもらえたりする可能性もあります。

最後に

フリーランスについてあれこれと書いてきましたが、言いたいのはフリーランスエンジニアを目指すならちゃんとその実状を知ることが大切ということです。
働き方が自由だからといった漠然とした理由で目指すと、フリーになった後にギャップに悩むことにもなりかねません。自分が求めている自由な働き方がなんなのか、その自由はフリーランスなることで叶えられるのか。逆に、正社員として会社に所属していては、実現できないのか。ということをしっかりと理解した上でフリーランスを目指しましょう。
先にも述べましたが、これからの時代どこかに所属していることが安定ではなくなります。特に、エンジニアのようなスキルを持った人が重宝される(生き残っていく)時代になっていくでしょう。
フリーランスという道でなくても、エンジニアを含めIT人材はどんどん需要が高まっていきます。今後必要とされる市場価値の高い人間になるためにも、正社員・派遣社員、フリーランスという働き方に囚われず、しっかりとスキルと身につけていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございまいました。

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