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DX Criteriaやってみた

2024/03/19に公開

はじめに

こんにちは、CastingONE岡崎です。
CastingONEでは、開発チームやプロダクトの規模が大きくなってきたこともあり生産性の可視化や向上に力を入れています。
その一環として今回はCastingONEとしては初のDX Criteriaをやってみたのでどういう結果になったかを簡単にご紹介したいと思います。

DX Criteriaとは

DX Criteriaとは日本CTO協会が策定している、2つのDX(Degital TransformationとDeveloper eXperience)を企業が推進するための評価基準です。
チーム、システム、データ駆動、デザイン思考、コーポレートの5テーマで合計330個ほどの評価項目があり、それぞれの項目に対して「TRUE」「FALSE」「but」で回答すると、その結果をもとに各テーマごとに点数や偏差値、レイティングなどが表示され改善計画を立てることができます。(「but」は「TRUE」だが改善の余地がある、若しくは「NO」だが一部できている等の意味で、0.5点獲得できます)
詳細はこちら(https://dx-criteria.com/)

進め方

CastingONEでは、CTO(自分), テックリード, プロダクトマネージャの3人で1時間の会議を3回行い全ての項目をチェックしました。
remarksという列がテンプレートに用意されているので、「FALSE」や「but」の場合は、その理由や今後どうやって解決していきたいか等を軽く話しつつ記入していきました。
remarks

結果

remarks
結果としては全体的には低めで、これから改めて頑張ろうという気持ちになりました...!
特にデータ駆動のテーマが低く、個人的にも現状はデータを活用したプロダクト開発や会社全体としての意思決定は弱いと感じているのでテコ入れしていこうと思います。
チームテーマに関しては全体的にはそれなりに良い評価になっていますが、これは良いプロダクトを作るには良いチームあってこそだという思いからチーム作りや組織づくりをしてきた結果が少し出ているのかなと思います。
ただ、チームテーマ内だと、「透明性のある目標管理」のみ2点で赤字になっています。これは納得感が強く、弊社では3期目に初めて導入したあまりイケていない目標管理の方法を今も使っていて、現在人事と協力して進めている全社的な人事制度改革の一貫でプロダクトチームの目標管理も5月から刷新する予定なので、そこで多少改善出来るのかなと踏んでいます。

感想

DX Criteriaは弊社のようなスタートアップにとっても包括的にDXの評価を行い今後の指針を立てる上で参考にできる有用なツールだと感じました。個人的には、推奨プラクティスのチェックリストだけでなくアンチパターンに陥っていないかの評価項目がある点や、各項目にnotionで内容やなぜそれが良いのかを説明する補足ページが用意されていて使いやすい点もとても良かったかなと思います。
一方でDX Criteriaは最新バージョンが2021年なので2024年時点だと評価項目のアップデートも多少必要かなと感じました。例えば、Copilot等の生成AIのサポートを日常的に使えてるか等はDX Criteriaの評価項目にはないが、2024年時点のDXの評価基準としては重要だと思います。公式でも書かれていますが、過度に数字だけにこだわるのではなく、方針を立てるためのの参考の1つとして利用していくのが良いかなと思います。

今後の展望

まずは、システムとデータ駆動のテーマに対して、改善計画を立てていきたいと思います。
以前からやりたいよねーという話をしつつもタスクとして積んで後回しにしているものも多いので、そういうものを進めていくだけでも結構改善される見込みはあるので地道に改善していければと思います。システムテーマに関しては、DX向上委員会という有志の委員会を立ち上げて、すでに改善を進め始めているのでどういうことをやっているかは追って紹介できたらと思います。
また1年後に計測する予定なので、そのときにはもう少し良い結果が出るように頑張りたいですね。(Aを取りたい...!!)

最後に

CastingONEの開発チームでは日々DXを改善しつつプロダクト開発を進める仲間を募集中です!少しでも興味を持った方は是非カジュアルにお話をさせてください!
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