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MacbookProがスリープから復帰した後、328P6VUBREB/11への映像出力が再開されない問題への対処方法

2020/09/23に公開

はじめに

リモートワーク中の皆様、首尾は如何ですか.
私はリモートワークし始めてから早数ヶ月経ちました.
自宅の執務環境が悪かったので、いくつかの製品を購入して環境を改善をする事にしました.
その中に件の4Kディスプレイが含まれており、MacBookProからThunderbolt3対応USB3.1 type-Cケーブルを介して映像出力している環境で、標題の問題が発生しました.
この記事は、その問題をどのように解決したかを説明する内容です.

どんな機材を使っているか

  1. MacBookPro
    クラムシェルモードではなくMacBookPro本体のディスプレイも表示・利用しています
    Macの機種情報は下記の添付画像参照
  2. ディスプレイ
    4Kディスプレイは、PHILIPS製品の328P6VUBREB/11です.
  3. ケーブル
    MacbookProと4Kディスプレイの接続に利用しているケーブルは、Cable Matters製品の107002-BLK-0.8m-Jです.
    購入当時、Amazonで探した中で4K60Hzに対応している製品群で最もケーブル長が長かったと記憶しています(今はもっと長い製品がありそうです).

私が気に入っている4Kディスプレイ 328P6VUBREB/11 の特徴は以下の通りです.

-- USB3.1 type-Cのドッキングステーションを内蔵しており、LANケーブルやUSBtypeB接続のPC周辺機器もディスプレイ経由で接続しながらMacBookProの充電ができる
-- ドッキングステーションに接続する機器との通信をUSB2.0の互換性能に限定する設定にすれば、4K60Hzの映像をMacBookProのThunderbolt3端子から4Kディスプレイに入力できる
-- 対して、USB3.0の性能を発揮する設定にすると、Thunderbolt3(USB3.1 type-C)からの映像は4K30Hzで表示される
-- Thunderbolt3ケーブルを使えば、MacBookProの配線がすっきりしつつポータビリティ性を維持できる
-- ↑が当製品の最大の魅力にありつつ、HDMI2.0 x2やDisplay Port1.4 x1なども映像入力ポートとして用意してある
-- 付属のディスプレイスタンドがVESA規格で接続して昇降やピボットに対応しており非常に優秀

なにが原因だったか

スリープさせる前に毎度Thunderbolt3ケーブル外せば良いじゃん!みたいな運用回避する イケてない スタイルは手間であり嫌でした.
同様の事象をGoogleで検索して、AppleのコミュニティスレッドAppleのサポートページ などを参考に、ディスプレイとMacBookProの相性やケーブル側に問題がある可能性も視野にいれつつ試行錯誤していました.
結果としてそのあたりには問題が見つけられず、Thunderbolt3でディスプレイ(およびドッキングステーション)と接続されているMacbookProが、スリープから復帰した際に、接続機器とのマウントが不安定になる といった事象が原因でした.

どのように問題を解決したか

以下の3つの対応によって、標題の問題を再発させないようにできました.

ディスプレイのUSBスタンバイモードを切り替えた

  • 当ディスプレイはUSBスタンバイモードをON・OFFで切り替えられますが、次の記事を参考にONにしました. ディスプレイ側のUSBーPDスタンバイ挙動とその設定
  • こちらの設定によって、MacBookProがスリープ → ディスプレイがスリープ → Thunderbolt3へ来るPD給電停止 が防げます.

MacBookProの省エネルギー設定を変更した

  • Appleのコミュニティスレッド を参考に、MacBookProの省エネルギー設定を電源モード時・バッテリーモード時両方で変更しました.
  • ハードディスクがスリープ状態から復帰した際にThunderbolt3で接続している機器のマウントが怪しくなる現象は、既知の問題の様です.

SMCリセットを実行した

SMC(システム管理コントローラ)とは、Intel搭載のMacで以下の機能を制御するものです
-- 電源ボタンを押したときの反応
-- Macノートブックのディスプレイの蓋を開いたり閉じたりしたときの反応
-- バッテリー管理
-- 熱管理
-- SMS(緊急モーションセンサー)
-- 環境光センサー機能
-- キーボードのバックライト機能
-- ステータスランプ(SIL)管理
-- バッテリー残量のインジケータランプ
-- 特定のiMacのディスプレイに対して(内蔵ではなく)外部のビデオソースを選択

それが外部ディスプレイへの接続や出力にも関係があるので、設定を変更(あるいは不調になったら)したらリセットしましょう、という話の様です.

おわりに

再起動で解消するかも!ってプラクティスは、パソコンでもサーバでも昔から変わりませんね.
今回は大まかに3つの対応によって、私の環境では表題の問題が再発しない状態になりました.
如何でしたでしょうか.
本件の類似事象で困っている方、特にMacと328P6VUBREB/11ユーザに届くと嬉しいです.

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