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[2024年10月18日] AIにより人類は永遠の命を得るか(週刊AI)

2024/10/18に公開

こんにちは、Kaiです。

先日のOpenAIサム・アルトマン氏の声明に続き、Anthropicダリオ氏からも、似たような声明が発表されました。
どちらも、AIは既に人類を次のステージに進める段階に入っており、飛躍的な社会の変革が行われるだろうと述べています。

あまりAnthropicはこういった発信を行わないだけに、最先端の各社はAGIに至る確信を得たか、既にAGIに至っているのでは?という憶測がさらに飛び交っています。

もしそうであれば、私たちは孤独に手探りで未来を模索していた人類の最後の世代、ということになりますが、果たして未来はどうなっていくのでしょうか。

では今週のトピックです。

注意事項

  • 直近収集したAIおよびWeb系の記事やポストが中心になります
  • 私のアンテナに引っかかった順なので、多少古い日付のものを紹介する場合があります
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Anthropic: ダリオCEOの声明とポリシーの変更

ダリオCEOが声明(ダリオ文書とか言われています)を出すと同時に、Anthropicのポリシーが変更されました。

ダリオCEOの声明は広範な内容ですが、特に同氏の専門分野である生物学において詳しいです。「AIによって研究が加速され、これまでの50年~100年間における科学的成果が今後5~10年で達成される」結果、「人類の寿命は150年以上に延長され」、その間に得られるさらなる科学的成果によって永遠に生きることも視野に入ると述べています。

一方Anthropicのポリシー変更は、AIがABC兵器などの開発支援をしたり、自立進化したりする可能性が現実になったことを鑑み、最先端のフロンティアモデルが一定の能力を上回る場合には安全性が確認できるまで公開しないという内容になっています。

こういった発信はOpenAIの得意技でしたが、Anthropicも同様の内容を発信し始めています。両者とも本当にAGIに到達しているのか、それとも単に投資を煽るための売り文句なのか。
https://darioamodei.com/machines-of-loving-grace
https://www.anthropic.com/news/announcing-our-updated-responsible-scaling-policy

OpenAI: Agent Framework「Swarm」

あくまで実験的なもの、という位置づけですが、OpenAI謹製のAIエージェントフレームワークが公開。
https://cookbook.openai.com/examples/orchestrating_agents

Dify: SOC2基準に準拠

SOC2認証は、データの保全やセキュリティについて、第三者が客観的に認証するものです。Difyは一時期テンセント出身の経営陣ということで懐疑的な目で見られていましたが、払拭するために手を打っていますね。
https://x.com/DifyJapan/status/1845866072353951968

その他AI系話題

NVIDIAより、Claude/GPT超え?の新オープンモデル公開

70Bモデルとなると気軽にローカルで動かすわけにはいきませんが、オンラインでのテストではかなりのものだという感触のようです。
https://huggingface.co/nvidia/Llama-3.1-Nemotron-70B-Instruct
https://note.com/schroneko/n/nab320376dcfd

日本のお客様による生成 AI 事例集

AWS公式より、日本の企業におけるPoCを超えて導入されたAIの事例集。各事例は1ページずつで概要のみですが、考えるヒントにはなりそう。
https://aws.amazon.com/jp/local/genai-4-jp/

Graph Database と Generative AI の素敵な関係

グラフDBを使ってGraph RAGやろう!というお話。neo4jの話から、最後はOracleのグラフDBのお話へ。各社グラフDBの使い道としてアピールしていますね。
https://speakerdeck.com/oracle4engineer/graph-database-to-generative-ai-nosu-di-naguan-xi

0.5BパラメータのLLMを一から作ろうとして心が折れかけた話

いやほんとこれはそうで、実際LLMを作ろうと思うとめちゃくちゃ職人芸とノウハウが必要なんですよね。そして庶民が手元で作れるものは実用的なレベルに達しないという……。
https://zenn.dev/yuki127/articles/813e72d026f230

RAG精度評価の定番ツール「Ragas」にAWSのBedrockで入門しよう!(v0.2対応)

RAG精度評価は色々提案されている印象でしたが、これは使いやすそうですね。ただやはり、LLM-as-a-Judgeの問題点はどうしても付きまといそう。
https://qiita.com/minorun365/items/2f4e238f8bbc6e393ba5

Chrome の組み込み AI の Summarization API を試してみる

へぇ、ChromeでGemini nanoをローカルで動かせるのは知りませんでした。考えてみればブラウザ自体が実行環境ですし、インタフェースにLLMを後付けで組み込むという発想ですね。
https://azukiazusa.dev/blog/try-chrome-internal-ai-summarization-api/

WEB開発系話題

タイミーでは先鋭的なDesignDataOpsを構築した

おーこれはすごい。デザインの素材を共通化して各プラットフォーム向けに最適化、更新と、DevOpsをデザイン領域でここまでやってる事例って初めて見ました(不勉強なだけかも)。
https://note.com/_yyyyy/n/n82a4b4ea9d98

バリバリ軽量No.1な検証ライブラリ Valibot の紹介

依存関係ゼロで600バイト未満はすごい。しかも結構機能豊富。
https://zenn.dev/uttk/articles/introduce-valibot

「Yu Gothic UI」フォントの鍵括弧、繋げるとブラウザ表示で重なる問題を調べてみた

あー!これ何度か遭遇してなんじゃこりゃ、となってたやつです。原因が分かってすっきりしました。
https://tawara-memo.hatenablog.com/entry/2024/10/12/174432

その他一般テック話題

プルリクを気持ちよくレビューしあえるコツあれこれ

こういうちょっとした気遣いって意外に業務効率に影響を与えるんですよね。ただ規約化するのもな……というものもあり、カルチャーとして馴染ませていきたいところです。
https://zenn.dev/praha/articles/07de6be200563b

開発チームの中心で心理的安全性をつくる、UXデザイナーの問いかけ方

なぜなぜ分析は気を付けよう、心理的安全性のために、Whyではなく4W1Hで問いかけようというコツです。確かに、「なぜ?」は心理的に負い詰める言葉であるのは事実。言い換え大事です。
https://speakerdeck.com/takuto_yonemichi/kai-fa-timunozhong-xin-dexin-li-de-an-quan-xing-wotukuru-uxdezainanowen-ikakefang

エンジニア採用のパラダイムシフト

ここ数週間、「DevRel(Developer Relation)」という言葉が割と観測範囲で出てきました。日本では技術者不足によるリファラル採用の重要性から、北米では膨大な応募から有用な候補を抽出する重要性から、DevRelは重要というお話。ただし、むしろ「少人数で開発する体制」に移行するべきでは?という提言もあり、AIによるサポート力が増している昨今では説得力があるように思います。
https://laiso.hatenablog.com/entry/2024/10/14/193546

CareNet Engineers

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