個人事業主がGoogleデベロッパーアカウントの住所をバーチャルオフィスに変更するまでの記録
この話は個人事業主がGoogleデベロッパーアカウントの住所を自宅から事業所(バーチャルオフィス)に変更するまでの、Googleとの戦いの記録である。もちろん勝手にそう言っているだけ。
私は自称個人開発者。一応個人事業主。Android端末を使い続けてしばらくである。
当然、初挑戦のモバイルアプリはAndroid用となる。
Androidアプリを作るためにはGoogleデベロッパーアカウントなるものを開設する必要がある。デベロッパーアカウントにアプリの公開設定や開発者の情報がまとまっている。
2種類のアカウント
デベロッパーアカウントは「個人」「組織」の2種類がある。
組織は法人、ビジネス用。金融など特定のカテゴリに属するアプリを公開するには組織であることが必須らしい。
個人はまぁ個人。収益化も問題ない。私は個人事業主なので個人を選択した。(そもそもこれが間違いだったのかなあ)
個人アカウントを作成するにあたり、住所氏名や本人確認書類を提出する。アカウント開設当初はバーチャルオフィスの契約をしておらず、後で変えればいいやと軽い気持ちで自宅住所で登録した。
バーチャルオフィス契約後、いざ住所変更しようとなってからが茨の道。戦いの幕開けである。
問い合わせ…もしかしてループしてね?
アカウントの住所変更はそもそもplayConsoleからは行えない。住所欄の下から支払いセンターへ飛ばされる。デベロッパーアカウントの住所は支払いプロファイルの住所と紐づいているのだ。
支払いプロファイルの住所の編集ボタンを押すと、GooglePay問い合わせフォームから申請するよう表示される(何のための編集ボタン?)。
問い合わせフォームもすんなりとはいかないのだが、住所変更したい旨と確認書類(私の場合は開業(事業所移転)届、事業所住所のある口座情報)を添付して送信した。
回答はこう。
「支払いプロファイルの名前や住所変更に関係のない問い合わせは受け付けていない。Googleサポートに問い合わせて」
意味不明である。住所変更の申請をしてなぜ住所変更に関係がないと言われるのか。
仕方がないのでPlayConsoleサポートに問い合わせ。
「新しい事業所住所への変更に問題があるそうだが、私たちは本人確認を専門としている。担当者から連絡させる」
その後
「専門外なので支払いサポートチームに連絡して」
そこから拒否されているんだが…と以前のやり取りをコピペしつつ返信すると
「この手順で支払いプロファイルの住所変更の問い合わせをして」
と一番最初にした住所変更申請を案内してきた。ループしている。仕方ないのでもう一度支払いプロファイルのフォームから申請してみた。
「あなたの書類は組織用である、しかしあなたのアカウントは個人なので変更できない」
何をか言わんや。個人事業主の開業届では組織アカウントは開設できない。ゆえに個人アカウントを使っているのに…
再度支払いセンターへ問い合わせる。個人事業主は個人でアカウント開設するしかない、組織アカウント開設が認められない書類がなぜ組織用と判断されるのか。
「専門の担当に確認する、いつ返答できるかわからないが待ってくれ」
とのこと。日本語はかなり怪しかったが、人間の文章らしくはなっていた。
しばらくして
「住所変更をしたいのか、なぜしたいのか」
と何故か聞かれたので事務所移転だと回答。
またしばらくして
「ここは支払い関連の担当だからPlayConsoleチームに問い合わせたほうがいい」
と。既にそちらへは問い合わせ済みで、対応できないと回答されている。一体何度たらい回しにされるのか。と送る。
その後何度もこちらが催促、あちらから確認中だから待ってくれ、の繰り返し。
かなり端折っているが、1カ月強はこのやりとりに費やしている。
突然の解決
そして突然解決の日はやってきた。
何の前触れもなく、支払いプロファイルとPlayConsoleから「本人確認が完了した」旨のメールが来た。住所も変更されている。
問い合わせIDを見るに、一番最初に「住所変更に関係のないことは受け付けられない」と突っぱねられたものが何故か処理されたらしい。
何故通ったのかはよくわからない。
散々メールのやり取りをしていた担当者は、住所が変更されたあとも「もうしばらく待ってくれ」と連絡をくれた(解決した、対応ありがとうと返信しておいた)。
スッキリした解決とは至らなかったが、結局のところ確実な書類を揃えて、拒否されても辛抱強く問い合わせ続けることなのだろうか。
ちなみに問い合わせ内容は日本語と英語を併記して送っていた。
DUNSナンバー取得がベターっぽい
なお、あまりにメールでの問い合わせに進捗を感じなかったため組織アカウントの作成も視野に入れていた。
組織アカウント開設にはDUNSナンバーという企業識別コードが必要。東京商工リサーチから個人事業主でも取得可能らしい。
無料だと30営業日くらい?で取得できるらしく、申請はしたものの取得前に住所変更できてしまった。
今後組織アカウントへ切り替えを検討するならば使えるので、やっておいてよかったかと。
住所変更できたけどクローズドテストが完了できない件
Googleに振り回されつつも、ようやく初のアプリがクローズドテストに漕ぎ着けました。
そう、まだテスト段階なのです。12名以上のテスターさんが集まり、2週間以上継続インストールしていただかないとリリースすらできない。
※※現在は募集停止しています
テスターさん集まてもらうのって大変ですね。
他の開発者様のテストにも参加してまいりたいので、お探し中であればぜひTwitterなどでお声がけください。
ここまで読んでくださいましてありがとうございました!
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