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【2025/10/21最新アプデ】Claude Code on the webが登場!クラウド上でClaude Codeが動くので試してみた

に公開

はじめに

この記事は、本日2025/10/21にリリースされたClaude Code 2.0.24以降に利用が可能となった
Claude Code on the webを解説する記事です。

公式のブログ記事を、まずはご確認ください。

https://www.anthropic.com/news/claude-code-on-the-web

ざっくり言うと、Claude Codeがクラウド上で動くようになりました。
今まではローカルで動いていたのでPCでの環境構築が必要でしたが、
今後はWebブラウザとiOSアプリでClaude Codeが実行できるようになります。

CLI系のAIコーディングエージェントツールでは、Codexが既にクラウド版を提供しています。
Claude Codeも、その流れに追従した形になりますね。

当社カンリーでも早速触ってみたので、手順を記事として公開します。

想定読者

  • Claude Codeの新機能が何か、興味をお持ちの方
  • Codex Cloudとの違いが知りたい方

導入メリット

  • 指示しておけばクラウド上で勝手に作業が進むので、並列作業がしやすくなる
  • 環境構築やローカルへのcloneの手間が減る
  • 移動中のようにPCを開くことが難しい環境でも、スマホで指示を出せるようになる

初期セットアップ

https://claude.ai/code

を開きます。

個人で使う分には、「信頼できるネットワークアクセス」を選ぶと良いです。
業務で使う場合は、社内のポリシーに従ってください。

学習のオフ

業務で使う場合、AIモデルの学習に使われると困ると思います。
まずは

https://claude.ai/settings/data-privacy-controls

から「Claudeの改善にご協力ください」をオフにすると良いでしょう。

privateリポジトリの有効化

GitHubの連携をすると、publicリポジトリが見られるようになります。
privateリポジトリでもClaude Code on the webを使いたい場合は、
GitHubアプリをインストールします。

All Repositoriesを選ぶと、全リポジトリが選択可能になります。
Only select repositoriesを選ぶと、選択したリポジトリのみ選択可能になります。

個人ならAll Repositoriesの方がいちいち連携を追加しなくて良いと思いますが、
業務のOrganizationの場合は、All Repositoriesを選ぶかどうかは慎重に判断しましょう。

事例1:調査指示を出してみる

私がプライベートで使っているリポジトリに対し、技術スタックの調査指示を出してみます。

このリポジトリで使われている技術を網羅的に教えて

(中略)

だいぶ網羅的かつ詳細に調査をしてくれました。

事例2:新規アプリを作らせてみる

簡単なTODOアプリを作らせてみましょう。
まずGitHubでREADMEだけのリポジトリを作成し、以下指示を出します。

Reactで簡単なTODOアプリを作成してください。
- 新規ブランチを切って作業開始
- React, tailwindCSS
- TODO本文と登録ボタンを設置
- 本文を入れていない状態では登録ボタンを非活性
- 登録したTODOはリストで列挙
- TODO横に完了ボタンを設置
- 完了ボタンを押すと該当TODOを削除
- TODO内容はlocalStorageに保存
- 簡易アプリなのでテスト不要
- セットアップ方法等をREADMEに記載
- GitHub Pagesでpublicに公開

Create PR

Create PRを押すとPull Requestを出せます。
PRタイトル本文も入った状態でボタンを押すだけなので、楽ですね。

Open in CLI

作業をCLI(ローカルのClaude Code)に引き継ぐことができます。
移動中にスマホで指示を出し、PCが使える環境になったら手元で作業継続が可能ですね。

完成品

参考までに、上記指示で作成したTODOアプリの実物を貼っておきます。
2-3分で以下のTODOアプリが完成しました。
日本語IME特有の変換時Enterで送信されることも無く、
ある程度見た目も整ったアプリがこれだけの指示でできるのはスゴいですね。

https://github.com/rfdnxbro/claude-code-web-todo-sample

https://rfdnxbro.github.io/claude-code-web-todo-sample/

所感

Codex Cloudでも思いましたが、Devinみたくクラウド上で並列業務が可能になる点は大きいです。
ちょっとした調査や思考、小さな作業を投げておけば完了してくれるのはありがたいですね。

反面、IDE統合されているわけではないので、ファイル差分を確認するのが手間だったり、
ちょっとだけ手動で直したい…ということができないのが難点です。
チャットでのやり取りで追加指示はできるものの、頻繁にやり取りが発生するタスクにおいては
引き続きローカルのCLIで指示を出す方が楽ですね。

今後への期待

現時点では、チャットで指示を出して実装やPull Request作成をしてくれる程度の機能です。
これがClaude Code CLIと同様に、カスタムスラッシュコマンド, サブエージェント, MCP,
フック, エージェントスキルといった機能群が使えるようになると、また一段便利になりそうです。

また、現時点では「単一リポジトリ指定」での調査や開発に限られます。
マルチレポ構成のプロダクトで、リポジトリ横断の調査や実装には向かないので、
将来的にこのあたりも何かしらのソリューションが出てくると嬉しいです。

Codexとの比較

Codex Cloudはレビュー機能があります。
WebでオプションをONにするだけで、Pull Requestのレビューを自動実行してくれます。

現状Claude Codeに同等の機能は無さそうですが、このアップデートペースなら
Claude Codeにも近々来てもおかしくないので、期待したいところです。

最後に

クラウド動作はCodexが先行していましたが、遂にClaude Codeもこの領域に進出ですね。

CLIとクラウドどちらか一方に依存するのではなく、これからのコーディングにおいては
双方を適材適所で併用しつつ、生産性を高めることが当たり前になってくると思います。

Claude CodeもCodexも日進月歩で進化を遂げているので、これからの動向も目が離せません。

これからも当社カンリーではAIコーディングエージェントの動向を追い、
必要に応じて業務への導入と、外部発信を続けてまいります。

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