基本情報技術者試験の受験手引きと体験談

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はじめに

基本情報技術者試験に合格しました🎉ので、受験手引きと受験に際して感じたことを共有させて頂きます。
※本記事は2025年6月に受験した際の振り返りです。

受験手引き

1.難易度について

基本情報技術者試験はIT業界であまりにも有名な資格であり、受験者もかなり多いです。

そのため、受験体験記も各種媒体で様々なものがあります。

ただ、難易度については受験者のその時点での技術力、知識量、バックグラウンドによるものが大きく、一概には言えないです。

私の感覚では、大学や専門学校で情報系の勉強を修了した人にとっても、
それ程簡単な試験ではないと感じました。

理由は以下の2つです。

①午前問題と午後問題の傾向が全く異なり、対策に多くの時間を要する
②午前問題の出題範囲が広く、対策に多くの時間を要する

①は私の当初の想定(綿密な計画)が外れ、受験を3回も延期せざるを得なくなった理由です。
午前問題が合格レベルに達したとしても、それが午後問題の正答率を上げることは、ほぼ無いと思います。午後問題は、得点率を上げるために問題を解くテクニックを身に着ける時間が必要になります。

②は単純な技術的知識だけでなく、マネジメント系・ストラテジ系と呼ばれる範囲の暗記が必要です。また、計算問題は見た目よりも多く、大体全体の3割位の問題は計算結果を問われると思います。二進数の計算だけではないのです。

↓午前問題の出題範囲

2.学習法について

合格のためには、午前問題と午後問題の対策を両方とも完了した状態で試験に臨む必要があります。

学習期間を振り返ってみて、より効率的と考える方法は、午前問題と午後問題の対策を同時に進めるのではなく、どちらか一方の対策を先に完了させ、その後もう一方に集中して取り組む方法です。

  • まず午前問題を合格レベルまで過去問演習を進める
  • 午前問題の学習が終わり次第、午後問題の対策・過去問演習に集中する
  • 午後問題の学習が終わり次第、総復習・過去問演習を進める

私の場合、問題演習は以下の書籍で実施しました。

令和07年 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 (EXAMPRESS)

所感

ところで、本資格の受験をするモチベーションは何があるでしょうか。

私は、Web技術の全体像を把握して知識のインデックスのようなものを構築することで、高度な技術を理解するための土台が築けると考え、学習を進めました。

本資格で問われる内容は、基本中の基本と言える知識です。(マネジメント系・ストラテジ系の知識が実務に役立たないことは一旦脇に置きます。)

基本的ですが、Web技術の常識を網羅的に学習することができる、よくまとまった教材になっています。

Web技術の全体像を把握することで、業務で直面する課題がどの技術領域に属するのかを迅速に判断できるようになると思います。

例を挙げると、直近の業務で、LaravelのアプリにGoogle Authenticatorを利用した多要素認証機能を実装するタスクを実施しましたが、本資格のセキュリティ分野の知識が役立ちました。

AWSを利用している方にとってはおなじみの機能ですね。

↓イメージ:AWSで利用されている多要素認証

実装のために多要素認証の仕組みと実装方法について調査を始めましたが、

共通鍵暗号方式による認証を利用していることが分かると、あとは鍵の生成処理・登録処理、鍵によるパスコード生成処理、認証処理を作成すれば良い、という風に、必要な処理を明確にすることができました。

このように、課題に対する解決方法の調査が、間違った方向に進むリスクが少なくなります。

また、生成AIに対しても適切な質問を投げかける事ができると思います。

おわりに

今回無事に合格でき、ほっとしています。

読者の方には、本記事を参考にされてスムーズに合格して頂ければ幸いです。

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