【生産性の鬼】"Deep Worker" になるための方法
はじめに
"Deep Work" という活動について語られてる動画が気になったので視聴したところ、
「お、これは実践してみよう」と思えた有益な内容だったので、この記事でアウトプットするとともに、共有します。
この記事では、Deep Workerになるための3ステップ:
- そもそもDeep Workとは何なのか?
- なぜDeep Workを取り入れるべきなのか?
- Deep Workerになるための具体的な方法
について学んだことを書いていきます。
1. そもそもDeep Workとは何なのか?
🔸 Deep Work(深い仕事):
自分の認知能力の限界に挑むために、気が散らない集中状態で行われる専門的な活動のこと。
"Deep Work(深い仕事)" は新たな価値を生み出し、スキルを向上させる。
そして、それは他人には簡単に真似できないことだ。
🔸 Shallow Work(浅い仕事):
認知的な負荷がほとんどなく、作業的で注意散漫な状態で行われる活動のこと。
"Shallow Work(浅い仕事)" は、新たな価値を生み出さず、スキルの向上も期待できない。
そして、それは誰にでも簡単に真似できてしまうことだ。
2. なぜDeep Workを取り入れるべきなのか?
Deep Work仮説:
Deep Workをこなす能力は、現代において貴重になっている一方で、それと同時に希少にもなってきている。 結果として、この "Deep Work" というスキルを磨き、それを仕事の核とした少数の人間は成功を収めることができるだろう。
Deep Workを取り入れるべき理由は、以下の3つのことを理解できれば分かる。
🔸 Myeline(ミエリン)
何か特定のことに集中して取り組んでる時に、
そのスキルに関係してる脳細胞の周りに作られる物質を "ミエリン" という。
このミエリンが発達すればするほど、そこの脳細胞が他の脳細胞との情報伝達を楽にし、速くできるようになると言われている。
強化させたい部分の脳細胞や神経回路を効率よくミエリン化させたい場合、
その部分を "孤立化" させる必要がある。
この "孤立化" というのは、集中する対象を分散させずに "1つに集中" させることを言っている。
🔸 Law of productivity(生産性の法則)
質の高い成果は、費やした時間 × 集中度で決まる。
費やせる時間に制限がある場合でも、
"集中度(集中力)" を上げることができれば、生産性を上げることができる。
例:
7時間 × 40% = 2.8
4時間 × 80% = 3.2(短い時間でもDeep Workが出来れば生産性は上がる)
🔸 Attention residue(意識の残りカス)
仮に、タスクA と タスクB という2つのタスクがあるとします。
タスクBに取り掛かる前に、タスクAに取り掛かっていた場合、
タスクAからタスクBに切り替えた直後は、自分の意識はすぐにはタスクBには移りません。
これは脳の機能上の問題で、無意識レベルで脳がタスクAのことをまだ考えてしまっているから。
このように "意識の残りカス" があるせいで、タスクBに集中できず、
タスクA ←→ タスクB を行ったり来たりしてしまい、集中力が分散することで効率の悪い学習になってしまいます。
3. Deep Workerになるための具体的な方法
まず、Deep Workには 「4つ」の哲学(型) がある。
🔸 1. The monastic philosophy(修道士型)
年単位で完全に世俗から離れて "Deep Work" に全振りするスタイル。
- 例:来年から3年間、SNS・メールなどを全て断ち、静寂の中で "Deep Work" に没頭する。
🔸 2. The bimodal philosophy(二刀流型)
月、週単位で "Deep Work" と "通常業務" を分けるスタイル。
- 例:毎年10月は誰にも会わずに "Deep Work" に没頭。他は通常業務。
🔸 3. The rhythmic philosophy(リズム型)
1日単位でルーティン化することで "Deep Work" の時間を毎日確保するスタイル。
- 例:毎朝5時~7時は必ず "Deep Work" に没頭する。
🔸 4. The journalistic philosophy(ジャーナリスト型)
隙間時間を見つけ、即座に集中モードに入るスタイル。
- 例:移動中や30分空いたタイミングで、すぐに "Deep Work" に切り替える
✅ 個人的には "The monastic philosophy(修道士型)" に惹かれた。
✅ でも現実的なのは "The rhythmic philosophy(リズム型)" だと思う。
✅ ちなみに、ビル・ゲイツ氏は "The bimodal philosophy(二刀流型)" のスタイルでDeep Workしているみたい。
🔸 疑問
ここで疑問が浮かぶ。
疑問:
Deep Workの重要性を理解していれば別にこんな宗教じみた哲学(型)に縋らなくてもよくないか?
答え:
Deep Workはやろうと思った時にやればいいというほどシンプルなものではない。
これは、"意思力"[1] が関係していて、その意志力は "有限" だからだ。
🔸 意志力(Will Power)の仕組み
Brain Points
海外では、意志力について説明する時に、
- "Will Power"
- "Mental Energy"
- "Brain Points"
という表現が良く使われる。
ここでは、"Brain Points" で説明します。
起床時、"Brain Point":100bpだとする。
先にお伝えしておくと、Deep Workに取り掛かるには、Brain Pointが「50bp」も必要だ。
以下のように、タスクを1つ行うごとに、起床時の100bpからBrain Pointが減っていく。
例:
✅ 通知を確認する:-5bp
✅ スクロールする:-25bp
✅ メッセージを送る:-10bp
✅ 何を着るか考える:-10bp
✅ 何を食べるか考える:-5bp
朝起きてから、上記のタスクで意志力を「55bp」使ってしまったとする。
そしたら、残りのBrain Pointは「45bp」しか残っていない。
先ほどお伝えしたが、Deep Workに取り掛かるには、Brain Pointが「50bp」必要なので、
✅ Deep Workに取り掛かる:-50bp
というタスクを実行できないのだ。
🔸 Deep Workの習慣を身につけるための鍵
Deep Workの習慣を身につけるための鍵は、"やる気" だけに頼るのではなく、
ルーティンや儀式的な習慣を生活に取り入れることだ。
それによって、深い集中状態に移行して、それを維持する際に必要となる 限られた意志力の消費を最小限に抑えることができる。
ちなみに、Deep Workの "決断" と "行為" の比率は、およそ「20:30」である。
ここで、「ルーティンや儀式的な習慣を生活に取り入れること」が重要になってくる。
例えば、
"The rhythmic philosophy(リズム型)" スタイルを、儀式的な習慣として身につけてしまえば、
"決断" でBrain Pointを消耗せず節約できるので、「30bp」ほどのBrain Pointがあれば、1セット分のDeep Workに取り掛かれるのだ。そうして節約した残りのBrain Pointは、2セット目のDeep Workで消耗すればいい。
マーク・ザッカーバーグ氏も "意志力" について言及しています。
🔸 Deep Workを習慣化させるコツ
「スマホ時間を操る」
Attention residue(意識の残りカス)の状態に入り、Brain Pointを消耗するという負のループに陥らないようにするために、スマホ時間を操ろう。
例:
✅ 起床〜13:00までは、スマホを使わない時間と決める
✅ 13:00以降、スマホを使ってやる
スマホに主導権を握らせない。あくまでも主導権を握っているのは自分自身。
重要なのは「気が散る行動」に費やす時間を完全に無くすことでも、減らすことでもない。
重要なのは、少しでも退屈を感じた瞬間に、「誘惑に負けて気をそらす行動に切り替えないようにする」 という "耐え" の機会を自分に与えることだ。
書籍
-
自分がやるべきと決めた行動を、欲望や感情、誘惑に流されずに実行し続けるための精神的な力のこと。 ↩︎
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