FigをAmazon Q for command line にアップグレードする
Fig が2024/9/1で廃止されるという記事[1]を見たため、この機会に Amazon Q for command line へアップグレードしてみることにしました。
Fig がAWSに買収[2]され、Amazon CodeWhisperer の一部となったことはなんとなく知っていましたが、 CodeWhisperer も Amazon Q Developer の一部になるらしいです。移り変わりが早いですね・・・。
CodeWhisperer is becoming a part of Amazon Q Developer
https://docs.aws.amazon.com/codewhisperer/latest/userguide/whisper-legacy.html
前提条件
OS: macOS
端末: MacBook Pro (M2)
Figのバージョン: メモし忘れ(おそらく最新)
Figの使い道: 特別な設定はせず、CLIでオートコンプリートを使う程度
QA (アップグレードする上で調べたこと)
料金が掛かるか?
「Amazon Q Developer Free Tier」であれば無料で使えそうです。
ただし、Amazon QのプランページにはAmazon Q Developer Free Tierに関して記載が見つけられませんでした。プレビュー期間が終わる頃までにドキュメントが整備されると安心できますね。
AWS側にデータが送られたり、学習に利用されないのか?
Amazon Q Developer Freeの場合には、特定コンテンツがサービス向上のために使用される場合があると書かれています。CLIの補完が学習に使われるかは明示されていませんが、重要な情報を扱う場合にはオプトアウトしておく方が良いかと思います。
We may use certain content from Amazon Q Developer Free Tier for service improvement. Amazon Q may use this content, for example, to provide better responses to common questions, fix Amazon Q operational issues, for de-bugging, or for model training.
https://docs.aws.amazon.com/amazonq/latest/qdeveloper-ug/service-improvement.html
なお、Amazon Q Developer Pro または Amazon Q Business の場合はオプトアウトせずとも利用されないとのこと。
We do not use content from Amazon Q Developer Pro or Amazon Q Business for service improvement.
Amazon Q Developer Freeの場合には、以下の手順でオプトアウトが可能です。
アップグレードしてみる
アップグレードはとても簡単です。
初期設定もFigをインストールした時とほぼ一緒だった気がします。
Amazon Q への移行
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Figダッシュボードを立ち上げて「Learn more」をクリックします。(スクショ撮り損ねました)
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Amazon Q for command lineへアップグレードを促すモーダルが表示されるので、「Continue」をクリックします。
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デフォルト設定のままで「Continue」をクリックします。(Optionはお好みで設定してください)
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Qへアップグレードが始まります。
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数分でAmazon Qのインストールが終わると、アプリが立ち上がります。
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今回はCLIで操作することが目的なのでShell integrationsをインストールします。
「Install」をクリックします。
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Figと同じようにアクセシビリティの許可を求められるので「Enable」をクリックします。
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アクセシビリティの画面が開くので「Amazon Q」をONにします。
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AWSアカウントでサインインが求められます。「Sign in」をクリックします。
無料で利用する場合は、AWS Builder IDでサインインできます。
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Amazon Qの画面で表示されているコードと表示されているコードが一致していることを確認して、「Confirm and continue」をクリックします。
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AWS Builder IDの作成画面が表示されるので、「すでに AWS Builder ID をお持ちですか?サインイン」をクリックしてサインインします。
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コマンドラインツールでデータへのアクセス許可を選択します。今回はそのまま「Allow access」とします。
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Amazon Qのダッシュボード画面が表示されればセットアップ完了です。
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ターミナルを開いてオートコンプリートが表示されていれば成功です。
データ共有のオプトアプト
以下の資料を参考に設定を行います。
コンテンツの共有を無効にしたい場合は「Share Amazon Q content with AWS」を無効にします。
テレメトリの共有を無効にしたい場合は「Telemetry」を無効にします。
躓いたポイント
JetBrains IDE上のターミナルでオートコンプリートが有効にならない
以下のコマンドを実行すると立ち上がる設定画面で許可をした後にPCを再起動すると有効になります。
q integrations install input-method
最後に
AWSのプロダクトに組み込まれ、名称も変わったことでアップグレードをためらっていましたが、ほぼそのままの機能ですし、移行も簡単でした。
みなさまもアップグレードの検討をしてみてはいかがでしょうか。
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