自分の開発したツールに初めてちゃんとしたドキュメントを作成した話
こんにちは。calloc1347です。
突然ですが、皆さんはoss特有のドキュメントについて憧れたことはありませんか?
(graphql-yogaのドキュメント)
こういう感じのドキュメントがあると、綺麗でいいなと思いますよね。
そこで今回は、このようなドキュメントを自分の開発したツールに作成してみました。
利用技術
今回は、以下の技術を利用してドキュメントを作成しました。
Docuaurusは、React製の静的サイトジェネレーターです。
様々なossで利用されており、マークダウン式でドキュメントを記述することができます。
このDocusaurusのビルドにおいて、Github Actionsを利用します。
今回紹介するツール
今回ドキュメントを作成したツールは、以下の二つです。
raxtestは、openapiスキーマからテスト定義ファイルを生成し、テストを実行するツールです。
また、openapi2raxtestは、openapiスキーマからraxtestのテスト定義ファイルを生成するツールです。
raxtestの利点として、
- 非同期での並行テストが可能
- ログイン処理への対応
- openapiスキーマからテスト定義ファイルの生成対応
- CI/CDに組み込みやすいjson形式での出力
等が存在します。
Raxtestに関する詳しい記事は、以下の記事を参照してください。
ドキュメントの作成
Docusaurusのインストール
まずは、Docusaurusをインストールします。
以下のコマンドを実行します。
pnpm dlx @docusaurus/init@latest init docs classic
このようにすることで、docsというディレクトリにDocusaurusのプロジェクトが作成されます。
Github Actionsの構成ファイルの作成
次に、Github Actionsの構成ファイルを作成します。
今回は、.github/workflows
ディレクトリにgh-pages.yml
という名前で以下の内容のファイルを作成しました。
# Sample workflow for building and deploying a Docusaurus site to GitHub Pages
name: Deploy Docusaurus with GitHub Pages dependencies preinstalled
on:
# masterブランチへのpushに対応する
push:
branches: ["master"]
# プルリクエストでのCIに対応する
pull_request:
types: [opened, synchronize]
# 手動での実行に対応する
workflow_dispatch:
concurrency:
group: "pages"
cancel-in-progress: false
jobs:
build:
runs-on: ubuntu-latest
timeout-minutes: 15
# 実行ステップ
steps:
- uses: actions/checkout@v2
- uses: pnpm/action-setup@v2.2.4
with:
version: 8.6.3
- name: Setup Node.js environment
uses: actions/setup-node@v3
with:
node-version: 18
cache: "pnpm"
cache-dependency-path: "docs/pnpm-lock.yaml"
# 依存関係のインストール
- name: install dependencies
run: pnpm install --frozen-lockfile
working-directory: docs
- name: Build
run: |
pnpm run build
working-directory: docs
- name: Upload artifact
uses: actions/upload-pages-artifact@v2
with:
path: docs/build
# Deployment job
deploy:
# masterブランチのときのみ実行する
if : github.ref == 'refs/heads/master'
# 必要な権限を付与する
permissions:
pages: write # to deploy to Pages
id-token: write
environment:
name: github-pages
url: ${{ steps.deployment.outputs.page_url }}
runs-on: ubuntu-latest
needs: build
steps:
- name: Deploy to GitHub Pages
id: deployment
uses: actions/deploy-pages@v2
このビルドの設定ファイルでは、以下のことを行っています。
まず、buildジョブでは、pnpm
に対応するセットアップを行った後に依存関係をインストールし、ビルドを行います。
ビルドを行った後、それをアーティファクトとしてアップロードします。
ここで利用しているアクションは、actions/upload-pages-artifact@v2
とactions/deploy-pages@v2
のペアです。
actions/upload-pages-artifact@v2
は、ビルドしたファイルをアーティファクトとしてアップロードするアクションです。
actions/deploy-pages@v2
は、アーティファクトをGithub Pagesにデプロイするアクションです。
この二つのアクションを利用することで、Github PagesにDocusaurusのビルド結果をデプロイすることができます。
Docusaurusの記述
Docusaurusの記述は、docs
ディレクトリにあるdocs
ディレクトリにマークダウン形式で記述します。
マークダウンであるため、記述する際にもvscodeのプラグインやユーティリティを利用することができます。
また、ディレクトリとして分けることで、カテゴリに分類することができます。
完成したもの
完成したドキュメントは、以下のURLから確認することができます。
よくossで見かけるようなドキュメントを作成することができました。
まとめ
今回は、Docusaurusを利用してドキュメントを作成しました。
このチャレンジでDocusaurusの利用方法がおおむね理解できたので、今後もDocusaurusを利用してドキュメントを作成していきたいと思います。
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