2024-12-02 Developer Productivity室のWeekly News
この記事ではDeveloper Productiity室内で直近1週間で注目したソフトウェアエンジニアリング、DevOps、開発生産性などに関連する記事を紹介します!
今週のトピック
開発生産性向上の視点
PharmaXの上野氏が、開発生産性向上に関する経営者の疑問や違和感について掘り下げています。最近受賞した「Findy Team+ Award 2024」にも触れつつ、開発生産性の概念とその有意義さを解説しています。特に、開発速度や成果を評価する際に、Four Keysの指標を用いる重要性が強調されています。
開発生産性を上げるためには、単にベロシティを上げるだけでなく、フロー効率を向上させることが大切です。これは、無駄や待機時間を減らし、価値あるプロダクトを迅速にリリースすることで達成できます。さらに、フロー効率が高い状態では、デプロイ数やリードタイムも改善され、安定したデリバリーが実現します。
最後に、開発生産性向上にはレベル1(チームの生産性)を重視しつつ、ビジネス上の価値向上にも注目する必要があると結論しています。指標の取扱いに慎重さが求められ、指標に振り回されず、実際の価値提供に繋げることが重要です。
IDEとGenAI機能:エンジニアの選択
最近、Cursor、Windsurf、ZedなどのAIファーストのIDEが登場し、Visual Studio Codeの優位に挑戦しています。本記事では、ソフトウェアエンジニアがこれらの新しいIDEを好む理由について探ります。
エンジニアが選ぶIDE
ソーシャルメディアでの調査によると、エンジニアに最も支持されているIDEはCursorです。他には、WindsurfやZedが急成長を遂げています。これらのツールは、従来のVisual StudioやJetBrains製品と比較して、多機能で使いやすいという点がポイントです。
- Cursor: AIコードエディタで、優れたコード生成能力を持つ。
- Windsurf: コラボレーションを重視したエディタで、特にデバッグ時に強力。
- Zed: シンプルなインターフェースで、高速なレスポンスが魅力。
市場の動向
これらのIDEは、特にスタートアップのエンジニアたちに支持されており、機能の洗練度から多くのユーザーを獲得しています。プラグインとは異なり、これらのIDEは新たな開発体験を提供しており、AI統合のメリットを活かしてエンジニアの日々の生産性向上に貢献しています。今後も、AIを取り入れた新しいIDEの登場が期待されています。💻✨
このような流れが続けば、エンジニアリングの現場が大きく変わる可能性がありますね!
Mackerel Advent Calendar 2024 - 1日目の記事要約
この記事では、サーバー監視プラットフォーム「Mackerel」の開発チームのリーダーが、先日のCloudNative Days Winter 2024での発表内容や、フォローアップとして「PipeCD」との連携について説明しています。
PipeCDはGitOpsを実現する継続的デリバリーツールで、マルチプラットフォームに対応しています。その中で、特にグラフアノテーションを利用する方法が紹介され、デプロイイベントと監視結果の関連を視覚的に紐づける手法が考察されています。具体的には、MackerelのCLIツール「mkr」を用いて、デプロイ後に自動的にアノテーションを生成する方法が説明されています。
- PipeCDのScript Runステージを利用。
- Mackerelのデプロイメントをトリガーとして、付随するメトリクスを視覚化。
- 成果物の確認として、デプロイタイムやコミットハッシュをアノテーションとして表示。
この記事は、Mackerelを使った運用の効率化や可視化を目指す技術者にとって有益な情報が盛り込まれています。
Deno 2.1の正式リリース
Deno Landが、Denoの初の長期サポート版(LTS版)「Deno 2.1」を正式リリースしました!この新しいバージョンは、WebAssemblyのサポート強化をはじめ、新機能が多数追加されています。
まず、Deno 2.1ではWebAssemblyの実行が簡素化され、コードはシンプルになります。これにより、開発者はファイルを容易に読み込んで実行できるようになりました。次に、「npm init」と同様に新しいプロジェクトの設定を行う「deno init --npm」コマンドが追加され、即座にプロジェクトを開始できます。また、「deno compile」に新機能が加わり、任意のローカルファイルを組み込むことが可能となりました。これにより、データやリソースを一つの実行ファイル内に統合でき、デプロイが簡単に。
Deno 2.1は今後6カ月間のバグフィックスが提供され、2025年4月には次のLTS版である「Deno 2.6」が計画されています。これにより、Denoを安定して利用したいニーズに応えることができます。🎉
スクリーンショットからコードへ変換
このツールは、スクリーンショットやデザインをHTMLやReact、Vueなどのコードに変換するシンプルなアプリケーションです。特に注目すべきは、Claude Sonnet 3.5やGPT-4oといった最新のAIモデルを利用している点です✨。
主な機能
- 複数のスタックに対応: HTML + Tailwind、React + Tailwindなど。
- AIモデル: Claude Sonnet 3.5は最も優れたモデルとして推奨されており、GPT-4oも利用可能。
- ビデオ/Screencastのサポート: ウェブサイトの動作を録画し、それを基にプロトタイプを作成できます。
使い方
- APIキーの取得: OpenAI APIキーとAnthropicキーが必要です。
- アプリのセットアップ: フロントエンドにはReact/Vite、バックエンドにはFastAPIを使用しています。
- Dockerの使用: Dockerを利用して簡単にアプリケーションを立ち上げることも可能です。
コード変換機能に加え、充実したドキュメントやFAQセクションも用意されているので、設定やトラブルシューティングがスムーズに行えます😊。
Envoy Gatewayのご紹介!
Envoy Gatewayは、Envoy ProxyをスタンドアロンまたはKubernetesベースのAPIゲートウェイとして管理できます。これにより、ユーザーはEnvoyの詳細を理解することなく、シンプルなAPIで構成とプロビジョニングを行えます。
主な機能と利点
- ダイナミックなプロビジョニング: Gateway APIを活用し、Envoy Proxyを簡単に管理可能。
- 高パフォーマンス: Envoy Proxyの上に構築されており、毎秒何百万ものリクエストを処理できる。
- セキュリティ機能: TLS、gRPC、認証、レートリミティングなど、多様なセキュリティ機能をサポート。
エコシステムとコミュニティ
Envoy Gatewayは、さまざまな環境に対応しており、特にKubernetesに重点を置いています。また、開発者やベンダーが付加価値のある製品を構築できるフレームワークを提供し、コントリビューションのための流れも整っています。GitHubからのダウンロードも可能です!🚀
詳しくはこちらから確認してください!
クラウドインフラ市場のシェア(2024年第3四半期)
2024年第3四半期のクラウドインフラ市場で、AWSが33%のシェアを保持し、トップに立っています。続いて、Microsoft Azureが20%、Google Cloudが10%と続いており、前四半期から変動はありません。
この調査は、Canalysによって行われたもので、全体の市場は820億ドル(約12兆3000億円)に達し、前年から21%成長しました。クラウドインフラ市場の発展は、AIテクノロジーへの需要が大きく影響しており、これにより、クラウドプロバイダーは今後もインフラの拡張を進める方針です。
主なポイント
- AWS: 33%(市場シェアのトップ)
- Microsoft Azure: 20%
- Google Cloud: 10%
- 市場全体は前年から21%成長し、820億ドルに達する。
- AIによる需要増加がクラウドインフラの拡大を促進。
この傾向は2025年にも続くと予測されており、今後もこの3社が市場をリードしていくことが期待されています。🚀
最後に
いかがだったでしょうか?みなさんが気になった記事はありましたか?他にもこれが気になったというトピックがあればぜひコメントで教えてください!
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