2024-11-25 Developer Productivity室のWeekly News
この記事ではDeveloper Productiity室内で直近1週間で注目したソフトウェアエンジニアリング、DevOps、開発生産性などに関連する記事を紹介します!
今週のトピック
DevOpsDays Tokyo 2025 概要
DevOpsDays Tokyoは、DevOps関連のカンファレンスであり、国内外の最新情報を共有するためのイベントです。🗓️2025年4月15日と16日に東京で開催され、日本語と英語の両方でセッションが行われます。
このイベントでは、ソフトウェア開発やITインフラの運用に関する幅広いトピックをカバーし、最新のテクノロジーや高度な運用方法を学ぶ機会が提供されます。特に、第一線で活躍する海外のスピーカーを招待し、直接の知見を得ることができます。また、オンラインライブストリーミングも行われ、現地に参加できない方も楽しむことができます。🌍
セッション内容
- スピーカー募集: DevOps関連の技術やケーススタディの提案を歓迎しています。
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セッションカテゴリー: イベントには多様なセッションカテゴリーがあり、具体的には以下があります:
- インフラ自動化(IaC)
- アジャイルテスティング
- 品質エンジニアリング
- 継続的デリバリー など
FAANSにおけるSLOの導入と運用
FAANSのSLO(サービス品質目標)導入は、成長段階にある開発チームの信頼性向上を目指す重要な施策です。2022年の正式リリース以来、FAANSではバックエンドシステムの開発運用を進めていますが、ユーザーの満足度を高めるために、SLOを導入しました。
FAANSにおけるSLOは、SLI(サービス品質指標)を選定し、ユーザー体験に直結するレイテンシーと可用性に焦点を当てました。具体的には、「30日間のローリングウィンドウで99パーセントの可用性維持」といった基準が設定され、これに基づく運用が行われています。
その結果、会議の進行がクリアになり、問題発生時のアクションが迅速化。また他チームとの協力が円滑になるなどの効果が得られ、SLO文化の浸透が進展。信頼性は早期の導入が鍵であり、サービスの競争力を強化する要因となっています。
リリース後のテスト活動とは?
リリースされた機能が実際にユーザーに受け入れられるかは不確実であり、継続的テストモデルを用いることで、リリース後もテストを行うことが重要です。本記事では、実際のユーザー行動を観察し、リリース後に適切に機能を検証する方法を探ります。
まず、記事では シフトライトなテスト活動 について触れており、これは機能がリリースされた後に行われる確認作業を指します。この活動には、フィールドリサーチや フィーチャーフラグ による制御が含まれ、実際の使用状況に基づいた改善点を明らかにします。
次に、具体的な事例として、アプリを利用する店舗スタッフの観察が紹介されています。現場でのリサーチを通じて、アプリの機能がどのように使われているのか、あるいはない機能が運用でいかに補われているのかが明らかになりました。また、フィーチャーフラグを使用することで、段階的に機能をリリースし、問題を早期に発見できる体制を整えています。
最後に、シフトライトなテスト活動を行う際の大切なポイントとして、不具合の事前発見が強調されています。テストの目的は「お客様に不具合を見つけてもらうこと」ではなく、運用上の不便さを解消することにあります。
Windsurf Editorの紹介
Windsurf Editorは、開発者とAIの協働を革新する初のエージェント型IDEです。開発者の作業を効率的にサポートし、魔法のようなコーディング体験を提供します。Cascadeという前進的な機能を搭載し、深い文脈認識やリアルタイムのアクション理解を実現しています。
Windsurf Editorでは、AIがコパイロットとして開発者と協力しながら、複雑なタスクを独立して処理することが可能です。これにより、開発者とAIは常に同期し、シームレスなフローステートで作業を進めることができます。以下のような機能があります:
- マルチファイル編集:複数のファイルを同時に整合性を持って編集。
- コマンド提案・実行:自然言語でコマンドを提案し、実行可能。
- ハイライト機能:特定のコードを直接参照して操作。
さらに、Windsurf Editorは2週間のWindsurf Proトライアルを提供しており、高速なオートコンプリートや無制限のアクセスが利用できます。ぜひダウンロードして、その新しい体験をお楽しみください!🌊✨
生成AIの探求
LLMは、最近注目を集めており、ソフトウェア開発の現場においても関心が高まっています。本記事では、これらの技術がプログラミング支援にどのように役立つか、または課題を伴うのかを議論します。
まず、生成AIは特定のプログラミングタスクを支援するためのツールチェーンを提供します。これには、コード生成、情報検索、コードの説明、ドキュメンテーションの生成などの支援タスクが含まれます。特に、インラインアシスタンスは、IDE内でのコーディング効率を大幅に向上させることができ、多くのデベロッパーが評価しています。
次に、ツールの有用性は使用する開発者の経験、タスクの内容、適用する技術スタックの普及度にも影響されます。上手に利用することで、生成AIは開発フローを改善し、再利用可能なコードを生成する力を発揮できる一方で、自動化バイアスやレビュー疲れなど、注意すべき懸念もあります。技術の進化に伴い、生成AIはソフトウェア開発において、ますます重要な役割を果たすと考えられています。
Deno 2.1のアップデート概要
Deno 2.1が登場しました🎉!今バージョンでは、Wasmの直接インポート、依存関係管理の改善、そして新しい**長期サポート(LTS)**機能が追加されました。さらなる機能強化として、deno compile
での資産ファイルの埋め込みや、パーミッションプロンプトでのスタックトレースの表示が可能になりました。
主な新機能
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Wasmサポート: Deno 2.1では、Wasmモジュールをシンプルにインポート可能になり、従来の許可設定が不要です。これにより開発がスムーズになります。
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LTSリリース: Deno 2.1は初のLTSリリースであり、これにより大規模チームは新しいリリースを慎重に評価できるようになりました。次の6か月間、バグ修正やパフォーマンス向上が行われます。
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タスク管理:
deno task
が強化され、タスクの説明追加や依存関係の管理が可能に。これでプロジェクト管理がさらに楽になります!
米司法省がグーグルに対し分割命令を求める
米司法省がグーグルに対して、独占是正策としてブラウザー「Chrome」の売却を求める方針を打ち出しました。この動きは、巨大テクノロジー企業に対する規制強化の一環です。司法省は、グーグルの検索エンジンとクロームのビジネスモデルが競争を妨げているとし、企業構造の見直しを求めています。
司法省は、過去に成功したマイクロソフトに対する独占訴訟以来の厳しい措置を実施しようとしています。具体的な内容には、検索関連データの外部提供の制限や、アプリをOSとセットで提供しないよう求めることが含まれています。また、グーグルは検索で約90%、クロームで**60%**の市場シェアを持つため、他社の参入を難しくするビジネスモデルにも影響が出るとされています。
この訴訟は2019年から続いており、今後グーグル側も是正策を提出予定です。最終的には最高裁まで持ち込まれる可能性もあるため、注視が必要です。🚀
マイクロソフト、音声同時通訳機能をTeamsに追加!
マイクロソフトは「Microsoft Ignite 2024」で、Microsoft 365 Copilotの新機能として音声同時通訳をTeamsで利用可能になることを発表しました。この機能では、ユーザーが9つの言語から選んでリアルタイムで通訳を受けることができます。🎉
この新機能は、Teamsの設定メニューから「Language and Speech」を選択することで利用できます。対応言語は以下の通りです:
- 中国語
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- ポルトガル語
- スペイン語
言語を選ぶと、画面に「Interpreting」と表示され、選択した言語での音声通訳がリアルタイムで行われます。さらに、発言者の声をシミュレートする機能もあり、まるで話者が翻訳された言語で話しているかのように感じられます。✨
この機能は2025年初頭にプレビュー提供が予定されており、国際的な会議やビデオ通話でのコミュニケーションをより円滑にサポートすることが期待されています。
最後に
いかがだったでしょうか?みなさんが気になった記事はありましたか?他にもこれが気になったというトピックがあればぜひコメントで教えてください!
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