画像処理エンジニア検定エキスパートを振り返る
はじめに
今年(2023)の7月9日に合格した画像処理エンジニア検定エキスパートについて振り返る。
画像処理エンジニア検定エキスパートとは
画像処理エンジニア検定エキスパートとは、CG-ARTS社が主催する資格試験である。
画像処理エンジニア検定含め以下の様な試験があり[1]、それぞれに難易度としてベーシックとエキスパートが存在する。
- 画像処理エンジニア検定
- CGクリエイター検定
- Webデザイナー検定
- CGエンジニア検定
- マルチメディア検定
学習法
公式で出版されている以下に取り組むだけで問題ない。
※ちょこちょこ出題範囲が変わっている & 上記の書籍も改版されているため、人から譲ってもらったり、中古で購入する際は注意した方が良いかも。
自分は教科書を一通り読みながら、気づいた事や自分の理解を書き込み→問題集を解く→分からないところを教科書や必要に応じてネットで調べる→問題解く...という流れでやっていた。
また、教科書は画像処理に関する基本的な知識が網羅的に書かれており、実際に業務で画像処理に取り組んだ際にも結構役に立った。注意点としては網羅的に書かれているがゆえか、実際の試験には出題されない様な内容も結構書いてあるので、「教科書に記載されている事 = 全て覚える・理解する必要がある事」という風に捉える必要はなさそう。
また、こちらに直近1年分(=2回分)の実際の試験で出題された問題と解答が記載されているので、自分は最後の仕上げとして使った。ただし、解答は正解の選択肢が記載されているだけで、解説はない。
試験について
試験は、選択式で時間は単願の場合は80分、他の試験と併願する場合はなぜか150分である。
統計検定などとは異なり、電卓などの計算機の持ち込みは不可だが、ゴリゴリ計算する様な問題はほぼないので、自分の手で問題集を解いて慣れておけば特に問題はないと思う。
試験の傾向としては、数式を丸暗記していないと解けない様な物は少なく、上記の問題集に記載されている問題について、解法とその裏にどの様な理論があるのかなどをある程度抑えておけば問題なく解ける様な物が出題されていた印象[2]。試験時間についても、対策をしていけば足りない事はないと思う。参考までにだが、自分の場合は60分かけて一通り解答し、残りの時間で見直しや、自信がない問題の再考に充てる事ができた。
また、事前の案内では試験の1週間前までに受験票が届くと記載されていた気がするが、自分の手元に届いたのは6日前だったので、結構ギリギリに届くのかもしれない[3]。
最後に
本資格の合格を目指して学習する事で、画像処理の基本的な知識や考え方が網羅的に学べる[4]ので、画像処理に興味を持たれた方や業務などでその辺りの知識が必要になった方は是非取り組まれると良いと思う。
また、普段OpenCVやPillowを使って画像処理のプログラムを書いているけど、理論面はあんまり分からないよ、という方にも結構おすすめ。
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