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UX Research Inquiry vol.2 〜ユーザー理解のために大事なこととは?〜
概要
2021/09/27に開催された下記勉強会のメモです
セッション
問題設定
デザインリサーチのプロセスと考え方
- リサーチと問題設定
- プロダクトは問題解決の手順であり、ユーザになんらかの価値を提供しているはず
- 解決したい問題が違えばプロダクトも違う
- リサーチを通して解くべき問題を設定しよう
- 解くべき問題にフォーカスする
- 以下の2軸で考える
- 問題の重要度
- 実現難易度
- 以下の2軸で考える
- 問題設定と問題解決を分離すること
- まずは問題設定から考える
- まず問いかけるべき3つの質問
- 解決したい問題はなんですか?
- それは人々にとって本当に問題ですか?
- どうやってそれを確かめましたか?
Q&A
- 問いかけにはどんなアンサーがOK?
- 例えばユーザーにインタビューしてこういう声がありました、とか
- そもそも確かめてないケースあるので、まずは確かめましょう
- 誰の課題を解決すべき?
- まずはユーザー
- リーンスタートアップのプロセスもCustomer Problem Fitから始まる
- 解決したい問題が本当に問題なのかはどうやって確かめる?
- 当たり外れよりも確かめることが重要
- どういうメンバーで検証?
- デザイナーだけでやっても意味がないのでいろんな部署を巻き込む
デザイン心理学
Laws of UXから10の法則を紹介したもの
- ユーザ理解とは?
- 状況理解
- 特定の状況・環境下での特定のユーザ心理・行動を理解
- リサーチで掘り下げ
- 人間理解
- 特定の個人によらない人間一般の心理・行動毒性を理解
- デザイン心理学で把握
- 状況理解
- 紹介されている法則
- ヤコブの法則
- ユーザーは他のサイトで多くの時間を費やしているので、あなたのサイトにもそれらと同じ挙動をするように期待している
- フィッツの法則
- ターゲットに至るまでの時間はターゲットの大きさと近さで決まる
- ヒックの法則
- 意思決定にかかる時間は、とりうる選択肢の数と複雑さで決まる
- ミラーの法則
- 普通の人が短期記憶に保持できるのは、7(±2)個まで
- ポステルの法則
- 出力は厳密に、入力は寛容に
- ピークエンドの法則
- 経験についての評価は、全体の総和や平均でなく、ピーク時と終了時にどう感じたかできまる
- 美的ユーザビリティ効果
- 見た目が美しいデザインはより使いやすいと感じられる
- フォン・レストルフ効果
- 似たものが並んでいると、その中で他とは異なるものが記憶に残りやすい
- テスラーの法則
- どんなシステムにも、それ以上減らすことのできない複雑さがある
複雑性保存の法則ともいう
- どんなシステムにも、それ以上減らすことのできない複雑さがある
- ドハティの閾値
- 応答が0.4秒以内の時、コンピュータとユーザの双方がもっとも生産的になる
- ヤコブの法則
- どう実践に活かすか?
- 法則を知る→デザインリサーチに活用する→納得&理解のアップデート→、のサイクル
- 法則単体では意思決定に使えない
- 選択のパラドクス
- 24種類のジャムより6種類のジャムから選ぶ方が良い
- では3とか5種類なら?
- 選択のパラドクス
- 法則を知っていることのメリット
- 仮説が得られる
- 再現性が高まる
- 納得度が高まる
Q&A
- 相反する法則のどちらを優先すべき?
- 法則原理主義に陥るのが一番良くない
- 割り切りの観点で
- ABテストするなど実際にやってみる
- ダークパターンについて
- 何がダークパターンで何がOKなのか?は変わっていく
- ユーザのためになると思えているか
- 原理原則にそってない場合は?
- 落とし穴があるかも?を見直す
その他参考書籍
組織文化
メルペイの事例が書かれた入門書
- UXリサーチのメリット
- リリース前から学びが増やせる
- データを解釈する精度が高まる
- 組織づくりに使える
- ユーザ目線で全体を捉え直す
- 点で捉える→線で捉える
- 関係者の目線が揃う
- 議論がスムーズになる
- コミュニケーションコストが下がる
- ユーザ目線で全体を捉え直す
- 組織文化へのステップ
- まずは一度引き込む→ハードル下げてやってみる
- 継続的な関係を構築する→もう一回やってもらうために
- より広く多くの人に認知してもらう→続けられるように
- UXリサーチを文化にする→仕組みづくり、Research Ops
- Research Opsの6要素
- リクルーティングの効率化
- ガバナンス
- ツール
- ナレッジマネジメント
- コンピテンシー
- 広報活動
- 事例
- Weekly UXリサーチ
Q&A
- リリースの基準をどう決めているか?
- リリースするためにリサーチを何回やるとかはない
- このタイミングでリリースで何回リサーチできるか?
- リクルーティング期間が短いのはどのように集めてる?
- 事前にアンケートで参加してくれる人を選んである
その他
こちらの方のグラレコがわかりやすくて良かったので紹介
twitterで紹介されていた記事など
ユーザーリサーチってご存知ですか?|SmartHRオープン社内報
Research Opsで調べて出てきた資料
ちなみにミラーの法則の「7(±2)」という数字は2001年のミズーリ大のコーワン教授の研究により「4(±1)」というのが正しいという定説になっているという豆知識
(本に書いてあるかもだけど)
Discussion