RDRAモデリングを見てみよう
概要
2021/11/26に開催された下記勉強会のメモです
※後半1時間の動画 BUCの検討と座談会の様子
セッション
モデルベースの要件定義手法 RDRA(ラドラ)を体験する
Google スプレッドシートを使って3名+アドバイザー(神崎さん)という体制でライブモデリング
※チャットにてイベント参加者もコメントする形
↓ライブモデリングにて作成したスプレッドシートはこちら
要件としては「説明」シートにある内容のみ
(増田さんコメント)
パワポ一枚程度での企画書で、要件定義とか、あるあるなんだよなあ。
ここから、どうやって要件を具体的していくか。
まずは以下のシートをざっくりと洗い出し
- アクター
- 外部システム
- システムでコントロールできないものをあげる
- スコープ外ということが明示される
- 情報
- 状態
- 情報を見ながらどのような状態があるかを考える
- 遷移UCはBUCを書いた後で
- BUC
- アクティビティ
- UC
- ここのUC・画面・情報を関連付けているところがキモ
(増田さんコメント)
細かい議論に入り込むよりは、まずは、ざくっと洗い出す感じから。
そうやりながら、認識合わせ。
運用方針の箇条書きと一枚絵程度だと、さいしょは認識はばらばらだよねえ。
そこを会話しながら認識を合わせていくだけでも効果がある。
表に書き出しながら会話が行われている。
ここでなにげない「かな?」「ですかね?」あたりの発話がけっこう、認識合わせのキモの気がする
ユビキタス言語が形成されていく過程のライブだな。
かみ合わないところは、お互いしゃべっていて違和感を感じいて、それがいいかんじに自動的な軌道修正が効いているかんじ。
各シートを行ったり来たりしながら精度をあげる
だいたい書き終わったら以下を見直す
- UC/情報/状態を確認
- アクターが関わるUCなどに違和感がないか
- アクター、UC、情報の関連を見る
- 1になっているやつは怪しい(説明がつけば良い
- 状態
- 遷移UC
- 情報
- 関連なし、などを見直す ※シートに警告のメッセージが出たりする
- アクター
- 関連なし、などを見直す
(増田さんコメント)
シートを切り替えるだけで、議論の視点や話の範囲がすっと切り替わるのは、すごいなあ、と思う。
要件定義の議論って、あっちこっちに話がとんで、時間ばかり浪費しがちなんだけど、このシートの切り替えで議論の枠組みがコントロールできるのすごいなあ。
これ、一人でやればさくさく進むんだろうけど、4人でいろいろ冗長な意見交換をやっているのが、認識合わせとしてものすごいよい効果がでている。
表を完成させることが目的であればめちゃくちゃ非効率だけど、認識合わせが目的だと、短時間ですごい効果が生まれている。
シート間の要素を関連づけることで、それぞれのシートの品質があがりはじめたね。
個別にみるとまだ粗いところが多いけど、関連づけることで、全体の品質があがりはじめた。
メンバーの間で、全体の構造や関係者の認識のレベルが明らかにあがってきた。
今やっている、ユースケース・画面・情報を関連づける活動が、RDRAのキモなんだよなあ。
ひとつひとつの手が止まっているけど、ここで関連づけることで、整合性が生まれる。
機能一覧・画面一覧・テーブル一覧とかばらばらに一覧作るアプローチとの一番の違い。
ピボットテーブルというのかな。
この業務・BUC・ユースケース構造と、アクタ、外部システム、情報との関係性を交差させた表が自動でできるのがすごいんだよなあ
この状態遷移とユースケースの関連づけもRDRAのキモなんだよなあ。
ある程度完成したところでイベントは終了
(今回のイベントでは大きな破綻なく比較的すんなりと進行した)
その他メモ
RDRAについてはこちら
RDRAの用語集まとめてる方いましたので紹介
Excel移植版もある模様
Discussion