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プロセス改善手法SaPID+匠Method
概要
2021/10/04に開催された下記勉強会のメモです
As-is→To-be 図書館システムによる運営の効果と価値の可視化事例
はじめに
問題提起と概要
- システムの要求定義書には結果しか書かれていない
- 経緯や意図は?
- これらが明確でないと開発過程で確認や調整が必要になったり、利用者がシステムに触れる段階で思わぬ手戻りに発展するケースも
- 要求定義の背後に存在する情報は、どのように導出されるのか?
- 開発を効果的、効率的に進めるために明らかにしておきべき事項とは何か?
SaPID
- システムやソフトウェアの分析手法
- システム思考xデザイン思考のハイブリッド
- 関係者が一緒にやる
- 強制指示型から自立型へ
- 手段でなく、効果や価値に着目
- 手段に依存すると目的や効果が薄れる
- 現状価値・成果を把握して、期待価値・成果を設計する
- 最初の「感情・気持ち」を重視
感情・気持ち
->事象、出来事・結果
->実活動。行動
->戦略、プロセス
->目的、意図・意味
->ミッション、ビジョン、価値観
現状把握はこの方向で、未来設計は逆方向で考える
As-is把握→To-beデザインアプローチ
- テーマ設定
(↓ASIS) - テーマに対する事実情報洗い出し
- 情報の精査
- 関係性分析(構造化)
- 現状の要約
(↓TOBE) - 対応方針設定
- 解決すべき課題の特定
- 解決手段とその効果/シナリオの検討
SaPIDによる事象連鎖分析結果
- 原因と結果を左から右へ繋いでいく
- P12参照
RDRAとの違い(関係性)
- RDRA
- システムがどのような仕組みで成り立つのかモデル図で明らかにする手法
- UMLなどを使う
- システムがどのような仕組みで成り立つのかモデル図で明らかにする手法
- SaPID
- その仕組みを実際に使った時に何が起きるかを明らかにする
- 意味や意義をモデル化
- その仕組みを実際に使った時に何が起きるかを明らかにする
ITシステム(の効果や成果)はその外部で評価される
- 利用の状況・背景
事例(図書館システムによる運営の効果と価値の可視化)
- 元ネタ
- 依頼者はわかっているようでわかっていない
- 何を書いて良いかわからないことも多い
- ベンダーが代筆する場合も
- RFPや依頼者の指示の背景に何があるのか?
- 本当に求められるものは何か?
- 関係者で共有して開発を進められる必要がある
As-is図書館システムによる運営の効果と価値
p33~37参照
- As-is利害関係者価値(状況・結果)分析
- 現状のITシステムの状態をいくつか列挙
- 利害関係者が誰か?
- 事例では図書館長、司書を含んだ職員、利用者で色分け
- 図書館を運営している館長が含まれているのがポイント
- 状況、結果(意味)を書き出す
- ヒアリングしながら一緒に
- 参考:匠メソッドのー価値分析モデル
- As-is機能特徴->業務状況->結果・成果連鎖分析
- 利害関係者価値をベースに並び替え、線で繋ぐ
- As-is自称連鎖分析(因果関係分析)
- 原因を左、結果を右につなげる
- 状況、結果・成果を必要に応じて追加
- As-is現状要約
- 現状分析から結論を出す
- 運営面の腹落ちする理由や背景
To-be図書館システムによる運営の効果と価値
p40~47参照
- As-is現状要約->To-be対応方針検討
- SaPIDの基本ポリシー、三方よし
- 新システムにより成し遂げたいことを検討
- As-is自称連鎖によるTo-be対応方針実現検討
- 対象とする現状効果・成果とIT対象化候補を検討
- 着眼要素(IT化対象)によるAs-is現状シナリオ
- 着目したものだけのシンプルな図にする
- To-be IT対策による期待効果シナリオ
- どんなIT施策をぶつけるか?
- 期待効果シナリオ
- To-be利害関係者価値(期待効果)分析
- IT施策から期待効果・価値、目的を分析
- 参考:匠メソッドのー価値分析モデル
- To-be価値連鎖分析
- TOBE対応方針がちゃんと満たせてるか?
- To-be図書館利用時のクオリティ
- ここまでの分析ではリスクのところが抜けている
- 図書館運営リスク分析(思わぬ落とし穴は?)
- 図書館のトラブルを整理した資料を参考に
当時例の意味(これはいったい何をやっているのか?)
- システムズエンジニアリングの実践
- 今回の例:図書館=システム
- 要求定義の前にやることはたくさんある
- 人間中心設計の実践
Q&A
- 問題点をもれなく抽出する方法は?
- ヒアリングする
- 最初はあなたの頭に何がありますか?
- ITでやるか、人でやるかをどう判断する?
- 評価する軸を何にするか
- 軸を決めてもらった上で決める
- 利便性と手間
- 費用、タイムスパン
- 責任者が出てこない場合どうするか?
- 情報を収集する
- 成果になりそうなものを検討
- 利用客の推移
- 事実情報、数値化みたいなアプローチ
- 成果になりそうなものを検討
- 情報を収集する
Discussion