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【ドメイン駆動設計勉強会】事業活動を理解して設計しよう!
概要
2022/04/13に開催された下記勉強会のメモです
セッション
COOのおしごと 〜COOって結局何を考え、何をやっているの?〜
CEOとCOOの役割分担
- CEO(最高経営責任者): 夢を描く人
- COO(最高執行責任者): 描いた夢を実行する人
COOに必要な能力
- 怒らない力
- 無茶振り、変化は当たり前。それを楽しめること
- やり抜く力
- 理想に向かって諦めないこと
- 信じる力
- CEOの理想への一番の共感者であること
COOが何を考えているか
- 事業は順調か、組織は健全か
- 理想に向かって進んでいるのか
- なぜ組織は理解し合えないのか
- 採用は順調か
- 競合はどんなことをやってくるのか
- みんな楽しく働けているのか
どうやって考えを絞るの?
- 重要思考:重みがあるのはなにか、そこで差があるか
課題解決よりも問題発見
- その課題に取り組み必要があるのか?
- 本当に取り組むべき課題は何か?
- まずは理想から考える
COOの日常業務
- 中長期のことから今日対応しないといけないことまで課題はいろいろ
- 事業と組織の割合は3:7
- 主観だと組織課題が大半
- 部門間のコンフリクトや関係性に関することなど、面倒な課題が満載
- 曖昧なことを決めて、実行することを繰り返す日々
組織は戦略に従う?
- 戦略が組織に影響を及ぼすのと同じように、組織も戦略に影響する
戦略の作り方
- 戦略づくりのフレームワーク
- 3C, SWOT, ファイブフォース分析、プロダプトポートフォリオマトリックス...
- いろいろあるが3CとSWOTがあれば十分
- 市場を調べる
- 3つ切り口で調べる
- 規模(どれくらい大きいか)
- 収益性(どれくらい儲かるか)
- 成長性(どれくらい伸びているか)
- 良い戦略を描こうが市場がイケてないとダメ
- 競合を調べる
- 競合も同じ3つの切り口で調べる
- 自社とApple to Appleで比較し大事なところで、なぜ差があるかを見極める(重要思考)
- 自社を知る
- 強み(弱み)は何か
- 過去の自分達と比較して、どこに差があるか
ティール組織
- ティール:発達段階を色で表したもの
- 発達段階:私たちの知性や能力が一生をかけて成長を遂げていくプロセス
ティール組織の突破口
- 自主経営(セルフ・マネジメント)
- 階層やコンセンサスに頼ることなく仲間との関係性の中で動くシステムである
- 全体性(ホールネス)
- 自分をさらけ出して職場に来ようという気にさせるような、一貫した慣行を実践している
- 存在目的
- 将来を預言し統制するのではなく、組織が将来どうなりたいのか、どのような目的を達成したいのかに耳を傾け、理解する場に招かれる
まとめ
- COOと言っても偉いわけでもなく、役割のひとつ
- 失敗もすれば悩むこともたくさんある
- 理想に向かってぶれないこと
- 組織を元気にし続けることが一番の役割と捉える
その他メモ
- 技術者たるもの、どんなに酔っ払っても寝る前30分は技術書を読め
経営を理解するために勉強したこと
事業計画
- 市場調査(マーケティング)
- 市場規模、儲け、競合製品のターゲットと差別化
- 採算性
- ユニットエコノミクス(主にSaaS) 、LTV/CAC>3
- 開発スケジュール
経営戦略
- 企業分析
- 有価証券報告書
- 企業サイトのIR, EDINET
- PER, PBR, EBITDA
- POE, ROIC
- 有価証券報告書
参考書籍
採用
- いつまでに何人どの職種で
- 求めるスキル(スキルマップ)
- どの媒体で
評価
- 評価軸や目標設定としてのカルチャーガイドやOKR
- どういう組織にしていきたいか
システム開発
- 要求分析(REBOK, BABOK)
- モデリング(法律、業法、業務知識、組織内容後)
- 要件定義(RDRA)
- マネジメント(アジャイル、スクラム)
- フロントエンド、サーバーサイド
- UIデザイン
- インフラ(AWS, GCPなど)
要求
- 要求を重視
- ちゃんと分析するのが難しい
- 要求は「ビジネスサイドの要求」と「システムサイドの要求」に分けて考える
- ビジネスサイドの要求は「事業要求」と「業務要求」に分ける
- システムサイドの要求は「システム要求」と「ソフトウェア要求」がある
コアドメインの手がかり
- 「事業要求」=競合製品との差別化=コアドメインに近い?
- 「業務要求」=業務効率化=汎用ドメインに近い?
モデリング
- モデリングはビジネスから実装までをほぼ全てを含んだ工程になるので難しい
- モデリングの進め方はEvent StormingやRDRAなどやりやすいものを軸にすればなんでも良い
- RDRAオススメ
- ビジネスについて理解することでモデリングの理解も深くなる
- 要求やモデリングはビジネスの知識も必要になってくる
事業活動のモデリング【入門編】
ドメイン駆動設計
- 事業活動を理解して設計する
- コアドメインに集中して設計改善を続ける
- ビジネスルールに基づく計算判断ロジックを、データ処理から分離する
事業活動を理解する基礎知識
- 商取引モデル
- 価値連鎖モデル
- 差別化/逆差別化
- 事業活動を理解する4つの視点
事業理解の基本:商取引→商取引の連鎖
- 売り手と買い手の関係
- 価値と対価の交換
- 持続性
- 契約と履行
ピクト図解
自社の事業活動を理解する基礎知識
価値連鎖(バリューチェーン)
- 主活動/支援活動
サービスブループリント
- フロントステージ/バックステージ
ドメイン駆動設計のアプローチ
- 事業活動をサブドメインに分割する
- サブドメインを重要度と複雑度で3つに分類する
- 中核サブドメイン→ここにフォーカス
- 支援サブドメイン
- 汎用サブドメイン
- サブドメインの境界分けに価値連鎖やサービスブループリントが使える
差別化/非差別化とソフトウェア開発
- 事業は常に競合他社との差別化の競争
- 差別化(優位性獲得)と非差別化(劣位性改善)
- 現実には劣位性改善の開発が多い
- ソフトウェアの重要な要求・期待は、差別化/非差別化に対応する取り組みから生まれる
- 事業活動の中で、差別化/非差別化のホットスポットに焦点を合わせて設計の改善活動を続ける
事業活動をバランスよく理解する
- 事業を理解する視点を増やす
- 4つの視点をいったりきたりする
- 財務指標、プロセス改善
顧客満足、学習と成長
- 財務指標、プロセス改善
Discussion