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GPD PocketにParrot OSを入れてみる

2024/04/17に公開

背景

半年前に知ってからずっとほしいと思っていたUMPCの最高峰、GPD Pocket。
ついに中古で手に入れてしまったが、思ったよりWindowsでの動作がもっさり目だったので、かねてより気になっていたParrotOSを入れようと思います。
ちなみに、バッテリーは換装後だったのか、めちゃくちゃ持ちます。あまりの当たりにビビる。

Parrot OSとは

Red系の方なら全員ご存じKaliに似た、RedのDebian系Linuxディストリビューションです。
Kaliが攻撃力10、防御力2だとしたら、Parrotは攻撃力9、防御力7くらいだと聞いたことがあります。
あとは、MATEベースなのでKaliよりも軽量で、かつ壊れにくい(重要)と聞き、次にネイティブでインストールするならParrotを試してみようとかねてより思ってました。
ちなみに、Hack the BoxのPwnboxで提供されているブラウザベースMachineはParrotです。なので、触ったことがある人もいるかも。

Parrotは、ツール全部乗せのSecurity Edition、Hack the Box用のhtb Edition、軽めのHome Edition、フルカスタマイズ用のArch Editionなどがあります。見た感じ、Security EditionのほうがHTBよりツールとかが多かったので、Securityを選択しました。(後述のとおり、結果的にHomeをインストールしたあとにSecurityもどきにUpgrade)

GPD Pocketとは

7インチのUMPC。あとは調べてください。
難点はいろいろありますが、モニターが縦型タブレットなのか、デフォルトが縦になります。あといろいろ昔はKernelあたりにパッチを当てて、じゃないと起動しなかったらしい。私はうまくいきましたが、怖い人は公式から出てるUbuntu MATEをインストールするといいんじゃないでしょうか。ParrotのベースはMATEだし。

方針

GPD PocketにプリインストールされていたWindowsからProduct Keyを抜き出し、バックアップを取ったうえで、ストレージにParrotをインストールする。
つまり、Windowsとはサヨナラ。

進め方

準備

まずはお好みのEditionをダウンロード。この時ISOイメージをダウンロード。
使っていないUSBをPCにぶっさし、RufusでUSBにISOイメージを書き込む。
この時、

  1. MBRじゃなくてGPTにする
  2. NTFSではなくFAT32にする
    3. FAT32は4GBの制限がある。SecurityEditionだと5GBほどあるので、制限に引っかかる。よってHomeを選択すべし
  3. DDモードで書き込む
    を気を付けること。おそらくだが、DDモードでやれば他はやらなくていいかも。私は上から試していって、DDモードで解決しました。

ref:
https://www.reddit.com/r/ParrotSecurity/comments/1bkzdqw/installation_failed/
https://unix.stackexchange.com/questions/739498/parrot-os-installer-error-command-grub-install-target-i386-pc-recheck-fo

起動

USBを本体に挿して、起動してBIOSへ。
GPD Pocketの場合はDELキー長押しでBIOS入れます。
当然縦向きになるので、頭を90度傾けましょう。矢印キーで移動できるのでカーソルより便利。
ちなみに、UEFIじゃないとできないっぽい。こいつはUEFIなのでインストール可能。
起動順位をUSBに変更して、Save。
準備で記載したとおりにやれば、正常にParrotの画面が出るはず。
私の場合は、GRUBに飛ばされてNormalやっても入れなくてムリポってなり、3時間ほど溶かしました。GRUB飛ばされたら逃げる。普通にインストールメディアの作成にミスっているので、準備に戻る。10回くらいは書き込みした。

インストール

Parrotが起動したら、まずは画面の向きを変えましょう。何もせずともタッチ可です。
左下からControl Centerに入り、DisplayからRotationをRightにします。

実は起動したParrotはLiveブートで、インストールは終わってません。なので、デスクトップのInstallからインストールしましょう。特に難しいことはないのですが下をどうぞ。
https://insuko.net/parrot-os-5-2-security-edition-をインストールしました

Security Editionにする

Home Editionでインストールしたけど、コマンドですぐSecurity Editionにできます。

sudo apt update && sudo apt install parrot-tools-full -y

私はインストール直後はupdateもparrot-tools-fullもできなかったのですが、再起動したらできました。再起動はすべてを解決する。

Parrotはなぜか、”parrot-”をつけることを推奨していますね。リポジトリとの関係性とかがあるんでしょうかね。きっと。

Kaliに近づける

rockyouを解凍する。

sudo gzip -d /usr/share/wordlists/rockyou.txt.gz

SecListsを入れる

cd /usr/share/wordlists
sudo wget -c https://github.com/danielmiessler/SecLists/archive/master.zip -O SecList.zip
unzip SecList.zip
mv SecLists-master/ SecLists/

終わりに

これからはスマホではなくUMPCを常に持ち運ぼうと思います。
タッチパネルの座標が違うのと、ログイン画面が縦型問題が残っている…直すのめんどい。

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