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Chrome OS Flex上のLinuxでmozc-utを使ってみた

2023/03/17に公開

概要

ChromeOS上にインストールしたVSCode上で日本語変換を行いたい。そこで、mozcを導入したが変換精度が悪い。そこで、mozcの拡張辞書であるmozc-ut2を導入する。

mozc-ut2辞書は、以前は単一の辞書として配布されていた。しかし少し前にライセンス上不透明な点があることが指摘された。(と言っても、指摘した本人はそこまで他意はなかったらしい。)各辞書別々に分割され再配布されるようになったようだ。一時期非公開になっていたので、再び公開されるようになったのはありがたい。今回は、分割された辞書ファイルをビルドして、実際に利用してみることにする。

配布元URL

配布元URLはこちら。http://linuxplayers.g1.xrea.com/mozc-ut.html 作者様に感謝して利用することにする。

前提

  • すでに、mozc環境が整っていること。https://icat.hatenablog.com/entry/2021/06/10/005755 が大変参考になる。
  • https://shushukaizen.com/linux_on_chromeos/ も大変参考になる。
  • homeディレクトリ上で作業していること。
  • 不要パッケージの削除は、試行錯誤的に行ったので環境によっては必要になる可能性あり。
  • プロキシサーバがある環境では、内部のrubyスクリプトが動かないので修正の必要性がある。私の場合、最初はプロキシサーバがsslを復号化している環境下で、Ubuntuを用いて作業していたのだが、スクリプト該当箇所を色々修正しても成功しなかった。Chromebookをプロキシ環境下で使うことのほうが難しいと思うので、そんなことする人はあまりいないと思うが要注意。

パッケージインストール

sudo apt -y install git wget ruby apt-src

辞書のビルド

# mozcのソースを取得する
apt-src install fcitx-mozc

#UT辞書結合ユーティリティをダウンロードする
git clone https://github.com/utuhiro78/merge-ut-dictionaries.git

#移動する
cd merge-ut-dictionaries/src

#UT辞書をビルドする
bash make.sh

#ソースに辞書を追加する
cat cat mozcdic-ut.txt >> ../../mozc-2.26.4220.100+dfsg/src/data/dictionary_oss/dictionary00.txt

#apt-srcでソースをDLしたディレクトリに戻ってビルドする
cd
apt-src build fcitx-mozc
sudo dpkg --install ./*.deb

インストール

#いらないものを消す
rm emacs-mozc*
rm ibus-mozc*
rm fcitx5-mozc*
# インストール
sudo dpkg --install ./*.deb

これで、おそらくut2辞書付きのmozcが利用できるようになったはず。田村ゆかりも堀江由衣も水瀬いのりも小倉唯も豊田萌絵も小山百代もTrySailも椎名林檎も上坂すみれも一発変換できる。

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