JaSST'25 Kyushu前夜祭で非同期の機能をテストする基盤について発表しました #jasst_kyushu
こんにちは。ダイの大冒険エンジョイ勢のbun913と申します。
本日JaSST'25 Kyushu前夜祭というイベントにて、私がメールやSlackの通知を起点にした非同期な機能に対する自動テストの基盤を作成したことについて発表しました。
内容としては、以下のブログに書いてあることをベースにこれまでの環境やインフラ面での工夫についても触れた形になります。
発表の内容
- 私たちのチームでは今実際に稼働しているシステムのAPIを順に実行して、返ってくる値を検証するAPIテストの自動化に力を入れています
- 画面を介したUIテストの自動化よりも壊れにくく、かつユニットテストよりも実際の外部システムなどの依存を含めたテストを実行できます
- 実際失敗するときには、意図したポジティブな失敗が80%くらいで、残りの20%が実装者のミスや環境変数の設定ミスなどによるネガティブな失敗となっています
- これまではシンプルにAPIを呼び出してその結果(JSONなど)を検証していました
- しかし実際のシステムでは、一旦HTTP200コードを返却して、後程Slack通知やメールで結果のフィードバックが届くような非同期な機能も多く存在します
- 大量のデータが含まれるCSVファイルのダウンロードリンクが届いたり
- 決済承認者に向けて、申請情報が届いたり
- 特定の処理の後に、管理者のみに重要な通知が届いたり
- 今回はAWSのLambda や API Gateway などの仕組みを活用して、コストが低くなるように工夫しつつ、非同期な機能に対する自動テストを実現する基盤を作成しました
他の方の発表について
今現在、私がお聞きできた発表について感想や資料を共有します。LT枠の方のみを今は記載していますが、特別セッションの方の公開もできる場合追記したいと思います。
※ 資料が公開されているものについてリンクを追加していきます
sakopon さん
ご自身が苦手であった人前で話すことに関して、Podcastの収録を通して成長した点について発表されていました。
個人的にブログを書くのは結構好きなのですが人前でお話しするのはとても苦手なので、非常に頷くポイントが多かったです。
ポッドキャストを通すことで、アドリブ力や質問力が磨かれたということで、私もいつかどこかでやってみたいと思いました。
rina さん
テストマネジメント/QAマネジメントに関することを発表してくれました。
- 一人テスターの時代が10年ほどあった
- テストマネジメントということを考えた時に、最初はマネジメントできないのでは?とおそれがあった
- しかし一人の時代からも、テストをどのように計画してどのように実行するかなどは考えていた
- のでやってみれば案外できた
- 「プロダクトへの愛があるからね」と力強く言い切っておられて、非常に感心しました
- QAマネジメント/EM という立場になると
- 他のメンバーの成長やモチベーション管理なども必要になった
- テストマネジメント・QAマネジメントというと言葉は似ているが、違う役割になって意外とやることが違うという気づきがあった
ma2ri さん
- AIを使った不具合分析についてお話をされていました
- 不具合については、やはりAIに完璧に任せるのではなくドメイン知識などの観点から人間と協力して進めていらっしゃるとのこと
- 不具合のレポートなどについても MCPサーバーを使ってドキュメント管理ツールに連携して作成していること
やっぱり、MCPやAIを活用して極力人間や開発者が携わる必要のない部分を自動化するのは良いですね。私も見習いたいと思いました。
まっきぃ さん
- スタートアップの現場で実践しているテストマネジメント ということでお話しされていました
- リスク共有会を通して、開発者も参加しやすい・発言しやすいブレスト形式でリスクの洗い出し
- 確かプロジェクト外の方も参加されているとお話しされていたと思います
- QAプランニングという形で、開発フェーズごとにリリースに影響を与えるリスクを洗い出し
他にもQAエンジニアの稼働状況や負荷を可視化するなど、とても丁寧にマネジメントされていて素晴らしいなと感じました。
y_1991_y さん
- メンバー視点でマネージャーを支えるというテーマでお話をされていました
- 過去にマネージャーから学んだことを振り返る
- チームビルディングからの学び
- メンバーが増えたがまだテストについての知見が少なく、ドタバタ
- マネージャーがチーム勉強会やワークショップを開いて
- マネージャー業務もチームで同じ目線に立って作り上げていくということを学んで行った
- 調整業務からの学び
- テストを進めるにあたって、他の部署やステークホルダーとの調整が必要
- マネージャーが間に入って、負荷の調整などをしてくれた
- チームメンバーからもマネージャーがスムーズに判断をできるように、具体的な情報を開示するなどを心がけた
- チームビルディングからの学び
マネージャーだからこそ、チームメンバーだからこそできることがあるという学びを赤裸々に共有してくださり、とても参考になりました。チームのために、チームの一員として貢献するという姿勢が素晴らしいと感じました。
おわりに
今回私が発表した内容や、他の方の発表を書かせていただきました。
資料の公開などがありましたら、また追記していきたいと思います。
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