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ゼロから始める Sui CLI 入門 🚀 インストールから基本操作まで初心者向けガイド

に公開

1. Sui CLI ってなに?

Sui CLI は Sui ブロックチェーンと対話するための公式コマンドラインツールです!🎯

Sui CLI でできること

  • ウォレット管理: アドレス作成・秘密鍵管理
  • ネットワーク操作: devnet、testnet、mainnet の切り替え
  • コイン操作: 送金・受取・残高確認
  • Move開発: スマートコントラクトの作成・テスト・デプロイ

なぜ Sui CLI を使うの?

Sui CLI のメリット

  • Web ウォレットより高度な操作が可能
  • Move プロジェクトの開発に必須
  • バッチ処理や自動化が簡単
  • デバッグやテストが効率的

2. インストール方法

Sui CLI のインストールには Suiup という公式ツールマネージャーを使うのがおすすめ!

Suiup とは?

Suiup は Sui エコシステム用の公式CLIツールマネージャーです。rustup の Sui 版のようなもので、Sui CLI を簡単にインストール・管理できます。

インストール手順

1. Suiup をインストール

macOS / Linux の場合:

curl -sSfL https://raw.githubusercontent.com/Mystenlabs/suiup/main/install.sh | sh
Windows の場合(クリックして展開)

ステップ1: Suiup をダウンロード

  1. Suiup Releases ページ を開く
  2. 最新版の suiup-windows.zip をクリックしてダウンロード
  3. ダウンロードフォルダから suiup-windows.zip を見つけて右クリック → 「すべて展開」

ステップ2: 専用フォルダを作成

PowerShell を開いて以下のコマンドを実行:

# 専用フォルダを作成
mkdir "$env:USERPROFILE\bin" -Force

# フォルダが作成されたか確認
ls "$env:USERPROFILE\bin"

ステップ3: suiup.exe を配置

  1. 展開した suiup.exe をコピー
  2. PowerShell で以下のコマンドを実行してフォルダを開く:
# フォルダを開く
explorer "$env:USERPROFILE\bin"
  1. 開いたフォルダに suiup.exe を貼り付け

ステップ4: 環境変数の設定(初心者向け手順)

環境変数とは? 🤔
Windows がプログラムを見つけるための「住所録」のようなものです。設定すると、どのフォルダからでも suiup コマンドが使えるようになります。

設定手順:

  1. Windows キー + R を押す
  2. sysdm.cpl と入力して Enter
  3. 「詳細設定」タブをクリック
  4. 「環境変数」ボタンをクリック
  5. 下の「システム環境変数」の中から「Path」を選択 → 「編集」
  6. 「新規」ボタンをクリック
  7. %USERPROFILE%\bin と入力して Enter
  8. すべてのダイアログで「OK」をクリック

ステップ5: 動作確認

  1. 新しい PowerShell を開く(重要:PowerShell は再起動すること)
  2. 以下のコマンドで確認:
# suiup が認識されるか確認
suiup --help

# 正常に動作していれば使用方法が表示されます

💡 簡単な代替方法: 環境変数の設定が難しい場合は、PowerShell で cd "$env:USERPROFILE\bin" を実行してからコマンドを使うこともできます。

2. Sui CLI をインストール

# 最新の testnet 版をインストール
suiup install sui@testnet

# または devnet 版をインストール
suiup install sui@devnet

3. インストール確認

# バージョン確認
sui --version

# 正常にインストールされていれば、バージョン情報が表示されます

💡 Tip: その他のインストール方法については Suiup GitHub を参照してください。


3. Suiup の基本的な使い方

基本的なバージョン管理

# インストール済みのバージョン確認
suiup show

# 現在のデフォルトバージョン確認
suiup default get

# バイナリの保存場所確認
suiup which

4. 複数バージョンのインストール

異なるネットワーク版をインストール

# testnet 版をインストール
suiup install sui@testnet

# devnet 版をインストール
suiup install sui@devnet

# mainnet 版をインストール
suiup install sui@mainnet

特定バージョンをインストール

# 特定のバージョンを指定してインストール
suiup install sui@testnet-1.40.1
suiup install sui@devnet-1.41.0

# 確認なしで実行(-y フラグ)
suiup install sui@testnet-1.42.0 -y

5. バージョン切り替えとアップデート

デフォルトバージョンの切り替え

# devnet 版をデフォルトに設定
suiup default set sui@devnet

# 特定バージョンをデフォルトに設定
suiup default set sui@testnet-1.40.1

# 設定後に確認
sui --version

バージョンのアップデート

# 特定ネットワークの最新版に更新
suiup update sui@testnet
suiup update sui@devnet

# 確認なしで更新
suiup update sui@testnet -y

実際の開発フロー例

# 1. 複数バージョンをインストール
suiup install sui@testnet -y
suiup install sui@devnet -y

# 2. 開発時の切り替え
suiup default set sui@devnet    # 開発環境で作業
# ... 開発作業 ...

suiup default set sui@testnet  # テスト環境でテスト
# ... テスト作業 ...

# 3. バージョンアップ対応
suiup update sui@testnet       # 新バージョンを取得
suiup default set sui@testnet  # 新バージョンに切り替え

# 4. 問題があれば旧バージョンに戻す
suiup default set sui@testnet-1.40.1

7. まとめ

お疲れさまでした!Suiup を使った Sui CLI の管理方法をマスターできました 🎉

今日学んだこと

Suiup の基本

  • インストールとバージョン確認
  • 複数バージョンの並行管理
  • デフォルトバージョンの切り替え

実践的な使い方

  • ネットワーク別バージョンの使い分け
  • 開発フローでの切り替え
  • アップデートとロールバック

🚀 次のステップ

Sui CLIの使い方を次回の記事で作成予定です!

🛠️ 公式ページ

Happy developing with Sui! ✨

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