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HTMLとXMLの違い

2025/02/28に公開

HTMLとXMLは両方マークアップ言語ですが、その目的と使用方法に大きな違いがあります。

主な違い

  1. 目的

    • HTML: ウェブページの構造と表示を定義するために使用されます。
    • XML: データの構造を定義し、システム間でのデータ交換や保存に使用されます。
  2. タグの定義

    • HTML: あらかじめ定義されたタグセットを使用します。
    • XML: カスタムタグを自由に作成できます。
  3. 焦点

    • HTML: 「見た目」を重視し、ブラウザ上での表示に適しています。
    • XML: 「情報の中身」を重視し、データの意味や構造を柔軟に指定できます。
  4. データの解釈

    • HTML: 人間が情報を読み取りやすくすることを目的としています。
    • XML: コンピューターがデータを認識しやすくすることを目的としています。

特徴と用途

  1. HTML

    • ウェブページの構造とスタイルを定義します。
    • テキスト、画像、ボタンなどの要素を配置します。
    • ブラウザで直接解釈され表示されます。
  2. XML

    • データに明確な意味を持たせることができます。
    • レイアウトやデザイン機能と分離しています。
    • 異なるシステム間でのデータ交換に適しています。
    • 汎用性が高く、様々な用途に使用できます。

使い分け

データの構造化と交換

XMLは主にデータの構造化と交換に適しています。

  • システム間でのデータ移行
  • Webサービス間でのAPI通信
  • 設定ファイルの作成
  • データベースからのデータ抽出

これらの用途では、XMLの自己記述的な性質と柔軟なタグ定義が活かされます。

Webページの表示

HTMLは主にWebページの構造と表示を定義するために使用されます。

  • Webサイトの作成
  • ユーザーインターフェースの設計
  • ブラウザでの情報表示

HTMLは既定のタグセットを使用し、ブラウザで直接解釈・表示されることに特化しています。

XMLとHTMLは異なる目的で設計されていますが、両者を連携させることで効率的なシステム運用が可能になります。例えば、XMLでデータを管理し、HTMLに変換して表示するといった使い方ができます。

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