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HTMLとXMLの違い
HTMLとXMLは両方マークアップ言語ですが、その目的と使用方法に大きな違いがあります。
主な違い
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目的
- HTML: ウェブページの構造と表示を定義するために使用されます。
- XML: データの構造を定義し、システム間でのデータ交換や保存に使用されます。
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タグの定義
- HTML: あらかじめ定義されたタグセットを使用します。
- XML: カスタムタグを自由に作成できます。
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焦点
- HTML: 「見た目」を重視し、ブラウザ上での表示に適しています。
- XML: 「情報の中身」を重視し、データの意味や構造を柔軟に指定できます。
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データの解釈
- HTML: 人間が情報を読み取りやすくすることを目的としています。
- XML: コンピューターがデータを認識しやすくすることを目的としています。
特徴と用途
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HTML
- ウェブページの構造とスタイルを定義します。
- テキスト、画像、ボタンなどの要素を配置します。
- ブラウザで直接解釈され表示されます。
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XML
- データに明確な意味を持たせることができます。
- レイアウトやデザイン機能と分離しています。
- 異なるシステム間でのデータ交換に適しています。
- 汎用性が高く、様々な用途に使用できます。
使い分け
データの構造化と交換
XMLは主にデータの構造化と交換に適しています。
- システム間でのデータ移行
- Webサービス間でのAPI通信
- 設定ファイルの作成
- データベースからのデータ抽出
これらの用途では、XMLの自己記述的な性質と柔軟なタグ定義が活かされます。
Webページの表示
HTMLは主にWebページの構造と表示を定義するために使用されます。
- Webサイトの作成
- ユーザーインターフェースの設計
- ブラウザでの情報表示
HTMLは既定のタグセットを使用し、ブラウザで直接解釈・表示されることに特化しています。
XMLとHTMLは異なる目的で設計されていますが、両者を連携させることで効率的なシステム運用が可能になります。例えば、XMLでデータを管理し、HTMLに変換して表示するといった使い方ができます。
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