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CSS-in-JSのメリット・デメリット

2024/10/11に公開

メリット

  1. コンポーネント単位でのスタイルのカプセル化

    • スタイルがコンポーネント内に閉じ込められるため、スタイルの衝突やリークを防ぐことができます。
  2. メンテナンス性の向上

    • コンポーネントとスタイルが一箇所にまとまるため、コードの管理が容易になります。
    • 未使用のCSSが蓄積するリスクを減らせます。
  3. 動的なスタイリングが容易

    • JavaScriptの変数やロジックを使ってスタイルを動的に変更できます。
  4. コンポーネントの再利用性向上

    • スタイルもコンポーネントに含まれるため、他のプロジェクトでの再利用が容易になります。
  5. JavaScriptの機能を活用したスタイリング

    • 変数、関数、条件分岐などJavaScriptの機能を使ってスタイルを記述できます。
  6. 静的解析が可能

    • JavaScriptの静的解析ツールを使って、未使用のスタイルなどを検出できます。
  7. ベンダープレフィックスの自動付与など、ライブラリによる便利機能の提供

  8. CSSの設計に関する細かい規則が不要になる

デメリット

  1. パフォーマンスへの影響:

    • JavaScript実行時にスタイルを生成するため、初期表示が遅くなる可能性があります。
    • 計測結果によると、CSS-in-JS未使用の場合と比較して30%〜90%程度レンダリング時間が増加する傾向があります。
  2. バンドルサイズの増加:

    • CSS-in-JSライブラリ自体のコードがJavaScriptバンドルに含まれるため、ファイルサイズが大きくなります。
  3. インタラクティブなサイトでの性能低下:

    • コンポーネントが再レンダリングされるたびにCSSコードも再パースする必要があるため、動的なサイトでは特に性能低下が顕著になる可能性があります。
  4. 学習コスト:

    • 従来のCSSとは異なるアプローチのため、チームメンバーの学習コストが発生します。
  5. ツールの互換性:

    • 一部のCSSツールやブラウザの開発者ツールとの互換性に問題が生じる可能性があります。
  6. SEOへの影響:

    • クライアントサイドでスタイルを生成する場合、初期HTMLにスタイルが含まれないため、SEOに悪影響を与える可能性があります。
  7. サーバーサイドレンダリングの複雑化:

    • サーバーサイドレンダリングを行う際に、追加の設定や処理が必要になる場合があります。

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