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PHPでワンタイムパスワードのブルートフォース攻撃対策
ワンタイムパスワード検証試行回数制限の実装
ワンタイムパスワードの検証試行回数制限は、ブルートフォース攻撃対策として有効な手段です。ここでは、PHPで特定のIPアドレスに対して10分間に10回までの試行に制限をかける実装例を紹介します。
実装方法
- データベースに試行回数管理テーブルを作成
CREATE TABLE otp_attempts (
ip_address VARCHAR(255) NOT NULL,
first_attempt_at TIMESTAMP NOT NULL,
attempt_count INT NOT NULL DEFAULT 0
);
- ワンタイムパスワード検証処理に試行回数制限チェックを追加
<?php
$userId = 1; // ユーザーID
$otp = '123456'; // 入力されたワンタイムパスワード
$timestamp = time(); // 現在時刻を取得
$ipAddress = $_SERVER['REMOTE_ADDR']; // ユーザーのIPアドレス
$db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'username', 'password');
// 過去10分以内の試行回数を取得
$stmt = $db->prepare('SELECT attempt_count FROM otp_attempts WHERE ip_address = :ip_address AND first_attempt_at >= :first_attempt_at');
$stmt->bindParam(':ip_address', $ipAddress);
$stmt->bindParam(':first_attempt_at', $timestamp - 600); // 10分前
$stmt->execute();
$attemptCount = $stmt->fetchColumn();
if ($attemptCount === false) {
// 初めての試行
$attemptCount = 0;
}
// 試行回数を制限
if ($attemptCount >= 10) {
echo 'Too many attempts. Please try again later.';
exit;
}
// ワンタイムパスワード検証処理 (上記の例を参照)
// 試行回数を更新
$stmt = $db->prepare('INSERT INTO otp_attempts (ip_address, first_attempt_at, attempt_count) VALUES (:ip_address, :first_attempt_at, 1)
ON DUPLICATE KEY UPDATE attempt_count = attempt_count + 1');
$stmt->bindParam(':ip_address', $ipAddress);
$stmt->bindParam(':first_attempt_at', $timestamp);
$stmt->execute();
?>
ポイント
- 試行回数管理テーブルには、IPアドレス、最初の試行日時、試行回数などのカラムを定義します。
- ワンタイムパスワード検証処理の前に、過去10分以内の試行回数をデータベースから取得します。
- 試行回数が制限を超えている場合は、エラーメッセージを表示して処理を終了します。
- ワンタイムパスワード検証処理が成功した場合、試行回数をデータベースに更新します。
- 上記はあくまで一例であり、環境に合わせて調整する必要があります。
その他の対策
- 試行回数制限に加えて、ログイン失敗時のIPアドレスブロックなどの対策も検討しましょう。
- 試行回数制限の閾値や時間制限は、環境に合わせて調整する必要があります。
- 試行回数制限を厳しく設定しすぎると、正当なユーザーがログインできなくなる可能性があるため、注意が必要です。
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