【雑談】日本でNFTが浸透するまであと何年？

ここ1,2週間で突然ゴミのようなNFTをちょこちょこと買い漁るようになりました。NFTがニュースになりはじめたのは去年の年末くらいからでしょうか。パッとニュースや解説記事を見るだけでは全く意味不明の世界です。一般人には全く価値が理解できないものがなぜそんなに超高額で取引されているのか...

私がNFTに興味を持ったのはTwitterを見ていて「Metamask(ブラウザ拡張型の暗号資産ウォレット)がうまく接続されない」などのツイートをチラホラと見るようになったことがきっかけです。そこから世の中の人たちはMetamaskをなんのために使っているのか知りたくなり、まず分散取引所を試してみて、Blockchainゲームも少し試してみて、その次にNFTマーケットにたどり着き、ようやくWeb3.0の世界の面白さが実感できるようになってきたような気がします。

NFTやBlockchainサービスの面白さは、はじめてインターネットが普及したときのようなカオスにあります。

Blockchainのような非中央集権化されたサービスでは、利用者情報を管理している企業はなく、NFTをはじめて購入したときは「え、こんなに簡単に取引できるの?」という新鮮さがありました。そしてまさにピンキリの世界。「あ、これいいな」と思わせるようなNFTは安くても日本円換算で数十万円... もちろん天井知らずで高いものはどこまでも値が上がり、「なんでこんなニョロニョロが◯千万円!」というものを横目で眺めつつ、しかし色々とみてみるとタダ同然のNFTも沢山転がっている。取引履歴が完全にオープンなので、いま高額のNFTがどのように値段が上がってきたかが見えて「自分が安い金額で買ったNFTがいつか爆騰する日がくるのでは！」とワクワクさせられます。

はじめて株を買う時や、はじめて馬券を買うときのようなワクワク感に加えて中学生の頃にAirMAXを眺めて「いいなー、自分も欲しいなー」と思っていた頃を思い出させる所有欲。それらが今まで体験したことのないものとして目の前に広がっているのです。そしてそこにはNFTコレクターのコミュニティが感じられます。このコミュニティにもうちょっと入り込んでみたいな、というのが私のイマココです。あれ、知らない間に自分で購入していないNFTがあるぞ... どうやら機能購入したNFTのクリエイターがプレゼントしてくれたらしい。面白い！！ プレゼントされたので値段はつきませんが、こんなやつなら0.005ethくらいで購入できます。

NFTの役割として大きいのがもう一つ。仮想通貨と呼ばれてきた謎のトークン達はこれまでは投機の対象でしかなく、「さがるなー、もっとあがれー」としか言われていなかったのですが、NFTマーケットの登場によりついに法定通貨でないものとの価値交換が行われるようになった、つまりお金として使われるようになり始めた、ということです。おかげでせっかくethの値段があがりはじめたのに手持ちのethはすっからかんです。ethを追加購入したくても、ethが上がり始めたので悩んでしまいますね。

さて、、NFTについて思うことはもっと色々あるのですが、日本でNFTが今後流行るのかどうかです。

今の世界的なNFTバブルの背景は、「訳がわからないけど面白い！」というところにあります。自分で中に入っていかないとその面白さに気づくことができません。日本にもNFTマーケットが少しずつ登場しはじめましたが、その価値がどこにあるのか、というのがわかりやすいNFTが多い気がするんですよね。ゲームのアイテムだとか、アイドルグッズとしてのNFTだとか...そこからコミュニティが広がっていくかというとなかなかそうはならない。既存のゲームファン、アイドルファンよりも大きなコミュニティには育ちません。そもそも日本のエンターテイメントは分かりやすいものしか受け入れられない土壌がありますよね。あともう一つはおそらく、日本の暗号資産関連の規制が非常に厳しいゆえに、あまりアグレッシブなことができないのかもしれない、とも思います。日本円で取引しているうちは、NFTの捉え方もまだメルカリとかとそんなに変わらない世界観なのかもしれません。

いまは日本では厳しいかな。と思っていますが、どこかでブレイクスルーが来たら一時期のClubhouseのようにあっという間に一般層に広がってしまう可能性があります。ビジネスサイドの人たちは今必死にそのブレイクスルーを探しているところでしょう。コミュニティが大きくなれば浸透するのはあっという間ですよ。そしてそのときはトラブルも沢山おこるでしょう。楽しんでる人と、怒ってる人がどちらも出てくるのかな、やっぱり。日本でWeb3.0が意識されるまであと何年...