横浜銀行がアジャイル!?“内製開発チーム”のTechBlog始動します!
横浜銀行がアジャイル!?“内製開発チーム”のTechBlog始動します!
初めまして。横浜銀行アジャイル開発チームのふじです。
このたび、技術や知見の共有、さらに「横浜銀行には内製化をしているチームがある」ということを知っていただくべく、テックブログを開設する運びとなりました!
記念すべき第1本目の記事では「横浜銀行とは?」「なぜアジャイル開発チームの発足に至ったのか?」などをご紹介させていただきます。
💡 横浜銀行とは?
横浜銀行は1920年創立、100年以上の歴史を持つ地方銀行です。従業員数は3,921人(2024年3月時点)。
「地域に寄り添い、信頼される銀行」をめざし、近年では「はまぎん365」など、デジタル領域での変革にも力を入れています。
そんな当行が、アジャイル開発を取り入れるというチャレンジを始めました。
🚀 アジャイル開発導入までの道のり
アジャイルによる内製開発
横浜銀行は2018年まですべてのシステムを外部委託していました。しかし、外部委託だけでは「開発期間の長期化」「コストの高騰」「開発ノウハウの蓄積が望めない」などの課題がありました。
また近年では、はまぎん365アプリなど、従来の銀行業務とは異なる領域も取り扱うようになっています。そのため、複雑化する要件に柔軟に対応する必要性が高まってきました。これを受けて、2019年には一部システムで「アジャイル開発(スクラム開発)」を採用し、開発を開始しました。当時は開発体制が整っていなかったため、プロダクトオーナーのみ銀行員が担当し、スクラムマスターや開発者は外部委託するという体制を取らざるを得ませんでした。
機能を少しずつリリースすることで「開発期間の長期化」という課題には一定の効果がありました。しかし、外部委託の場合、担当エンジニアの異動や転職により、キーパーソンがチームを離れることもあり、安定したチーム体制の維持が難しいという課題もありました。
そこで次のチャレンジとして「銀行員が開発」するプロジェクトを実施することになりました。
銀行員が開発?!
銀行員が開発をおこなうといっても、まずはエンジニアがいなければ成り立ちません。4名のメンバーが集まりましたが、Webアプリケーション開発やCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の構築など、未経験分野も多く、新しい技術領域へのチャレンジが必要な状況でした。そこで、メンバーの成長のためにも、伴走してくれる企業を探すことになりました。
伴走パートナーとしての永和システムマネジメントさん
そんな中「一緒に汗をかいてくれるパートナーが欲しい」と手を組んだのが、永和システムマネジメントさんです。
アジャイルコーチには、アジャイル研修の講師をはじめ、スクラムイベントに対するフィードバックを貰うなどのサポートをしてもらっています。高度な技術知識を持つテックリードを始め、豊富なアジャイルの経験を持つエンジニア3名は、スクラムチームのメンバーとして我々を支えてくれています。
🌱 テックブログ開設の経緯
横浜銀行では現在、内製開発体制の強化や、銀行DXを推進するためのアジャイル開発に積極的に取り組んでいます。しかし、立ちあげ期ならではの課題として「人が足りない」という悩みを抱えていました。
そこで、アジャイル開発の取り組みや現場の雰囲気を広く発信することで「横浜銀行が本気で内製化に取り組んでいる」ことを多くの人に知ってもらうべく、今回テックブログを開設する運びとなりました!
銀行業界には「堅実で保守的」といったイメージを持たれることもありますが、私たちのチームでは、新しい技術や挑戦を積極的に受け入れる文化を大切にしています!
今回は、私たちの技術スタックを少しだけご紹介します。
💻 私たちの技術スタック
横浜銀行の内製開発チームでは、現代的で効率的な開発を実現するために、以下のようなモダンな技術スタックを採用しています。
🔷 Frontend / Backend
React、Next.js、TypeScript、Tailwind CSS
🔷 Infrastructure
AppRunner、DynamoDB、StepFunctions、S3、CDK、Dockerなど。
🔷 Testing Framework
Vitest、Playwright
🔷 DevSecOps
GitLab、NewRelic
🔷 Design
Figma、Storybook
🔷 Others
ChatGP、Cursor、Visual Studio Code、Jira・Confluence、Mattermostなど。
今後は、横浜銀行のアジャイル開発チームが実際に取り入れている技術や開発プロセス、銀行における内製開発の具体的な実装例なども、このブログで取りあげていきますので、ぜひご期待ください!
🏁 おわりに
銀行でのアジャイル開発には、変わろうとする姿勢やチームの工夫、あらゆる業種のヒントが詰まっています。
横浜銀行の「内製化」の未来に、少しでも興味を持っていただけたら幸いです!
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