🙆‍♀️

AI時代に最適な、HTMLベースで作るスライドのすすめ

に公開

概要

スライドといえばPowerPointが定番ですが、
AIが発達した今だからこそ、HTMLベースの構造化ドキュメントが便利です。
テキストで内容を管理し、CSSで見た目を整えられるため、
作成から公開までの工程でAIの力を存分に借りやすくなりました。
この記事では実際にreveal.jsを使って資料を作ったフローと気づきを紹介します。

🔗 実際に作成したスライド
https://www.docswell.com/s/1313108/KX6D6N-2025-09-16-200536

📕 作成に使ったライブラリ
https://revealjs.com/

利点の紹介

ここからはHTMLベースでスライドを作成した時に感じたメリットの詳細です。
冒頭にも述べた通り、構造化テキストはプロンプトから生成・要約・校正がしやすく、再利用も簡単です。
個人的にAIとの親和性を感じた点は以下の通りです。

1. AIモデルに縛られない

HTMLベースなので、実質どのAIモデルとも繋げられるのが大きな利点です。
出力内容に不満を感じたら、さっとツールを変えるだけなので、一番大きな利点に感じました。

2. スライドの作成フローが簡素化

大まかにこのようなフローで作成できました。
特に各章立てや見出しには困ることが多かったのですが、AI任せにすることでとても進めやすくなりました。

今回のスライドの作成フロー

  1. プレゼン時間と発表したい内容を提示し、見出しと要約、章立てを生成。
  2. 目次をベースに、雛形HTMLをAIへ依頼してslides/index.htmlを新規作成&配置。
  3. デザインは「タイトルスライドの背景色と余白を整えて」など要望を伝え、slides/style.cssの差分を生成。
  4. 仕上げは?print-pdfビューを一緒に見ながら細部を調整し、そのままPDF化。

3. 目次や文章の構成がしやすい

「各スライドのh2タグをもとに、目次を作成してください」と指示すれば、目次を作成してくれます。
個人で作成していた時は構成変更の度に修正が発生していたので、とても楽できました。
また文量調整や表記揺れの統一も面倒を見てくれます。
校正用途のプロンプトを用意しておくと、誤字・脱字の指示出しのハードルも下がり、繰り返し作業が苦にならなかったです。

4. 学習コストを下げられる

HTMLスライドライブラリは成熟しているので、AIに「reveal.jsの基本設定を教えて」と尋ねれば、
npm cinpx http-server -p 5173 .といったコマンド込みで手順を返してくれます。
使い方が分からないと二の足を踏むことは多かったですが、AIが肩代わりしてくれるため、学習コストが低く感じました。

5. スタイルの統一が容易

CSSでスタイルを管理できるので、「.title__leadに16pxの余白とコーポレートカラーを適用して」と伝えるだけで、統一感のある差分を返してくれます。
CSSなので適用範囲も調整できるのもいいですね。普段のWeb開発と同じノリでテーマを整えられました。
また参考にしたいスライドテーマがあれば、テーマスライドのスクリーンショットを渡して、テーマを寄せることも容易でした。

6. スライドのレイアウトを揃えやすい

たとえば「id=page5と同じ2カラムレイアウトをpage10にも適用して」と頼むと、
必要なHTMLフラグメントやreveal.jsの設定をすぐ提案してくれます。図版入りスライドも同じグリッドで並べられました。

7. Gitで管理できる

HTMLベースなのでGit管理との相性も抜群です。
Pull Requestで「この差分を要約して」と投げると、レビューコメント案まで生成してくれます。
内容を戻したい場合、gitコマンド一発で戻せるので校正作業がとても楽でした。

まとめ

何かと手間に感じることが多かった資料作成ですが、AIと協業することでぐっとハードルを下げることが出来ました。
今回使ったreveal.jsならHTMLで内容を管理しつつCSSで見た目を整えられるので、配布や公開もスムーズでした。
これからもAIと協働しながら、より良いスライド作成フローを磨いていきます。

Booost

Discussion