Laravel公式VSCode拡張機能の便利さと導入メリットを解説
はじめに
こんにちは、booost technologiesバックエンドエンジニアのma_meです。
今回は2024年12月、Laravel公式から公開されたVSCode用の公式拡張機能を紹介いたします。
以下が公式プラグインページとアナウンスのリンクです。
公式プラグインページ
アナウンス記事
このアナウンスを受け、VSCode上で以下の環境を整えてから約1週間ほど試してみました。
試した環境
- _ide_helper.phpを削除
- 公式以外のLaravel関連拡張機能を削除
この環境でも今まで以上に便利で快適にコードを書くことが出来ました。
特に驚いたのが、デファクトスタンダードになっていた_ide_helper.phpを削除しても、
この拡張機能1つで「コードジャンプ」と「コード補完」がほとんど苦無く行えたため、今回はそれらを中心にご紹介します。
1. コードジャンプの大幅の強化
まず1つ目のポイントは、コードジャンプの強化です。
これまでも様々なVSCode拡張機能を組み合わせることで、ある程度のジャンプや補完を実現できました。しかし公式拡張機能では、これがさらにスムーズになっています。
コードジャンプ対象
- ルート
- コントローラ
- Eloquentモデル
- Bladeテンプレート
- リレーションシップ
etc...
ファイル間を簡単に行き来できるため、コードの追跡や参照が非常にラクになります。
2. コード補完の大幅強化
2つ目はコード補完機能の大幅強化についてです。
とくにEloquentモデルの補完は強力で、下記のような情報が自動補完されます。
コード補完対象
Modelの補完
このようなモデルの定義からDocコメントなしに補完が効くようになります。
class UserModel extends Model
{
protected $fillable = [
'id',
'name',
'profile',
];
public function account(): HasOne { ... }
public function posts(): HasMany { ... }
}
補完される内容
- リレーションシップ
- カラム名
- カスタムアクセサー
他の補完対象
他にも下記のような補完対象があります。
- Collectionメソッド
- ルート(Route)周り
- コントローラー
- Bladeテンプレート
- グローバルヘルパー
これによりタイピング量を削減できるだけでなく、ミスも減らせるため、開発効率が大きく向上します。
まとめ
まだベータ版ということもあり、今後もこまかなアップデートや不具合修正が継続的に行われる可能性が高いです。しかし、現段階でも十分に使う価値があります。
複数の拡張機能を削減できるというメリットは、VSCodeの動作を軽快に保ちつつ、セキュリティ面や更新管理の面でも負担を軽くしてくれます。
Laravel開発をよりスムーズに進めたい方は、ぜひこの公式拡張機能を導入してみてください。
宣伝
booost technologiesではPHPエンジニアを積極採用中です。
もしご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
Discussion