IMEのローマ字入力をかな入力に切り替える(コマンドライン・レジストリで)
いつもかな入力でタイピングをしているのだが、学校の共用コンピュータがサインイン時に設定変更されかな入力が保持されないので、コマンドラインで変更するための備忘録。
なお、毎度リセットされてしまうのでスタートアップにすら入れられず、起動時にわざわざ bat ファイルを実行している…。
注意事項
この記事ではレジストリを操作するコマンドを実行します。操作を誤ってしまったり、バージョンなどが違うなどの原因で動作しなくなる可能性があります。
毎度のことですが、この記事に記載されている内容を実行し、発生したいかなる問題について執筆者は一切責任を負いません。自己責任でお願いします。
環境
- OS: Windows 10 1809 (Build 17763.348)(
winver
コマンドで確認) - MSIME バージョン: 10.0.17763.1(
C:\Windows\System32\IME\IMEJP\imjpuexc.exe
のファイルバージョンで確認)
結論
先に結論を書きます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME
の kanaMd を変更することでかな入力・ローマ字入力を切り替えることができます。
かな入力であれば 0x00000001 (1)
、ローマ字入力であれば 0x00000002 (2)
となります。データ種類は 16 進数(REG_DWORD
)です。
方法
1. レジストリ エディタを起動する
Windowsキー+R
やコマンドプロンプト、PowerShell などで regedit
を実行し、レジストリ エディタを起動しましょう。
2. ツリーを操作し、「MSIME」を開く
以下の順番でツリーを操作し開いてください。
HKEY_CURRENT_USER
Software
AppDataLow
Software
Microsoft
IME
15.0
IMEJP
MSIME
もしくは、ウィンドウ上部のアドレスバーに コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME
と入れて Enter しても表示されると思います。
3. 値を変更する
開くと、中央に「kanaMd
」というキー(欄)が現れます。そこを右クリックし、修正(M)
をクリック、「値のデータ」に 1
、「表記」で 16 進数を選択し、OK をクリックしましょう。
ここまで作業が終わると、多分かな入力に切り替わっているかと思います。
これをコマンド 1 つで行ってしまいましょう。
reg add HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME /v kanaMd /t REG_DWORD /d 1 /f
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