IMEのローマ字入力をかな入力に切り替える(コマンドライン・レジストリで)

2021/05/05に公開

いつもかな入力でタイピングをしているのだが、学校の共用コンピュータがサインイン時に設定変更されかな入力が保持されないので、コマンドラインで変更するための備忘録。
なお、毎度リセットされてしまうのでスタートアップにすら入れられず、起動時にわざわざ bat ファイルを実行している…。

注意事項

この記事ではレジストリを操作するコマンドを実行します。操作を誤ってしまったり、バージョンなどが違うなどの原因で動作しなくなる可能性があります。
毎度のことですが、この記事に記載されている内容を実行し、発生したいかなる問題について執筆者は一切責任を負いません。自己責任でお願いします。

環境

  • OS: Windows 10 1809 (Build 17763.348)(winver コマンドで確認)
  • MSIME バージョン: 10.0.17763.1(C:\Windows\System32\IME\IMEJP\imjpuexc.exe のファイルバージョンで確認)

結論

先に結論を書きます。

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME の kanaMd を変更することでかな入力・ローマ字入力を切り替えることができます。
かな入力であれば 0x00000001 (1)、ローマ字入力であれば 0x00000002 (2) となります。データ種類は 16 進数(REG_DWORD)です。

方法

1. レジストリ エディタを起動する

Windowsキー+R やコマンドプロンプト、PowerShell などで regedit を実行し、レジストリ エディタを起動しましょう。

2. ツリーを操作し、「MSIME」を開く

以下の順番でツリーを操作し開いてください。

  1. HKEY_CURRENT_USER
  2. Software
  3. AppDataLow
  4. Software
  5. Microsoft
  6. IME
  7. 15.0
  8. IMEJP
  9. MSIME

もしくは、ウィンドウ上部のアドレスバーに コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME と入れて Enter しても表示されると思います。

3. 値を変更する

開くと、中央に「kanaMd」というキー(欄)が現れます。そこを右クリックし、修正(M) をクリック、「値のデータ」に 1、「表記」で 16 進数を選択し、OK をクリックしましょう。

ここまで作業が終わると、多分かな入力に切り替わっているかと思います。
これをコマンド 1 つで行ってしまいましょう。

reg add HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME /v kanaMd /t REG_DWORD /d 1 /f
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