IDFA許諾率を上げる為の4つの対策ポイント
概要
高いIDFA許諾率を得る為にはどこに気を付ければ良いのか?
AppleのApp Tracking Transparency(ATT)プロンプトに対するユーザーの一般的な反応傾向からわかる4つの対策ポイント。
1. オプトインのリクエストタイミング
いつ許諾をリクエストするのか?は、考慮すべき最も重要な要素。
adjust社がこれまでに確認したテスト結果 では、オンボーディングの最中が最も許諾率が高い。
つまり
- オンボーディングフローの中でプライバシーをトピックとして扱う
事で、より自然に感じる方法でATTポップアップを提供できる。
ただし、このアプローチは基本的に新しいユーザー向け。既存ユーザに対してはどうするか別途検討する必要がある。
オンボーディングとは → こちら[1]
2. 事前許諾プロンプトでのメッセージ
事前許諾プロンプトでの説明は、短く完結にする。
- 少ない単語を使用し
- 多くのことを言い
- 読みやすく
- 理解しやすい単語を選択する
重要なのは、ユーザにとって「同意する事で何を得る事が出来るのか?」を直感的にわかる様にする。
3. 事前許諾プロンプトのサイズ
事前許諾プロンプトの提示は、モーダル or ポップアップではなく
フルスクリーン形式の方が、許諾エンゲージメントが高い。
これは、フルスクリーンのプロンプトの方が、シームレスでUXが良いと感じるため。
対して、モーダル or ポップアップ形式は
- 「作業中断」
- 「広告を彷彿」
などのネガティブイメージを与える可能性がある。
4. Call To Action(CTA)の配置
事前許諾プロンプト内で、CTA(「あとで」「次へ」や「許可」など)を配置する場合
- 水平方向に配置する
これは、GDPR通知に関する統計データによると、水平配置の方がより肯定的な行動を取りやすいとのこと。
対して、垂直配置の場合は
- ユーザの読むスピードが落ち
- より慎重に選択する様になる
その結果、許諾エンゲージメントに関しては、ネガティブに働く傾向がある。
by adjust blog "Opt-In Design Do’s & Don’ts for Apple’s App Tracking Transparency (ATT) on iOS 14"
参考
-
オンボーディングとは、スワイプ操作やコーチマークなどを使って、アプリの機能などを紹介するガイダンス。ユーザーをサービスに慣らす為のプロセス。初回起動時が多い。 ↩︎
Discussion
Adjustのブログ、日本語でも公開しています。https://www.adjust.com/ja/blog/opt-in-design-for-apple-app-tracking-transparency-att-ios14/
@Kozarubucho さん。共有ありがとうございます!
Adjustブログ、いつも日本語訳が出るのにタイムラグがあるんですよね