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新卒エンジニアが見た「オンプレとクラウド」の世界

に公開

―― 専門学校で学んだオンプレの知識が、AWSでも活きた話

はじめに

こんにちは、25卒エンジニアです!
私は専門学校で主にオンプレミスのインフラ環境(物理サーバーやネットワーク構成など)について学んできました。実際に自分たちでサーバーを組み立てて設定をしたり、ラックに収めてLANケーブルを配線したりと、"現物を触る"経験を重ねてきました。

そんな私が社会人になってAWSをはじめとしたクラウドインフラを利用するようになり、初めて環境が立ち上がった時の「うまくいった!!!!」という感動は忘れません!!

この記事では、私自身がオンプレとクラウドの両方に触れたことで気づいた「違い」や「共通点」、そして「これから挑戦してみたいこと」について、経験を交えながらまとめてみたいと思います。
これからエンジニアを目指す人、そうではない人に参考になれば嬉しいです!

クラウドとオンプレの違い

  1. スピードの差
    オンプレでは、サーバーの準備に時間がかかります。
    物理的な購入、設置、初期設定、ネットワーク構成など、一つ一つが“手作業”です。
    一方でAWSでは、数クリックでEC2インスタンスを立てることができる。
    「欲しいと思ったときに、すぐ作れる」このスピード感は、業務上の意思決定やトライアンドエラーのしやすさに直結していると感じています。

  2. コストとスケーラビリティ
    オンプレは初期投資が大きく、一度購入したら簡単には増減できません。
    クラウドは利用した分だけの課金で済むため、プロジェクトの成長に合わせて柔軟にスケールできます。
    AWS公式「料金の仕組み」ページ
    https://aws.amazon.com/jp/pricing/

  3. 障害対応の考え方
    オンプレでは、障害が起きたらまず物理的な原因を疑います。HDDの故障、電源トラブル、ネットワーク配線など。
    クラウドでは、障害は“サービス”としての問題であることが多く、ログやステータスページを見て対応方針を決めることになります。

実は「共通している」クラウドとオンプレ

クラウドとオンプレミスは一見まったく違う世界に見えますが、エンジニアとして大事にする考え方やスキルには共通点があります!
たとえば、こんなことです。

ネットワークの設計の考え方
オンプレでは、スイッチやルーターを使って「どの機器がどのネットワークに属しているか」を物理的にケーブルで繋いで作っていきます。
クラウドでは、VPC(仮想ネットワーク)やサブネットを使って同じような仕組みを画面上で設計します。

☝️共通ポイント:
「どの機器がどこに接続されているか」「どうやって外部とつながるか」を考える力は、どちらにも必要になってくると感じました!

参考サイトURL: https://docs.aws.amazon.com/vpc/

セキュリティの考え方
オンプレでもクラウドでも、“すべてのアクセスを信じない”という前提でシステムを守ります。
ユーザーごとにアクセス権限を分けたり、余計な通信をブロックしたりする仕組みは同じです。

クラウドでの例としてIAM(アクセス制御)やセキュリティグループ、オンプレではACLやファイアウォールといった形で、それを実現しています。

☝️共通ポイント:
「必要な人にだけ、必要な範囲だけ許可する」っていうルール作りの考え方は一緒です!

トラブルを調べて解決する力(トラブルシューティング)
オンプレでは「ping」や「tracert」「Wireshark」を使ってネットワークがつながっているかを調べたり、ログファイルを見たりして原因を探りますよね。
クラウドでもそれは変わりません。ログを確認したり、疎通確認したりして、目の前で起きている問題を一つ一つ切り分けていくのはおなじです!

☝️共通ポイント:
「どこで止まってるんだろう?」「ここまでは動いてるな」と、少しずつ問題を追いかけていく力は、場所が変わっても大事だと感じてます!

両方の知識を活かして、これから挑戦したいこと

私が今後挑戦してみたいのは、ハイブリッド環境の設計と運用です。

オンプレとクラウドの“いいとこ取り”をするシステムは、今後も増えていくと感じています。
オンプレの設備を活かしながら、クラウドの柔軟性や冗長性を組み合わせていく――そんなシステムを自分で設計できるようになりたいです。

また、マイグレーション(移行)の支援なども興味があります!
「どういう順序でオンプレからクラウドへ移すべきか」「どこに落とし穴があるか」などは、両方の視点を持っていないと見えづらい部分です。
私のようにオンプレで学び、クラウドに触れてきた人間だからこそ、提供できる価値があると信じています!
参考サイトURL: https://aws.amazon.com/architecture/well-architected/

最後に

これからもどんどん新しい技術が出てきますが、基本があってこその応用だと実感しています!
オンプレで身につけた“手を動かして理解する姿勢”は、クラウドでも役立つ大切な力になっているはずです!

これを読んでくださった皆さんの中で、「どちらか一方だけ知っていれば十分」と思っていた方がいたら、ぜひもう一方にも目を向けてみてください。
それぞれの“強み”を知った上で使いこなせるエンジニアを、私も目指していきます!

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