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📝 NotionからObsidian+Cursorへ移行した理由

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👋 はじめに

これまで個人のナレッジ管理にNotionを使用していましたが、今回、Obsidian+Cursorの構成へ移行しました。この記事では、移行の背景・理由と、現在のファイル構成について紹介します。

🔄 背景:Obsidian → Notion → Obsidian への道のり

実は、Obsidianを最初に使ったのは約5年前のことでした。

当時の私はMarkdownにあまり慣れておらず、正直「使い方がよくわからない」という印象で挫折してしまいました。ちょうどその頃、Notionが登場し、直感的なUIと使いやすさに惹かれてNotionで個人のナレッジ管理を行うようになりました。

Notionは確かにUIが使いやすく、長年愛用してきました。しかし最近、AIを活用したナレッジ管理が大きなトレンドとなっています。

そんな中、ObsidianとCursorを組み合わせてナレッジ管理をしている記事をたくさん見かけるようになり、再びObsidianに挑戦してみることにしました。

💡 移行した理由

1. 💰 NotionのAI機能は有料プラン必須+モデルの制約

Notionには優れたAI機能が搭載されていますが、利用するには有料プランへの加入が必須です。個人での利用においては、この月額コストが地味に負担になります。

また、これまでナレッジマネジメントについては様々なツールを試してきた経験がありますが、その中で感じたのは汎用的なAIモデル(GPT-4やClaude等)を直接使いたいというニーズです。

Notion AIは独自のモデル実装となっており、以下の点で不満がありました:

  • モデルの質: 最新のGPT-4oやClaude等と比較すると、回答の精度や柔軟性で劣ると感じる
  • モデル選択の自由度がない: 用途に応じてモデルを使い分けることができない
  • コスト: AI機能を使うための追加コストが発生する

2. 🤖 Cursorとの連携でAIを最大限に活用

Obsidianの最大の特徴は、すべてのノートがローカルのMarkdownファイルとして保存されることです。

私はすでにCursorの有料プランを契約しているため、このAI機能をナレッジ管理にも最大限活用しない手はないと考えました。Obsidian + Cursorの組み合わせにより:

  • 好きなAIモデルを選択できる: Claude、GPT-4o、Geminiなど用途に応じて使い分け可能
  • Cursor(AIコードエディタ)で直接編集可能
  • AIによるノート検索、要約、関連付けができる
  • Git管理でバージョン管理も可能

さらに、CursorはMarkdownだけでなくコードも扱える点が大きな強みです:

  • サンプルコードをその場で書いてもらえる
  • Cursor上でコードを実行して動作確認もできる
  • コードスニペットを含む技術メモの作成・編集が効率的

3. 🔐 データの所有権とオフライン利用

Notionはクラウドベースのサービスであり、すべてのデータはNotionのサーバーに保存されます。これは便利な反面、以下のような懸念があります:

  • サービス終了時のデータ移行リスク
  • ネット環境がないと利用できない
  • データの所有権がNotionに依存

一方、Obsidianは完全ローカル保存です:

  • 自分のデータは自分で管理 - Markdownファイルとして手元に保存
  • オフラインでも利用可能 - ネット環境がなくても閲覧・編集OK
  • 他ツールへの移行も容易 - 標準的なMarkdown形式のため、将来的に別ツールに移行する場合もデータをそのまま持っていける

📁 現在のファイル構成

PARAメソッドをベースにした構成を採用しています。

Obsidian Vault/
├── 01_Inbox/              # 一時的なメモ、未整理の情報
├── 02_Areas/              # 継続的な学習領域
│   ├── Programming/       # プログラミング言語、フレームワーク
│   ├── Infrastructure/    # インフラ、ネットワーク、サーバー
│   ├── DevOps/           # CI/CD、コンテナ、自動化
│   ├── Security/         # セキュリティ、脆弱性対策
│   └── Architecture/     # システム設計、アーキテクチャパターン
├── 03_Projects/          # 特定のプロジェクト、学習プロジェクト
├── 04_Resources/         # 参考資料
│   ├── Books/           # 書籍のメモ
│   ├── Articles/        # 記事、ブログのメモ
│   └── Courses/         # オンラインコース、研修のメモ
├── 05_Archive/          # 古い情報、完了したプロジェクト
└── 99_Templates/        # テンプレートファイル

📂 各ディレクトリの役割

ディレクトリ 用途
01_Inbox とりあえずメモする場所。週1回整理
02_Areas ITエンジニアとして継続的に学ぶ領域
03_Projects 実際のプロジェクト、学習プロジェクト
04_Resources 読んだ本、記事、受講したコースのメモ
05_Archive 完了・古くなった情報の保管場所
99_Templates ノート作成用テンプレート集

⚙️ 具体的な運用方法

このObsidian Vaultを効率的に運用するために、いくつかのルールを設けています。

🔁 推奨ワークフロー

日々の知識管理は、以下のようなワークフローで行っています。

まず、新しい情報をキャッチしたら 01_Inbox/ に即座にメモします。このとき、内容の整理や分類は考えず、とにかく素早く記録することを優先します。

週に1回、Inboxに溜まったメモを見直し、適切なフォルダに移動・整理します。学習中のトピックは 02_Areas/ へ、プロジェクトに関連するものは 03_Projects/ へ振り分けます。

完了したプロジェクトや古くなった情報は 05_Archive/ へ移動し、Vaultをクリーンに保ちます。

🏷️ タグ規則

ノートには目的に応じたタグを付けて、後から検索しやすくしています。

学習中のトピックには #learning、後で詳しく調べる必要がある項目には #todo、重要な情報には #important、小技や便利な情報には #tips を付けます。また、技術スタック別に #python #kubernetes #aws などのタグも使用しています。

🔧 メンテナンスサイクル

知識を蓄積するだけでなく、定期的なメンテナンスも重要です。

毎週Inboxの整理を行い、毎月は各Areaの見直しとリンクの整備を行います。四半期ごとにArchiveへの移動と不要なノートの削除を行い、Vault全体の品質を維持しています。

📄 テンプレートの活用

99_Templates/ フォルダには、用途に応じたテンプレートを用意しています。

  • 技術メモテンプレート - 新しい技術を学んだときに使用
  • 書籍メモテンプレート - 読んだ本の要約や気づきを記録
  • 記事メモテンプレート - Web記事のクリップやメモ
  • プロジェクトテンプレート - プロジェクトの概要・進捗管理

テンプレートを使うことで、統一されたフォーマットで情報を蓄積できます。

🚀 今後の展望

蓄積したデータを実際にアウトプットに活用していくことが重要だと考えています。

🔗 NotebookLMとの連携

ObsidianにあるMarkdownファイルやリソースを NotebookLM に取り込むことを検討しています。

NotebookLMでは、取り込んだドキュメントを元にチャット形式で質問することができます。複数のノートを横断して「この技術について過去に学んだことをまとめて」といった質問に答えてもらえるため、蓄積した知識をより効率的に活用できます。

さらに、NotebookLMのスタジオ機能を使えば、取り込んだリソースを元に音声や動画の解説コンテンツを自動生成することも可能です。技術メモを音声解説に変換して通勤中に聴いたり、学習内容を動画コンテンツとしてアウトプットしたりと、活用の幅が広がります。

✍️ データの活用・アウトプット

ナレッジを蓄積するだけでなく、実際に活用することが大切です。技術ブログの執筆、勉強会での発表資料作成など、蓄積したデータをアウトプットに繋げていく仕組みを構築していきます。

✅ まとめ

個人のナレッジ管理において、Obsidian + Cursorの組み合わせは非常に強力だと感じています。

特にITエンジニアにとっては、Markdownベースでコードスニペットも管理しやすく、Cursorの有料プランをすでに契約しているなら、追加コストなしでAI機能を活用できる点が魅力です。

まだ運用を始めたばかりですが、これからこのVaultを育てていきながら、学んだことを発信していきたいと思います。


📚 参考記事

この記事を書くにあたり、以下の記事を参考にさせていただきました。

BLT SDC Tech Blog

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