Jestで始める単体テスト

テストをしない理由

• テストに対する不確信（本当に必要か？）
• 面倒くさい
• 時間がかかる
• 企画が頻繁に変わる
• SIで保守まで行わない場合

テストをする理由

• 過去に発生したエラーが再発する場合
• コードが複雑で、頻繁かつ多くの修正が必要な場合
• 1つのコードを修正したら、他の部分でエラーが発生する場合

TDDは必要か？
フロントエンドではBDDが現実的な選択となる場合がある。
会社の状況に応じて実現可能な方法を選択。

テストの種類

• ユニットテスト（レンガ）
• 統合テスト（壁）
• E2Eテスト

インストール

npm i jest -D
npm init jest@latest

npx jest

-Dを使うことで開発モードでインストールする。
テストはプロジェクトの本番配布には含まれないため、開発用として扱う。

next、reactの場合は

npm install --save-dev jest @testing-library/react @testing-library/jest-dom @testing-library/user-event

• jest: テストランナー。
• @testing-library/react: Reactコンポーネントをテストするためのライブラリ。
• @testing-library/jest-dom: DOM関連のマッチャー（例: toBeInTheDocument など）を提供。
• @testing-library/user-event: ユーザーイベントをシミュレーションするためのライブラリ。
• ts-jest: TypeScript環境でJestを使用できるようにサポートするツール。

テストの原則

• テストは隙間時間に追加する
• 本当に役立つテストを行う
• Red-Green-Refactor
  https://www.qodo.ai/glossary/red-green-refactor/

テストが一度失敗することを確認する必要がある。
時々、どんな値を入れても成功するケースがあるため、特に非同期処理（Promise）が絡む場合にはdoneやreturnの記述が重要となる。

失敗（赤）を確認してから成功（緑）を見ること。

例

middlewares/index.js

exports.isLoggedIn = (req, res, next) => {
  if (req.isAuthenticated()) {
    next();
  } else {
    res.status(403).send("ログインが必要");
  }
};

exports.isNotLoggedIn = (req, res, next) => {
  if (!req.isAuthenticated()) {
    next();
  } else {
    const message = encodeURIComponent("ログインした状態");
    res.redirect(`/?error=${message}`);
  }
};

ログインしている場合

middlewares/index.spec.js

describe("isLoggedIn", () => {
  // テストの説明文には具体的な実装に依存せず、抽象的な内容を記述する
  test("ログインしている場合", () => {
    // 企画の意図を反映する
    // モックオブジェクトを作成
    const req = {
      isAuthenticated() {
        // ログインしている場合は true を返す
        return true;
      },
    };
    const res = {};
    const next = jest.fn(); // nextが呼ばれたかを確認するためのモック関数
    isLoggedIn(req, res, next);
    expect(next).toHaveBeenCalledTimes(1); // mock関数が一回CALLされたか確認
  });
});

ログインしてない場合

middlewares/index.spec.js

describe("isNotLoggedIn", () => {
  test("ログインしてなかったら ", () => {
    const req = {
      isAuthenticated() {
        // ログインしてなかったらfalseを返す
        return false;
      },
    };
    const res = {};
    const next = jest.fn();
    isNotLoggedIn(req, res, next);
    expect(next).toHaveBeenCalledTimes(1);
  });
});
});

テストカバレッジ

Uncovered Line #sでテストされていない行を確認できる。
理想は100%だが、難しい場合は90%を目指す。ただし、カバレッジが100%だからといってエラーが発生しないわけではない。