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UI/UX/プロダクトデザイナーの違い

2024/08/29に公開

※個人の経験から出た意見です。

UIデザイナー、UXデザイナー、プロダクトデザイナーはそれぞれ役割を持ってますが、異なる役割を持っていますが、実際にはこの3つの区別が難しい場合が多いです。
理由としては役割がそれぞれ独立した機能を果たしながらも、互いに補完的に作用しているからです。
境界が曖昧に感じられることが多く、会社やプロジェクトの特性によっては役割が重なることもあります。

📐UI(User Interface)デザイナー

UIデザイナーは、ユーザーが製品と対話するときに目にするすべての視覚的な要素をデザインする仕事をしています。画面の配置、ボタン、アイコン、色、フォントなどの視覚的な部分に集中します。目標は、ユーザーが見た目に美しく、使いやすいインターフェースを作ることです。

🌀視覚的な魅力: UIデザイナーは、インターフェースがどれだけ魅力的でブランドに適しているかを考えます。競合他社のデザインよりも目立たせるために、視覚的要素を慎重に選択します。
🌀情報の伝達力: デザインしたグラフィックやアイコンがメッセージを明確に伝えているか、ブランドイメージや既存のUIと調和しているかを考慮します。これにより、ユーザーが直感的に理解できるようにします。
🌀一貫性: ユーザーが慣れるようにデザインの一貫性を維持します。これにより、ユーザーはより早く製品を学び、ブランド体験が一貫していると感じるようになります。

UIデザインの原則や要素をよく理解していると、開発プロセスでデザイン要件を正確に実装できます。また、デザインシステムやUIライブラリを活用して、開発速度を向上させ、一貫性を保つこともできます。

例サイト
ユニクロ (UNIQLO): https://www.uniqlo.com/jp/ja/
無印良品 (MUJI): https://www.muji.com/

📐UX(User Experience)デザイナー

UXデザイナーは、ユーザーが製品を使用する際の全体的な体験を設計します。ユーザーが製品を使うときに感じる感情、使いやすさ、効率性を重視し、それを基に問題を解決する方法を見つけ出します。

🌀ユーザーリサーチ: UXデザイナーはユーザーインタビュー、アンケート、ユーザビリティテストなどを通じて、ユーザーが何を求めているのか、どのような不便を感じているのかを把握します。これを基に、ユーザーにより良い体験を提供するためのデザインを作ります。
🌀ユーザビリティとアクセシビリティ: ユーザーが製品を使用する際の不便さを最小限にし、誰でも簡単にアクセスできるようにデザインします。
🌀ワイヤーフレームとプロトタイプの制作: 様々なアイデアを視覚的に表現し、ユーザーのフィードバックを受けて最適なソリューションを見つけ出します。

ユーザー中心の考え方を持つことで、よりユーザーフレンドリーな機能を開発することができます。ユーザビリティテストなどのUXリサーチ手法を理解していれば、開発段階で事前に使用性の問題を予測し、解決することが可能です。

例サイト
楽天市場: https://www.rakuten.co.jp/
クックパッド: https://cookpad.com/jp

例えば、UIは高速道路のようなものです。高速道路は直線で設計されているため、運転者が速く安全に目的地に到達できるようにしますが、美しい景色を楽しむことはできません。
一方、UXはドライブコースに似ています。少し遠回りになりますが、運転者の好みに合わせて山や海、広い草原の景色を楽しむことができます。

📐プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーは、UIとUXのデザインを超えて、製品の全体的な方向性を設定し、実際にユーザーに製品を届けるために必要な戦略と実行を担当します。

🌀全体的な製品管理: 製品のビジョンと目標を設定し、それを実現するために必要なすべてのデザインと開発作業を調整します。
🌀多様な役割と協力: デザインだけでなく、開発、マーケティング、ユーザーサポートチームとも密接に協力し、製品の成功を支援します。
🌀ビジネス目標との連携: 製品がユーザーに提供できる価値を最大化しながら、ビジネス目標を達成するための戦略を立てます。

Google Analyticsのようなツールを使ってデータを分析したり、製品が属する市場のトレンドや競合他社を分析して理解し、製品の方向性を決定することが重要です。ビジネスの目標とユーザーのニーズをすべて満たす戦略を立てるために、ビジネスや市場についての理解を深めると良いと思います。

結論

UI、UX、そしてプロダクトデザインはそれぞれ異なる役割を果たしていますが、すべてユーザー体験を向上させ、製品の成功にとって重要な要素です。開発者としてこれらの違いを理解していれば、ユーザー満足度の高い製品を作るために、デザインチームとより効果的に協力することができます。

良い製品とは、単に見た目が良いだけ(UI)ではなく、使いやすくて楽しい体験を提供すること(UX)、そして同時にビジネス目標の達成にも貢献することです。この3つがどのように連携しているかを理解することが重要です。

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