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「構文エラー浦島太郎」はAIという玉手箱を手にいれる 〜AI支援による学習のコツは「ヒントをもとに手を動かす」こと!〜

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Bitkey Developers Advent Calendar 2025の 3日目の記事です! 🙌

1. はじめに

新しいプログラミング言語などの勉強中、慣れないうちは特に構文エラーにつまずきませんか?
私はうまく記法を覚えられず構文エラーを出しまくることがあります。
そこで、AIに正解を出してもらい効率的に業務を進める工夫を紹介します。
一方で、AIの正解に頼りきらずに手を動かして勉強を続ける大切さも書いていきます。

2. 構文エラー浦島太郎誕生話

現在、さまざまな事情によりテスト自動化業務と手動テスト業務を1週間おきに交互で行っています。

そのため週明けには1週間分の予定がまるっと進んでおり、また、土日を挟んでいるということもあり、PCを前に何から手をつけようか考えている姿はさながら竜宮城から戻ってきた浦島太郎です。

テスト自動化作業に伴いXPathやJavaScriptを勉強しながら使用していますが、せっかく覚えたことがうろ覚えになっており、なんとなくでコードを書いては構文エラーを出しまくっていました。

3. AIに聞いてみた

さて、困ってしまったので玉手箱(AI:Gemini)を開けてみましょう。

うろ覚えで書いたコードをAIに渡すとエラー箇所を指摘し修正してくれました。

指摘を確認していくうちに「そんな形だったな」とか「;が抜けてるやん」とか「シンプルに誤字ってる…」というのが分かってきます。

こういう点でAIには大変感謝しています。

4. AIはあくまでも玉手箱

玉手箱を開けた浦島太郎は、竜宮城で過ごした年月分の時間を一気に取り戻し老人になりますが、時間だけを進める行為はその時の浦島太郎にとって本当に必要なことではありません。

勉強中の段階でも、AIが生成したものを貼り付けるだけでは根本的な解決には至っていません。AIが生成したコードをそのままコピペすれば、エラー修正にかかる悩みや時間は一気に短縮できます。業務中にサクッと直す必要がある時はそれでも良いかもしれません。

しかし、勉強中の身でそれを繰り返すと、「自分で悩んで解決する」という成長に必要な時間まで短縮してしまうことになります。結果、コードは動くけれど自分の中身は成長していない、という状態になりかねません。

5. 結局は原始的対策が一番

そこで、私が修正を行う上で気をつけていることは下記2点です。

1. メモの確認

例えば私の場合、XPath検索でcontainsを使って部分検索を行うことが多いのですが、なんとなくの形は分かるものの最初はなかなか覚えられませんでした。

そこでパッと開ける場所(NotionやGSS)に下記メモを残しておきました。

    //img[contains(@class, 'image')]

1つ残しておくだけでもすぐに記憶が蘇り、正しい構文で書けるようになりました。

これに限らず、週の終わりにメモをSlackなどに残しておくと、2週間前に何をしていたのかがすぐに思い出せるので、日頃からメモを残しておくのは大切だなと改めて認識しました。

2. とにかく自分の手で直す

AIは正しいコードを生成してくれますが、同時に問題点や解説も記載してくれます。

そこで、間違っている部分を1つずつ解説を読み確認しながら修正していくことで同じミスはしなくなっていきましたし、何より理解が深まりました。

6. 結論

間違いをすぐに解説付きで指摘してくれるAIにはとても助けられます。

しかし、そこからどのように自身の知識として定着させていくかはAIに頼らず自分で頑張っていくことが大切そうです。

何か新しいことを勉強される方は、ぜひAIとの付き合い方を参考にしていただければと思います。

Bitkey Developers

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