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本の出版関連のツール

2024/9/3現在の状況。
- Re:VIEW
- Overleaf (TeX)
- markdown + CSS
Re:VIEW
リアル本の原稿として印刷所にそのまま持ち込める品質のものが作れるツール[1]。
技術書展[8]のコミュニティでよく紹介されている[4,5]。
(写真は[9]より転載)
pros
- 出版社・印刷所に直接持ち込める品質の成果物が作れる。
- 環境構築はdocker imageが公開されていて割と楽。
cons
- リアルタイムプレビューができるVSCodeの拡張があるが、現在は非公開っぽい。これがないと編集環境としてはかなり厳しい。
- Re:VIEW専用のマークアップ言語を覚える必要がある
- 数式を打つのが面倒
//texequation{ 〜 //}
- markdownを取り込むこともできるらしいが、手元では公式の手順を再現できなかった。
その他
- いくつか有志でテンプレートを公開している
- ReVIEW-Template[2]: 割と最近のバージョン(5.8)に対応している
- Re:VIEW Starter[3]: かなり古いバージョン2.xにしか対応してないが、コードセクションの改行などデフォルトのReVIEWの問題点に対応されているらしい。
所感
- リアル本の出版には重宝しそう(というかこれ以外簡単な選択肢はなさそう)。
- どちらかというとコードを載せるようなIT系の本の出版に最適化されている感じで、機械学習系の数式を多用するような用途はあまり想定されてない?
- 公開されているテンプレートはオライリーっぽいデザイン
- 専用のマークアップを覚えるのが若干敷居が高い。
- カスタマイズしようとするとTeXの知識は必須。
- ブレビュー機能といったクリティカルな機能にデフォルトで対応していない。
リアル本を出版社の手を借りずに出版するならかなり強力なツール。一方でなんの苦労なくできるというわけではなさそう。特にプレビュー機能にデフォルトで対応していないのが致命的。
資料
- Re:VIEWクイックスタートガイド
- Re:VIEW フォーマットガイド
- はじめてのReVIEW (3rd party)
Overleaf (TeX)
オープンソースのオンラインLaTeX編集環境[6]。リアルタイムのプレビュー機能がある。
商用版とコミュニティ版があり、商用版はcloudサービス[7]として提供されている。
(写真は公式ページ[6]より転載)
Markdown + CSS
markdownからpdfを出力するツールで、CSSに対応しているものを利用してCSSで見た目を変更する手法[10,11,13]。「CSS組版」と表現される場合がある[10]。
(写真は[10]より転載)
所感
- 特定のツールの仕様に依存した手法だが、CSSに対応したmarkdown -> pdf変換ツールはいくつかあるよう[12,14]。
Reference
- https://github.com/kmuto/review
- https://github.com/TechBooster/ReVIEW-Template
- https://kauplan.org/reviewstarter/
- https://zenn.dev/sikkim/articles/d5e6d851d100d2
- https://zenn.dev/iret/articles/6aef465d1135e6
- https://github.com/overleaf/overleaf
- https://ja.overleaf.com
- https://techbookfest.org/
- https://github.com/TechBooster/ReVIEW-Template/blob/master/pdf-sample/TechBooster-Template-A5.pdf
- https://qiita.com/reona396/items/8ad9a4ca59f10257e073
- https://qiita.com/reona396/items/40b234108f7664267db8
- https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=yzane.markdown-pdf
- https://dev.classmethod.jp/articles/md-to-pdf/
- https://github.com/simonhaenisch/md-to-pdf
このスクラップは2024/09/03にクローズされました