月末日や次月の初日を取得するには？

EOMONTH関数を使って求める

前提

ここでは売上テーブルに列「売上日」の月末日と次月初日を求めてテーブルに列を追加する例で説明する。

EOMONTH関数は指定された月数だけ前または後の月の最終日をdatetime形式で返す。戻り値は日付 (datetime)。ExcelのEOMONTH関数と機能はほぼ同じ。

EOMONTH関数の使い方

// <start_date>：datetime形式または日付に許容されるテキスト形式で表現される開始日。
// <months>：start_dateから起算した月数を表す数値。
// 例：EOMONTH("2023/1/15",0)は"2023/1/31"、EOMONTH("2023/1/15",1)は"2023/2/28"を戻す。
EOMONTH(<start_date>, <months>)

手順

1. データビューを表示してタブ「テーブルツール」-「新しい列」をクリックする。

   

2. 下記式を入力すると月末日の列が作成される。

   月末日

   [月末日] = EOMONTH('売上テーブル'[売上日].[Date],0) 
   

   

3. 手順1.と同じ方法で列を追加して、下記式を入力すると次月初日の列が作成される。

   次月初日

   [次月初日] = EOMONTH('売上テーブル'[売上日].[Date], 0) + 1 
   

   

日付の取得をEOMONTHの代わりにDATEADDで行うと取得できずブランクになることがある。
例えば手順3.の式をDATEADDを使って下記のように記述すると「売上日」が2023年12月15日の次月初日がブランクになる。

次月初日 = DATEADD('売上テーブル'[月末日].[Date], 1, DAY) 

DATEADD関数は結果をテーブルで戻すが、テーブルには「売上日」列に存在する日付のみが含まれる仕様となっている。
2023/12/15の月末日2023/12/31を1日加えた2024/1/1すなわち2024年の日付が「売上日」に存在しないため次月初日がブランクになる。
参考：https://community.fabric.microsoft.com/t5/Desktop/Dateadd/td-p/1038296

参考

https://learn.microsoft.com/ja-jp/dax/eomonth-function-dax

https://learn.microsoft.com/ja-jp/dax/dateadd-function-dax