積上げ棒グラフ(1本の棒を更に色分け)の使い方
はじめに
棒グラフで時系列または種類別などのデータの比較をする時、より細かい内訳を同じグラフ上で一覧できるようにしたい時がある。例えば毎月の売上データの比較で、それぞれの商品の内訳も出したい場合がある。
積上げ棒グラフで実現できる
上記のような場合、それぞれの棒を更に色分けして内訳を表示する積上げ棒グラフが適している。
積上げ棒グラフで売上の内訳を表示する手順
Power BI Desktopでは以下のように積上げ縦棒グラフと、積上げ横棒グラフの2種類があるが、棒の向き以外は同じなので、以降は積上げ縦棒グラフを例に紹介する。
例えば以下のような青果類商品の売上に関するテーブルがある。
- 商品マスターテーブル(テーブル名:DimMerchandise)
- 売上データテーブル(テーブル名:FactSales)
- 日付テーブル(テーブル名:Calendar)[1]
全カテゴリーの商品を同じ棒で表現する場合
以下のように、商品カテゴリーを分けないで、内訳のある棒グラフで売上を分析したい場合、以降の手順で実現できる。
手順1:モデルの構築
以下のようにリレーションシップを設定する。
手順2:積上げ縦棒グラフ列を設定する
それぞれの欄の設定項目は以下のようになっている。
- X軸:日付テーブルの「YearMonth」列(年月のみのテキスト列)
- Y軸:売上データテーブルの「売上金額」列(集計方法はデフォルトの合計のままでいい)
- 凡例:商品マスターテーブルの「商品名」列
手順3:X軸の並び順を変更する
デフォルトではX軸がY軸の高さの順番で並ぶ設定になっている。
日付の昇順に変更するには、グラフの右上の「・・・」ボタン➜「軸の並べ替え」の中の並べ替えの基準列を「YearMonth」に変更し、順番を昇順に変える必要がある。
手順4:データラベルを表示させる
棒の各パーティション、及び各棒の合計値を表示させるために、ビジュアルの書式設定で「データレベル」と「合計ラベル」をONにする。
上記の手順を経て以下のような内訳のある棒グラフを得られる。
商品カテゴリーごとに棒を分ける場合
商品カテゴリーごとに棒を作り、さらに棒の中で各商品の内訳を出して売上を分析したい場合、手順1-4の上で以降の追加手順で実現できる。
手順5:X軸に商品カテゴリー列を追加する
X軸の設定欄に「商品カテゴリー列」を追加することで、日付と商品カテゴリーの2つの階層を持つX軸にすることができる。
そうすると、同じ年月の中でカテゴリーごとに棒が分かれるようになる。
手順6:X軸のタイトルを適切に設定する
ビジュアルの書式設定でX軸のタイトルを適切な名前に変更する。
最終的にグラフが以下のようになる。
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日付テーブルの作成方法はこちらをご参考ください。
日付テーブルを作成する ↩︎
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