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リーダーシップ・パターン
なにこれ
リーダーシップの分類です。
「状況突破ファースト」というような名称が与えられています。
リーダーとは?
ピーター・ドラッカーの理論を引用します。
「リーダーとは目標定め、優先順位をきめ、基準を定め、それを維持する者。」
ファーストとは?
何を意思決定の第一級市民として扱うのかという秩序のこと。
パターンリスト
- 状況突破ファースト
- プロダクトファースト
- チーム成長ファースト
- タスクファースト
- チームファースト
1.状況突破ファースト
問題を抱えた状況の進捗、膠着の突破のために、自分自身がまずその第一歩を踏むことを第一とす
る。
これまでの前提や役割、やり方を踏み越える(越境)ことに購躇しない。その一歩と結果でもって、他のメンバーを引きつけ、巻き込んでいく。
長所
- チーム活動の膠着、衝突といった、それまでの視座では解決できない問題を乗り越えていく。
- 今まではたどり着けなかった価値(状況)に到達できる可能性を見いだす。
短所
- メンバーが巻き込まれてくれなかった場合、孤立無援になってしまう。
2.プロダクトファースト
プロダクトのつくり込みや状況の進捗を第一と置く。プロダクトとしてどうあるべきかに強いこだわりがある。
理想的なプロダクトをつくり上げるためにチームがあるという前提の置き方ゆえ、メンバーを振り切ってしまいがち。
長所
- プロダクトづくりのスピード感が高まる。
- プロダクトとしての成果を短期的に上げられる。
短所
- チームビルドが置き去りになりがちで、チームカが育ちにくい。
- リーダーがカリスマ化しやすく、メンバーが指示待ちになってしまう。
3.チーム成長ファースト
チームが成長できるか、できているかを第一に置く。
チームの中では、黒子役にまわり、時にメンバーへの試練もあえて課すような行動を取る。リーダーというよりは、コーチの役回りをつとめる。答えより、問いかけを重視し、チームに思考を促す。
長所
- チームの成長(チームで考え、乗り越える)が促される。
- メンバー一人ひとりリーダーシップが求められる。
短所
- まだ練度の低いチームの場合は適切な「段階」設計をしなければチーム活動が崩壊する。
- 初期の開発の進みが遅い。チームの成長とともに挽回するが、チームの外部(組織)からの“期待”に間に合わない場合もある。
4.タスクファースト
与えられた仕事(タスク)、役割をこなすことが第一。そのためのコマンド&コントロールも辞さない。タスク達成に過度に最適化しようとして、自分の命令(コマンド)と統制(コントロール)を最優先にしてしまう。
長所
- 短期的にタスクの消化は圧倒的に進む。
短所
- メンバーが「俯瞰する力」を伸ばせない。
- リーダー自身も全体像を見失いかねない。
- なぜこの仕事をやるのか?という動機づけが弱いままになる。
- チームが自分の目の前のことに最適化してしまう。
5.チームファースト
チームでの意思決定を第一と置き、民主的なチームのあり方を重視する。独りよがりのリーダーシップではなく、サーヴァントな(組織に奉仕する)リーダーシップを取る。リーダーというよりはファシリテーターに近い。成果は、チームビルドの次という順番の置
き方。
長所
- チームプレー感(一糸乱れぬ動き)が高まる。
- チームプレーに基づくメンバーのモチベーションの向上。
短所
- 一つのあり方(意見の一致重視)に固執した場合、チームから多様性が失われる。
- 成果が上がらない状況への対処が進まない。
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