Sentry と Grafana Cloud の連携を試してみた
Sentryでできることを色々調べているうちに、Grafana Cloudと連携して様々なメトリクスと合わせて可視化することができそう、ということがわかりました。
そこで今回は、Grafana CloudとSentryを連携して、Sentryのデータを可視化する方法を試してみました。Grafanaのプラグインを使えば、意外と簡単にSentryのデータをダッシュボードに組み込むことができます。
SentryをGrafana Cloudに連携する方法
SentryのデータをGrafana Cloudで可視化するには、Grafana data source plugin for Sentryを使います。
基本的にこちらに記載の手順の通り行えば問題なく連携ができます。
実際に導入してみたので、手順を紹介します。
1. Grafanaにプラグインをインストール
PluginのページからSentryを選択し、インストール
2. SentryのAPIトークンを取得
- Sentry にアクセスし、Organization Settings > Developer Settings > Custom Integrations を選択。
- Create New Integration をクリックし、Internal Integration を選択。
- PERMISSIONSセクションで、Project、Issue and Event、Organizationなど必要なリソースにRead権限を付与する
- TOKENSセクションまでスクロールし、+ New Tokenをクリック。
- 発行されたトークンをコピーする
3. GrafanaでSentryをデータソースとして追加
Grafanaの「Configuration > Data Sources」を開く
「Add data source」をクリックし、「Sentry」を選択
APIトークン を入力し、「Save & Test」を実行
これでSentryのデータがGrafana Cloudに連携され、ダッシュボードで可視化できるようになります。
可視化の例
- Open中のIssueの数を表示
先ほど追加したData Sourceを選択し、Query TypeをIssueにします。
projectを選択し、SentryのQueryis:unresolved
を入力します。
右側のVisualisation設定からStat
を選択
Value Optionは下記のように設定します。
Open中のIssueの数が可視化できました。
他にerrorとtransactionの数も可視化してみました。
ダッシュボードにまとめるとこんな感じになりました。
これらのデータを他のメトリクスと組み合わせて分析できると、さらに活用の幅が広がりそうです。
まとめ
SentryとGrafana Cloudの連携を試してみました。エラーやパフォーマンスデータを可視化できるだけでなく、他のメトリクスと組み合わせた分析も可能になりそうです。
今回は基本的な可視化を行いましたが、アラート設定や詳細なフィルタリングを活用すれば、より実用的なダッシュボードが作れそうです。Sentryを使っている方は、ぜひ一度Grafana Cloudとの連携を試してみてください!
Discussion