🐈

AIツール利用状況と体感 2025年5月版 ver1.01

に公開

びーぐるです🐶

先日、XでAI関連の課金状況や使っているツールについて話題になっていました。

Xでは自分の利用状況をツイートしたのですが、
こちらではより詳細に現状の利用状況や考えを振り返ってみたいと思います。
(念の為… モデルに対する評価は定量的なものではなく、個人の体感・感想に過ぎないことをお伝えしておきます)

更新履歴

ver1.00 2025-05-14 公開
ver1.01 2025-05-16 GPT-4.1がChatGPTで利用可能になったため加筆修正

導入・実際のツイート

tweet

私がLLMに求めていること

以下の点を重視していますので、それを踏まえての利用方法となります

  • わからないことを聞くと教えてくれる、知識の貯蔵庫であること
  • アプリケーション開発の手伝い(要件定義、設計、コーディングの補助)ができること
    ※ あえてVibe Codingを行うとき以外は、「手伝い」「相談」程度でよく、決定権はこちらが持つ
  • 手動だと面倒な反復処理や、要約や校正や翻訳といった、平易なタスクを遂行してくれること
  • 簡単に答えが出ない重大な問題や課題に対して、意思決定の材料を提示してくれること

1. ChatGPT

💰 Plus加入 2,860円/月
o1までは他のサービスでも代替可能でしたが、o3リリース以降は確固たる地位を確立しました。
Plusにすることで4.1/4oがたくさん、o3やo4系などのモデルが新たに利用できるようになります。
そのため、生成AIに少しでも価値・魅力を感じていて、もし1つだけサブスクリプションを登録するならChatGPT Plusが最も有力な選択肢でしょう。
僅かに安いAndroidアプリ版からサブスク登録しています。

1-1. GPT-4.1, GPT-4o

Plusではどちらも(ほぼ)無制限に使えます。
応答速度が早く、汎用性が高いため、日常で聞きたいことのほとんどは4.1(4o)に聞けば解決します。
また、初手コレに聞いてから別のモデルに…という戦略も取れます。

4.1, 4oは得意分野の違いがありそうですが、性能的には似たようなもので
基本的に新しい方の4.1を使っておけば良いかなというイメージを持っています。

1-2. o3

高い分析力がある長考モデルで、4.1/4oではイマイチ解決できなかった複雑な課題について深く調査してくれます。
利用制限は100回/週(Plus)。重たい課題を任せるため1度に複数回やり取りすることも多く、100回はけっこう簡単に消耗しがちです。
節約・整理のため4.1/4oと会話して条件を固める→o3に詳細に分析させる、といった使い方をしています。

1-3. o4-mini-high

こちらもo3のような長考モデル。
利用制限(100回/日, Plus)が緩いので、o3の代わりに使うこともできます。
とはいえこのモデルの本分はコーディング。
難解な要件やアルゴリズムの実装であっても結構がんばってくれますので
普段はコーディングを得意とする4.1を利用しつつ、複雑な実装部分はこのモデルに任せるといった戦略がとれます。

1-4. GPT-4.5

利用制限(50回/週, Plus)が厳しいので色々試せませんが、とても賢く、心地のよい応答をします。
表現力の高さを活かし、文章や日本語表現に関わることで使っています。
この用途では4.1もいい線を行っているため、併用で利用制限の厳しさを乗り切れる兆しが見えました。

1-5. Deep Research

利用制限10回/月(Plus)で、使い切ったあとは軽量版が15回/月ですが軽量版は性能的に使えません。
Webからたくさん情報を集めてきて分析し、レポートを仕上げてくれます。
あるトピックに関してWeb上にある情報の総まとめ、くらいのイメージなので根拠の薄い不正確な情報も拾ってしまうのは玉に瑕。
出来上がったレポートは精査しましょう。

上記の目的で利用するほか、Web上での行動に関して調査させて
目安にするのがひとつの良い使い方だと思っています。
例えば「Xで◯◯に関するイベントの告知をするのに適した時間」など。

2. Gemini

無課金
今のところ頼れるセカンドオピニオンとして使っていますが
Advanced(2,900円/月)の加入をかなり前向きに検討しています。

2-1. Gemini 2.5 Pro

o3とほぼ同等の能力がありそうで、互換として利用できます。
こちらのほうが理論的な出力をするように思えます。恐らく得意な分野が異なっており、o3の回答がイマイチなときにはこちらに聞くと解決するかもしれません。
o3より明確にコーディング力が高いため、仕様について試作しながら相談することもできそうです。
Advancedに加入すると、2.5 Proの利用制限が25回/日→100回/日と4倍になるとの話があります。
このレベルのモデルを1日100回使えるのであれば十分コストに見合います。

2-2. Deep Research

無課金だと月に10回程度。
ChatGPTよりもわかりやすいレポートを出すことで評判が良いです。
Advancedだと20回/日くらいは使えると言われていて、加入する強いメリットになりそうです。

3. Claude

無課金
昨年、Sonnet3.5が出た頃はProに登録して主力として利用していました。
応答が丁寧なのと、コードへの理解力とコードリライト能力の高さが売りでしたが
応答に関しては他社モデルが追いついてきた感があります。
コード関連は今でも高く評価されている一方、私の手には合わず他のモデルで良いかな…となり
現在は利用していません。

4. Perplexity

無料でPro
ワイモバについてきたので無料でProになっています。
Webからの情報収集→まとめが得意ですが、最近は他のモデルでも似たようなことができてしまうので
利用頻度が減っています。「リサーチ」は現状あまり性能が高くないようで、他社サービスを使うほうが良いです。

5. v0

無課金
UIデザインとフロントエンドコードを生成してくれるサービス。
最近は他のモデルで生成できてしまうため、こちらも利用頻度は減っています。
あまりアイデアがないときに、凝ったデザインのものを手早く作りたいときは使っていました。

6. Grok

無課金
Xのアカウントがあるので使える状態ですが、使っていません。

7. Google Labs

Googleが開発した、AIを用いたサービスのプロトタイプを触れます。
プロトタイプとはいえしっかり機能しています。
他にも動画生成、音楽生成など色々あります。

7-1. ImageFX

画像生成。サンプル画像、ブログのアイキャッチ画像などを生成しています。

7-2. NoteBookLM

書籍や書類を丸ごと投入できる、面白いサービスですが、実用的なことはしていないです。
今後に期待。

7-3. Google AI Studio

こちらでもGeminiが使えますが、恐らくAPI呼び出し扱いになるようです。

8. Roo Code

AIコーディングアシスタントで、VSCodeの拡張機能として提供されています。
これ自体は無料で、利用したAPIの料金がかかる形です。

9. API

💰 従量課金 0~2,000円/月
主に自作のアプリケーションからの呼び出し、及び最近は上記のAIコーディングアシスタントで利用します。
今はそれほど活用していないので、本格的に使い出すと従量課金額が跳ね上がると思います・・・
APIに関しては、別途記事を書くことも考えていますのでざっと紹介。

9-1. Gemini

APIでは主力です。自作アプリではコスパに優れるFlash-Liteを中心に考え
コーディングではProも使っていきたいところですが…
Proの無料利用枠が消えたため懐具合との相談次第になります。

9-2. OpenRouter

下記を参考に、最初に10ドルクレジットを購入
https://zenn.dev/asap/articles/5cda4576fbe7cb
無料のdeepseek-v3を利用しています。

9-3. OpenAI

5ドルクレジットを購入するとtier1になり、毎日25万トークンが無料で利用可能になる人がいます。
私はなりました。お試しとしては十分すぎるほどです。
無料利用分はOpenAIのモデル学習に利用されますので、その点は十分に注意する必要があります。

9-4. その他

文字起こしAPIやAWSのサービス、その他諸々を開発用に利用することがあります。

将来的に使いたいもの

1.自律型AIエージェント

DevinManusなど。
Devinが手の届く価格帯(20ドル/月)になりManusが招待制ではなくなった以上
自律型AIエージェントは今後新たなスタンダードになっていくことでしょう。
現状での実用はさておき、ひとまず触ってキャッチアップをしておきたいところです。
開発タスクや日常的なタスクを任せられるようになると楽しいですね。

2.ChatGPT-Pro

月額200ドル(3万円前後)
流石に高すぎるので普通の人は躊躇します。
Deep Researchの回数増加、o3・4.5がほぼ無制限になるのは非常に大きいですが
Geminiが性能面で追い上げてきており、また4.1がまずまず高性能であるため
投資対効果が上回るかどうかは本当に悩みどころになります。

まとめ

現状、ChatGPT Plusと使用したAPIの料金のみを支払っている状態です。

多くのAIサービスを無料で利用できるため、多少の手間はかかるものの
組み合わせて活用することで今のところはなんとかなっています。
固定費は安ければ安いほうが良いですから、とてもありがたいことです。
とはいえGeminiのAdvancedの条件は魅力的で、近日中に登録することになると思います。

3ヶ月も経てばAIツール周りの環境は大きく変わってしまうことでしょう。
自律型AIエージェントは今後どのくらい市民権を得られているか、とても楽しみです。

2025年5月の私びーぐるのAIツール利用状況として記しておきますので
どなたかの参考になれば幸いです。

Discussion