リモートメンバーが活躍できる組織の作り方 〜Gatherを活用したコミュニケーション〜
はじめに
こんにちは!株式会社ブロードエッジ・ウェアリンク CTOの高丸です。
今回は、Qiita Advent Calendar 2024の9日目の記事です。
今日は小ネタとして、リモートワークでのコミュニケーションツール「Gather」についてお話しさせていただきます。
弊社サービスのwine@(ワインアット)の開発は、外注による開発からスタートしましたが、その時からリモートワークでの開発体制でした。現在も地方在住のインターン生やフリーランスのメンバーが活躍できるよう、このリモートワークを前提とした開発体制を継続しています。昨日の記事でご紹介したフリーランスのメンバーから「これ、使ってみましょう!」と教えてもらったのが、今回ご紹介するGatherです。
リモートワークでのコミュニケーションをより楽しく、より効果的にするためのツールとして、私たちがどのように活用しているのかをご紹介させていただきます。
Gatherとは
バーチャルオフィスツールに関しては、みなさん既に導入されているかもしれませんが、
Gatherは、ロールプレイングゲームを彷彿とさせる2Dのピクセルアートの世界の中でコミュニケーションを取れるツールです。
各メンバーはアバターとなって仮想空間を自由に動き回れます。
アバターは自分の好きな見た目にカスタマイズでき、オフィスのような空間の中を自由に歩き回れます。また、机やホワイトボードなどのオブジェクトを配置でき、そこに近づくとGoogle Docsやホワイトボードツールなどと連携できるのも便利な機能です。
リアルなオフィスと同じように「近くにいる人と自然に会話が始まる」という体験を実現できる点が、Gatherの大きな特徴と言えます。
たとえば、誰かの机の近くに行けば自然とビデオ通話が始まり、離れれば自動的に通話が終了します。この「距離」による自然なコミュニケーションの開始と終了は、リモートワークでありがちな「会議を設定しないと話せない」という課題を解決してくれます。
どういう使い方をしているか
我々の開発チームでは、Gatherを主にスクラムセレモニーの実施場所として活用しています。
プロダクトバックログリファインメント、スプリントプランニング、スプリントレビュー、そしてレトロスペクティブといったイベントを全てGather上で行っています。
また、全体デイリーハドルの後に開発メンバーだけで行うディスカッションや、モブプログラミング、価各機能検証用のfeature環境を使用する際の打ち合わせなども、このバーチャル空間で実施しています。
Gatherでモブプロしているとき
もちろん、全てのコミュニケーションをGatherで行っているわけではありません。
決定事項など、テキストとして残しておくべき内容はSlackを使用し、最終的にはNotionなどにドキュメント化しています。
それ以外の口頭での相談事はほぼGatherで行うようにしています。
「Slackのハドルでも同じことができるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「その人の席に実際に行く」ことや「オフィスのどこで働いているかを探す」といった、リモートワークでは失われがちな行動が、実はとても大切なコミュニケーションの要素なんです。
我々はGather上に常にいることを必須とはしていません。メンバーには余裕があるときに入ってもらう形を取っています。
これにより、誰がお休みなのか、誰が今忙しそうなのかといった情報も自然と共有されることになります。
オフィスに出社していれば当たり前に得られるこういった情報が、リモートワークではなかなか共有されにくいものです。
この「オフィスの雰囲気」を実現できることこそが、リモートワークを成功に導く重要な要素の一つだと私は考えています。
得た効果
最初はお試しから始まったので、現在も無料プラン(10人まで利用可能)で運用していますが、日々の開発業務には十分な機能が揃っています。
会議の録画機能は有料プランの機能となるため、録画が必要なミーティングの際はGoogle Meetsを使用するなど、目的に応じて使い分けを行っています。
Gatherを使う中で、興味深い効果が見えてきました。
メンバーそれぞれがこまめにアバターをカスタマイズしたり、ステータスに今取り組んでいる熱い話題を記載したりと、オフィスであれば自然と目に入ってくるような情報が、リモートでも自然に共有されるようになったんです。
これは、リアルなオフィス環境により近い、温かみのあるリモートワーク環境の実現につながっていると感じています。
まだバーチャルオフィスツールを導入されていない方は、ぜひGatherを試してみてはいかがでしょうか?
自然なオフィス環境を作り出すことで、リモートワークでのコミュニケーションがより活発に、より楽しいものになるはずです。
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