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英月配列の紹介

BantakoBantako

英月配列(ひでつきはいれつ)とは?

ソケセテさん考案の代替日本語配列
いわゆる月配列ファミリーで同時押しを必要としないためIMEの変換テーブルを書き換えることで実装できる

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英月配列の特徴

  1. カナが英字26キー以内に収まっている
  2. 濁音、半濁音、拗音(ゃゅょ)、促音(っ)が同置

1については見ての通りだが、英字キーのみを使用していることで、コンパクトキーボードへの採用やMS-IME上への実装が可能となっている(実際私がこの配列を採用した理由の一つは省スペースのため)

2は濁音レイヤー(l押下後)と同手シフトのレイヤーで打てる文字は同じ位置の通常レイヤーか異手レイヤーの文字であるということである
どういうことかというと、

  • f位置の「と」は濁音シフトキーを押すと「ど」となる
  • j位置の「う」は同じ右手のシフトキーを押すと「ぅ」となる
  • t位置の「は」は同じ左手のシフトキーを押すと「ぱ」となり、濁音シフトキーを押すと「ば」になる

通常レイヤーと異手レイヤーの同じ位置に濁る音などを置いていないため、シフト可能かどうかはすぐに覚えることができる

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使用感

実用開始から30日使用時点では、日常文作成、業務使用には困る部分はないという感じ
清濁同置という性質のため、配列図を見なくても使えるようになるまでに1時間練習を5日続ける程度で済んだ 記憶難易度という意味では薙刀式レベルかそれ以下だと思われる

タイピングやドキュメント作成など短期間である程度の文量を入力したいみたいなニーズには少々きびしさを感じる部分もあった
まずすべての拗音が同手シフトなので、ある程度手の器用さが要求される
例えば「ょう」と打とうとしたときにK,L,Jと入力する必要がある
ホームポジション位置なのでそれなりには打ちやすいのだが、高速で打とうとすると順番が入れ替わることが度々あった(QWERTYでKYOUと打つ感覚に近い)
あとは外来語にひたすらに弱いという点もあった
月配列(2-263式)では「ぴゃ」が5打なのが4打になっているくらいには改善されているが、長音(ー)がP位置なので大変というところや、非外来語ではマイナーな「ロ」、「プ」あたりが地味に打ちづらいというところが顕著に感じられた
また、限界速度ぎりぎりで1時間ほど打ってると左手外側が引きつるような感覚があり、もしかすると左手負担が大きいのかもしれないとも思った

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配列オタクや性能比較が好きな人がいるかもしれないので一応言及
月配列で重視されがちな左右交互率は2-263式よりは低めだと思われる

理由としては主に以下の2点

  1. 同手シフトがそこそこ多い
  2. 頻出連接の一部がアルペジオになっている

1は配列のコンセプトとして当然
2は日本語でよく出てくる「して」「きて」「した」「いる」「こと」「ょう」「ゅう」あたりが優秀なアルペジオなので、同手でサクサク打てる感じがする (シフトをまたぐアルペジオについてはまだ解析しきれていない)

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実用段階までの練習方法

主にmonkeyType を使用
まとめて覚えると大変なので、ホームローのみ、上段のみ、上段+ホームロー・・・と個別範囲学習の後に学習した範囲を追加するというステップを踏んで練習

monkeyTypeの日本語プールは非常に弱いので、練習前に思いつく単語をある程度用意しておくとよい

また練習モードはrepeatで6単語くらいで行った
一回配列図を見ながら打ち、あとはできるだけ見ずに高速(24wpmくらい)で反復できるまで繰り返し