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Mapifyについて調べてみる

に公開

なぜ作成したのか

  • 昔業務フローの整理とかするときにマインドマップ作ってたなあと感慨にふけっていたらMapifyとかいうサービスの書籍が目に入ったので調べてみる

Mapify

Mapifyとは

  • 「Mapify」は、AIを搭載した次世代のマインドマップツールです。
  • 従来のマインドマップツールとは異なり、テキスト、画像、音声など、様々な形式の情報を瞬時にマインドマップに変換することができます。
  • また、AIチャットボックスやリアルタイムWebアクセスなど、革新的な機能を搭載しており、思考の整理だけでなく、アイデアのブラッシュアップや情報収集にも役立ちます。

1. Mapify 機能概要 (2025年4月時点)

カテゴリ 主な内容
入力ソース ①PDF/Word/PowerPoint/TXT ②Webページ/YouTube URL ③画像(図・インフォグラフ) ④音声(会議録・Podcast)をアップロード or URL指定するとワンクリックでマインドマップ化(Mapify)(Mapify)
AI処理 GPT-4o、Claude 3.5 等の LLM を使い、
• 要約レベル(Concise/Medium/Detailed)指定
• “Ask Anything” チャットで深掘り質問(Mapify)
生成物 インタラクティブなマインドマップ+ノードごとのチャット履歴/Markdown/画像付きスライドへのエクスポート
テンプレート ブレインストーミング、企画書、調査分析など数十種類の AI テンプレートを内蔵(Mapify)
拡張機能 Chrome 拡張で YouTube 上に “Summarize” ボタンを追加(Mapify)/iOS・Android アプリ提供(Apple)(Android Apps on Google Play)
コラボレーション マップの共同編集(コメント・履歴)、URL共有、PNG/SVG/OPML/Slides 形式で書き出し

2. 価格プラン(個人向け・年払い換算)

プラン 月額(年払い) 主な上限/特典
Free $0 3マップ/月、AI制限付き
Basic $5.99 AIクレジット拡張、画像・音声入力可
Pro $11.99 無制限マップ、Chrome拡張、PDF/動画入力
Unlimited $17.99 チーム共有、API 優先、優先サポート(Edraw AI)

※複数ユーザーはカスタム見積もり。


3. 運営会社

  • 開発元 : XMIND Ltd.(香港/深圳)(Product Hunt)(Wikipedia)
    └ 2006 年創業、従来のデスクトップ版 Xmind を開発してきた UI/UX 志向のマインドマップ専業ベンダー。

4. 生成AI/セキュリティ・権利面

項目 Mapify のポリシー
データ所有権 ユーザーはアップロードコンテンツの 著作権を保持(Mapify)
モデル学習への利用 FAQ で「モデル学習に利用しない」と明示(Mapify)
公開/再利用 利用規約で「第三者へ非公開・再利用しない」と記載(Mapify)
セキュリティ認証 サイトは ISO/IEC 27001:2022 認証取得(Mapify)
保存場所 暗号化された保護サーバーに保存(AWS リージョン表記のみ)(Mapify)
オプトアウト 学習用途ゼロのため特別なオプトアウト手続き不要(利用停止で即削除)

評価: SaaS 上で完結するが、機密資料を海外リージョンにアップロードするリスクは残るため、「重要文書はプレーンテキスト要約のみを渡す」など社内ガイドライン策定は必須。


5. 主要競合との比較 (◎=強み、○=対応可、△=弱い)

製品 AI自動生成ソース データ方針 月額※ 競争優位のポイント
Mapify PDF/動画/画像/音声/テキスト ◎ データ非学習・ISO27001 ◎ $5.99〜 多様ソース→一括生成/YouTube拡張が強力
Xmind AI テキスト/PDF ○(Xmind) 内製クラウド/AIクレジット制 ○ $4.92〜(Xmind) デスクトップ&ローカル保存可/Pitch Mode
Miro AI プロンプト or 既存ボード ○(https://miro.com/)(Miroヘルプセンター) GPT-4o-mini利用、学習オプトアウト無し △ $10〜(Starter)(https://miro.com/) ホワイトボード統合/図表自動変換
MindMeister テキスト入力のみ △(MindMeister) Public Maps Universe=公開前提 △(MindMeisterサポート) $0〜(制限付)(MindMeister) 共同編集やタスク連携(MeisterTask)

※年払い最安プラン基準。価格は 2025-04-29 時点。


6. 情シス部門でのユースケースと効果

ユースケース 具体例 期待効果
ポリシー/手順書の可視化 ISMS 手順書 PDF → マインドマップ化し、改定履歴とリンク 文書読解時間を 50 %短縮、改定差分を一目で共有
セキュリティ勉強会資料 Weekly セキュリティレポート → 要点マップ+Slack投影 インシデント知識の内製ナレッジ化、議論活性
SaaS 契約管理 ベンダー契約 PDF → 条項マップ化し、リスクタグ付け 契約比較の標準化、抜け漏れレビュー時間を短縮
オンボーディング 情報機器申請フロー画像 → 手順マップ化 新入社員の自己学習、ヘルプデスク問い合わせを削減

7. 開発プロジェクトでのユースケースと効果

フェーズ ユースケース Mapify 活用 効果
要件定義 クライアント提案書(PowerPoint)→マップ 要件ツリーを自動生成し抜けを検知 キックオフまでの整理工数▲30 %
設計 API 仕様書(Markdown)→ ER 風マップ データフローを視覚化し UI/UX チームと共有 誤認識減、レビュー回数▼
開発 Sprint レトロの録音→マップ+対話 決定事項をノード化しタスク連携(Jira連携) 情報ロス防止、改善アクションの即実装
QA/運用 クラッシュログ解析レポート→マップ 発生原因・再現手順・Fix 状況を階層化 調査→修正サイクルを短縮

8. 導入時の注意点とガバナンス提案

  1. データ分類ルール
    • 機密区分 A(ソースコード・個人情報)はアップロード禁止、要約テキストのみ利用。
  2. 利用ログ連携
    • SSO (Google Workspace SAML) 連携と OAuth 監査。
  3. リージョン確認
    • Mapify は AWS グローバル利用。国内法遵守が必要なデータはローカル Xmind or on-prem で。
  4. PoC 指標
    • 作業時間短縮率誤解修正回数ユーザー満足度 を 1 か月計測し ROI 評価。

まとめ

  • Mapify は「多様コンテンツ → 一括マインドマップ化」というユニークさと ISO 27001 認証 + データ非学習 方針が、クラウドネイティブ環境の情報整理にフィット。
  • 情シスでは 手順書可視化、開発現場では 要件・議事の構造化 が特に高い効果。
  • ただし海外リージョン保存を踏まえた 機密データのアップロード制限社内ガイドライン が必須。
  • 競合と比べても AI 入力ソースの広さ価格対性能 で優位性があり、まずは Free/Basic で小規模 PoC を実施し、成果を定量化したうえで全社展開を検討することを推奨します。

所感

  • 動画とかグラフからの要素分解、樹形解析はすごく助かる気がする。
  • さらにリモートワーク中心の会議形態におけるマインドマップ自動解析ってUI/UXの可視化にすごく寄与するのではないかしら
  • でも中国の企業運用という点で、弊社の経営層は難色示しそうだなあ
  • 書籍購入してもう少し理論武装して社内提案するかどうか考えてみよう
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