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Slackの数的制限を調べてみる
なぜ作成したのか
- 八雲町役場さんの「チャネル上限数のトラップ」を見て、弊社の環境大丈夫かな?と不安になった
- 弊社はSlack使ってる
Slack
1. ゲスト招待数(Guest アカウントの上限)
ゲストアカウントの種類
Slack の有料プラン(Pro/Business+/Enterprise Grid)では、以下の2種類のゲストアカウントを利用できます。
-
シングルチャネルゲスト (Single-Channel Guest)
- 参加できるチャンネルは1つのみ
-
マルチチャネルゲスト (Multi-Channel Guest)
- 参加できるチャンネルに制限はない
ゲストアカウントの制限(上限数)
-
1名の有料メンバーにつき、合計5名までのゲストを追加可能
例:有料メンバーが 10 人いれば、最大 50 人までシングルチャネルゲストを追加できる計算になります。
2. チャンネル数の上限
ワークスペース単位でのチャンネル数
Slack には明確なチャンネル数の上限が公表されていません。
無料プラン(Free プラン)の場合
- チャンネル数に明確な上限はありませんが、過去のメッセージ参照やアプリ連携数などが制限されます(メッセージ履歴は 90 日間のみ閲覧可能 など)。
- チャンネルをいくつ作っても履歴の閲覧制限があるため、過去のメッセージやファイルが見られなくなる点には注意が必要です。
3. Slack コネクト(Slack Connect)の利用数
Slack コネクトとは、外部組織の Slack ワークスペースと共有チャンネルを作成したり、DM をやり取りしたりできる機能です。プランによって制限や機能差があります。
無料プラン(Free プラン)
- Slack コネクトを「受ける」こと(EnterpriseGridを使用している他社からの招待に参加)は可能な場合がありますが、共有チャンネルを作成することはできません。
有料プラン(Pro / Business+ / Enterprise Grid)
- Slack コネクトチャンネルを作成・管理できます。
- Pro / Business+ プランでは、1つのSlack コネクトチャンネルが外部組織と共有できる オーガナイゼーション数に最大250という上限が設定されています。
- Slack コネクトを使用するために送信した招待には期限があります。有効期限は 14 日間です (期限が切れても、新しい招待をいつでも送信できます)。
4. インテグレーションの利用数
インテグレーション機能を使用することで、Slack から退出せずに、業界をリードするソフトウェアやアプリを簡単に連携できます。
無料プラン(Free プラン)
- 最大 10 ツールまで
有料プラン(Pro / Business+ / Enterprise Grid)
- 無制限です
Slack プラン比較表
無料プラン (Free) | Pro プラン | Business+ プラン | Enterprise Grid | |
---|---|---|---|---|
価格 (税込) | ¥0 | - 年額払い: ¥935/ユーザー/月 - 月額払い: ¥1,138/ユーザー/月 |
- 年額払い: ¥1,625/ユーザー/月 - 月額払い: ¥1,955/ユーザー/月 |
要お見積り (大規模組織向け・カスタム契約) |
メッセージ履歴 |
90日 (最新 90日間のメッセージが検索・閲覧可能) |
無制限 (すべての過去メッセージが検索・閲覧可能) |
無制限 | 無制限 |
ワークスペース数 | 1ワークスペース | 1ワークスペース | 1ワークスペース |
複数ワークスペースを統合 (組織全体管理コンソールで集中管理) |
音声/ビデオ通話 (Huddles) | - 1対1の音声・ビデオ通話 (グループ通話不可) |
- 最大 50名までの音声会話や画面共有が可能 | - 最大 50名までの音声会話や画面共有が可能 | - 最大 50名までの音声会話や画面共有が可能 |
Slack Connect | - 受け取った招待のみ参加可能 (外部との共有チャンネルを自分から作成は不可) |
- 外部との共有チャンネル作成可 - DM(ダイレクトメッセージ)でも外部とやり取り可能 |
- 外部との共有チャンネル作成可 - セキュリティ機能拡張 |
- 大規模組織間での Connect 運用 (監査ログや高度なセキュリティ設定を包括的に管理可能) |
ゲストアカウント (Single / Multi-Channel) | 利用不可 | 利用可能(1ユーザーにつき5ゲストまで) | 利用可能(1ユーザーにつき5ゲストまで) | 利用可能(契約内容に応じて追加制限・拡張あり?) |
SAML / SSO | 利用不可 | Google / Apple アカウントなどのシンプル認証(SAML/SSOは利用不可) |
SAMLベースのSSO (OKTA, OneLogin, Azure ADなどのIdPと連携) |
SAML / SSO SCIM 他のエンタープライズ認証基盤との高度な連携 |
セキュリティ / コンプライアンス | - 基本機能(2要素認証、ワークスペースレベルの権限管理) - データの保証はベストエフォート |
- メッセージやファイルを無制限で保持・検索可能 | - 追加のセキュリティ機能(eDiscovery、データエクスポート機能など) | - Enterprise Key Management (EKM) - DLP(データ損失防止) - コンプライアンス対応(SOC 2, ISO 27001など) |
サポート体制 | - セルフサポート中心 (オンラインヘルプ、コミュニティ) |
- 24時間メールサポート | - 24時間メール+優先サポート | - 専任のサポート窓口 (24×7 電話・メール) - SLA(サービス品質保証)に基づく対応 |
代表的な用途・特徴 | - 小規模チーム・試験的利用、個人プロジェクト向け - コストをかけずに気軽に始めたい場合 |
- 中小企業~中規模チーム向け - フリーと比べて「過去のメッセージ蓄積」や「外部連携」が重要な場合 |
- 企業規模での本格的利用 - より高度な管理機能・セキュリティ対策が必要な場合 |
- グローバル企業や大規模組織全体 - 複数ワークスペース・高度なコンプライアンス・堅牢な管理が必要な場合 |
所感
- ChatGPT o1等を使用して調査していると、ちょこちょこハルシネーションを返してくる。まったく根拠がない場合と、改定前の内容を混ぜこんでくる場合がある。(ストレージ上限とか)
- Teamsと違って、チャンネル数の上限は問題なさそう。
- とはいえ、コネクトチャンネルのオーガナイゼーション数の上限等は知らないちしきだったので、覚えておきたい(今のところそんな大規模プロジェクトはないけれど)
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