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Slackの数的制限を調べてみる

2025/02/23に公開

なぜ作成したのか

Slack


1. ゲスト招待数(Guest アカウントの上限)

https://slack.com/intl/ja-jp/help/articles/202518103

ゲストアカウントの種類

Slack の有料プラン(Pro/Business+/Enterprise Grid)では、以下の2種類のゲストアカウントを利用できます。

  1. シングルチャネルゲスト (Single-Channel Guest)
    • 参加できるチャンネルは1つのみ
  2. マルチチャネルゲスト (Multi-Channel Guest)
    • 参加できるチャンネルに制限はない

ゲストアカウントの制限(上限数)

  • 1名の有料メンバーにつき、合計5名までのゲストを追加可能
    例:有料メンバーが 10 人いれば、最大 50 人までシングルチャネルゲストを追加できる計算になります。

2. チャンネル数の上限

ワークスペース単位でのチャンネル数

Slack には明確なチャンネル数の上限が公表されていません

無料プラン(Free プラン)の場合

  • チャンネル数に明確な上限はありませんが、過去のメッセージ参照やアプリ連携数などが制限されます(メッセージ履歴は 90 日間のみ閲覧可能 など)。
  • チャンネルをいくつ作っても履歴の閲覧制限があるため、過去のメッセージやファイルが見られなくなる点には注意が必要です。

3. Slack コネクト(Slack Connect)の利用数

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/slack-connect/use-slack-to-work-with-people-outside-your-organization

Slack コネクトとは、外部組織の Slack ワークスペースと共有チャンネルを作成したり、DM をやり取りしたりできる機能です。プランによって制限や機能差があります。

無料プラン(Free プラン)

  • Slack コネクトを「受ける」こと(EnterpriseGridを使用している他社からの招待に参加)は可能な場合がありますが、共有チャンネルを作成することはできません

有料プラン(Pro / Business+ / Enterprise Grid)

  • Slack コネクトチャンネルを作成・管理できます。
  • Pro / Business+ プランでは、1つのSlack コネクトチャンネルが外部組織と共有できる オーガナイゼーション数に最大250という上限が設定されています。
  • Slack コネクトを使用するために送信した招待には期限があります。有効期限は 14 日間です (期限が切れても、新しい招待をいつでも送信できます)。

4. インテグレーションの利用数

https://slack.com/intl/ja-jp/pricing/paid-vs-free

インテグレーション機能を使用することで、Slack から退出せずに、業界をリードするソフトウェアやアプリを簡単に連携できます。

無料プラン(Free プラン)

  • 最大 10 ツールまで

有料プラン(Pro / Business+ / Enterprise Grid)

  • 無制限です

Slack プラン比較表

無料プラン (Free) Pro プラン Business+ プラン Enterprise Grid
価格 (税込) ¥0 - 年額払い: ¥935/ユーザー/月
- 月額払い: ¥1,138/ユーザー/月
- 年額払い: ¥1,625/ユーザー/月
- 月額払い: ¥1,955/ユーザー/月
要お見積り
(大規模組織向け・カスタム契約)
メッセージ履歴 90日
(最新 90日間のメッセージが検索・閲覧可能)
無制限
(すべての過去メッセージが検索・閲覧可能)
無制限 無制限
ワークスペース数 1ワークスペース 1ワークスペース 1ワークスペース 複数ワークスペースを統合
(組織全体管理コンソールで集中管理)
音声/ビデオ通話 (Huddles) - 1対1の音声・ビデオ通話
(グループ通話不可)
- 最大 50名までの音声会話や画面共有が可能 - 最大 50名までの音声会話や画面共有が可能 - 最大 50名までの音声会話や画面共有が可能
Slack Connect - 受け取った招待のみ参加可能
(外部との共有チャンネルを自分から作成は不可)
- 外部との共有チャンネル作成可
- DM(ダイレクトメッセージ)でも外部とやり取り可能
- 外部との共有チャンネル作成可
- セキュリティ機能拡張
- 大規模組織間での Connect 運用
(監査ログや高度なセキュリティ設定を包括的に管理可能)
ゲストアカウント (Single / Multi-Channel) 利用不可 利用可能(1ユーザーにつき5ゲストまで) 利用可能(1ユーザーにつき5ゲストまで) 利用可能(契約内容に応じて追加制限・拡張あり?)
SAML / SSO 利用不可 Google / Apple アカウントなどのシンプル認証(SAML/SSOは利用不可) SAMLベースのSSO
(OKTA, OneLogin, Azure ADなどのIdPと連携)
SAML / SSO
SCIM
他のエンタープライズ認証基盤との高度な連携
セキュリティ / コンプライアンス - 基本機能(2要素認証、ワークスペースレベルの権限管理)
- データの保証はベストエフォート
- メッセージやファイルを無制限で保持・検索可能 - 追加のセキュリティ機能(eDiscovery、データエクスポート機能など) - Enterprise Key Management (EKM)
- DLP(データ損失防止)
- コンプライアンス対応(SOC 2, ISO 27001など)
サポート体制 - セルフサポート中心
(オンラインヘルプ、コミュニティ)
- 24時間メールサポート - 24時間メール+優先サポート - 専任のサポート窓口 (24×7 電話・メール)
- SLA(サービス品質保証)に基づく対応
代表的な用途・特徴 - 小規模チーム・試験的利用、個人プロジェクト向け
- コストをかけずに気軽に始めたい場合
- 中小企業~中規模チーム向け
- フリーと比べて「過去のメッセージ蓄積」や「外部連携」が重要な場合
- 企業規模での本格的利用
- より高度な管理機能・セキュリティ対策が必要な場合
- グローバル企業や大規模組織全体
- 複数ワークスペース・高度なコンプライアンス・堅牢な管理が必要な場合

所感

  • ChatGPT o1等を使用して調査していると、ちょこちょこハルシネーションを返してくる。まったく根拠がない場合と、改定前の内容を混ぜこんでくる場合がある。(ストレージ上限とか)
  • Teamsと違って、チャンネル数の上限は問題なさそう。
  • とはいえ、コネクトチャンネルのオーガナイゼーション数の上限等は知らないちしきだったので、覚えておきたい(今のところそんな大規模プロジェクトはないけれど)
GitHubで編集を提案

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