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【Rust組み込み仮想開発環境の紹介】Dev Container🐳(Docker)×Baker link. Env🍞(probe-rs)
Dev ContainerとBaker link. Env(probe-rs)を利用した、Rust組み込み仮想開発環境をご紹介いたします。
構築図イメージ図(Baker link. Env)
組み込み開発の開発環境をDev Containerにするメリット
Dev Container vs. 従来の組み込み開発環境
項目 | 従来の組み込み開発環境 | Dev Container |
---|---|---|
環境の一貫性 | 開発者ごとに異なる環境設定が必要で、トラブルが発生しやすい | 全員が同じ環境で作業できるため、トラブルが減少 |
迅速なセットアップ | 環境構築に時間がかかる | 数分で開発環境を構築できる |
ローカル環境の汚染防止 | ローカルマシンに多くのツールやライブラリをインストールする必要がある | 開発環境がコンテナ内に隔離されるため、ローカルマシンが汚れない |
再現性のある環境 | 異なるマシンで同じ環境を再現するのが難しい | どのマシンでも同じ環境を簡単に再現できる |
依存関係の管理 | 依存関係の競合やバージョン違いによる問題が発生しやすい | 必要なツールやライブラリがコンテナ内に含まれているため、管理が容易 |
チーム開発の効率化 | メンバーごとに環境が異なるため、トラブルシューティングに時間がかかる | 全員が同じ環境で作業するため、問題解決が迅速に行える |
柔軟なカスタマイズ | プロジェクトごとに異なる設定を行うのが難しい | プロジェクトごとに設定を簡単に切り替えられる |
無料で利用できる開発環境
本記事の仮想環境では、以下のツールを利用します。またこれらのツールは、Apache License 2.0 または MIT Licenseのため、無料で利用することができます。
ツールのライセンス情報
ツール | ライセンス | 引用元URL |
---|---|---|
Docker (Rancher Desktop by SUSE) | Apache License 2.0 | リンク |
Visual Studio Code | MIT License | リンク |
probe-rs | Apache License 2.0 または MIT License | リンク |
Baker link. Env | MIT License | リンク |
※2024年11月23日時点のライセンス
Cargoを利用した通常Rust開発環境と同等
通常のRust開発で利用するビルドシステム&パッケージマネージャであるCargoを採用しているため、WindowsやLinuxのアプリケーション開発と同じ感覚でクレート(ライブラリ)の追加やコードのビルドが可能です。組み込み開発用IDEでよくある特有の設定は限りなく0で済ませることができます。
Visual Studio Codeのアドインがほぼそのまま利用できる
Dev Containerを利用しているため、Visual Studio Codeのアドインがほぼそのまま利用可能です。Vimのキーバインドや、Git管理アドイン、GitHub Copilotなど開発効率の向上に必須な多くのツールをそのまま利用することができます。もちろん、rust-analyzerも利用可能です。
最後に
今回ご紹介したBaker link. Envを手軽に試すことのできるRust言語学習用開発ボードとして、Baker link. Dev Rev.1を発売しております。
Baker link. Devは、Rustによる組み込み開発の普及を最優先としており、利益を追求していないため、リーズナブルな価格で提供しております。ぜひご購入をご検討いただければ幸いです。
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