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【Rust組み込み仮想開発環境の紹介】Dev Container🐳(Docker)×Baker link. Env🍞(probe-rs)

2024/11/23に公開

Dev ContainerとBaker link. Env(probe-rs)を利用した、Rust組み込み仮想開発環境をご紹介いたします。

構築図イメージ図(Baker link. Env)

組み込み開発の開発環境をDev Containerにするメリット

Dev Container vs. 従来の組み込み開発環境

項目 従来の組み込み開発環境 Dev Container
環境の一貫性 開発者ごとに異なる環境設定が必要で、トラブルが発生しやすい 全員が同じ環境で作業できるため、トラブルが減少
迅速なセットアップ 環境構築に時間がかかる 数分で開発環境を構築できる
ローカル環境の汚染防止 ローカルマシンに多くのツールやライブラリをインストールする必要がある 開発環境がコンテナ内に隔離されるため、ローカルマシンが汚れない
再現性のある環境 異なるマシンで同じ環境を再現するのが難しい どのマシンでも同じ環境を簡単に再現できる
依存関係の管理 依存関係の競合やバージョン違いによる問題が発生しやすい 必要なツールやライブラリがコンテナ内に含まれているため、管理が容易
チーム開発の効率化 メンバーごとに環境が異なるため、トラブルシューティングに時間がかかる 全員が同じ環境で作業するため、問題解決が迅速に行える
柔軟なカスタマイズ プロジェクトごとに異なる設定を行うのが難しい プロジェクトごとに設定を簡単に切り替えられる

無料で利用できる開発環境

本記事の仮想環境では、以下のツールを利用します。またこれらのツールは、Apache License 2.0 または MIT Licenseのため、無料で利用することができます。

ツールのライセンス情報

ツール ライセンス 引用元URL
Docker (Rancher Desktop by SUSE) Apache License 2.0 リンク
Visual Studio Code MIT License リンク
probe-rs Apache License 2.0 または MIT License リンク
Baker link. Env MIT License リンク

※2024年11月23日時点のライセンス

Cargoを利用した通常Rust開発環境と同等

通常のRust開発で利用するビルドシステム&パッケージマネージャであるCargoを採用しているため、WindowsやLinuxのアプリケーション開発と同じ感覚でクレート(ライブラリ)の追加やコードのビルドが可能です。組み込み開発用IDEでよくある特有の設定は限りなく0で済ませることができます。

Visual Studio Codeのアドインがほぼそのまま利用できる

Dev Containerを利用しているため、Visual Studio Codeのアドインがほぼそのまま利用可能です。Vimのキーバインドや、Git管理アドイン、GitHub Copilotなど開発効率の向上に必須な多くのツールをそのまま利用することができます。もちろん、rust-analyzerも利用可能です。

最後に

今回ご紹介したBaker link. Envを手軽に試すことのできるRust言語学習用開発ボードとして、Baker link. Dev Rev.1を発売しております。

https://youtube.com/shorts/zO6Vnm8v96o?feature=shared

Baker link. Devは、Rustによる組み込み開発の普及を最優先としており、利益を追求していないため、リーズナブルな価格で提供しております。ぜひご購入をご検討いただければ幸いです。

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