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社内 LT 会を 1 年間続けられたので、ふりかえってみた

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こんにちはー!
BABY JOB株式会社の @mackey0225 です!

この記事では、BABY JOBのエンジニア組織で、2024 年の 2 月から社内 LT 会を開催し、無事に 1 年間続けられたので、そのことについてふりかえりました。

具体的には、以下の内容についてまとめます!

  • BABY JOB の社内 LT 会について
  • なぜ社内 LT 会を始めたのか?
  • 続けられるためにやったこと・考えたこと
  • 社内 LT 会を通じて得たもの・失ったもの

この記事が、これから社内で勉強会や LT 会などの企画を始めようとしている方や、今やっているけど壁を感じている方にとって、有益になれば幸いです!

BABY JOB の社内 LT 会について

簡単にですが、BABY JOB における社内 LT 会は以下の通りです。

  • 毎月実施
  • 平日のお昼休みに開催
  • オンライン(Slack のハドル)で開催
    • フルリモートメンバーも多いため
  • 発表者は公募制
    • 各回で 3 ~ 5 人が発表
    • LT といっても、時間枠は自己申告制で敷居を低くしています
  • 各回の企画の流れ
    • 毎回自分が発表者の募集を呼びかけて、公募で集まった発表者内で日程調整して、実施する

開発メンバーの半分くらいの方が聞きに来てくれています。(ROM 専も含む。)

また、2024 年の 10 月には全社員が本社に集まる機会があったので、趣向を凝らして定時後に🍻ビアバッシュ形式🍻で実施しました。[1]

きっかけ:なぜ社内 LT 会を始めたのか?

個人的な想いと、とある会話がきっかけでした。

個人的な想い

BABY JOB の開発部では、積極的に外部の登壇を後押ししています。[2]
当時、自分も含め、何人かのメンバーは外部のカンファレンスやイベントに登壇していっていましたが、特定のメンバーのみに限られていたため、発表すること・登壇することをもっと身近になったもらいたいなと思うようになりました。

とある日の会話

2024年の2月某日に歓迎会がありました。
そこでの二次会で外部イベントへの登壇について話をしていて、あるメンバーが外部イベントへの登壇について興味があるけど二の足を踏む感じがするということを話していたので、社内のクローズドなイベントで経験を積むのがいいなとなりました。
その流れで試しに次の日に企画をして、部内で呼びかけて実行しました。

TIPS:続けられるためにやったこと・考えたこと

勢いで始めましたが、単発で終わるのはもったいないと思っていたので、なんとか続けられるように以下のことを意識していました。

  • 組織のルールに適応させる
  • 自分ひとりでもやる覚悟を持つ
  • 無理をしない、楽しい方を選ぶ
  • 賛同者・キーパーソンを確保する

組織のルールに適応させる

社内 LT 会に限らず、新しいことを始める際は、組織のルールや風土といった組織の力学にフィットさせることを意識しています。

部門長や上位メンバーとの合意

大前提にはなりますが、組織の部門長を味方にして合意を得ることは、ビジネスパーソンとして避けては通れないものだと思っています。
BABY JOB の開発組織としては、アウトプットに関しては前のめりなので、合意を得ること自体は難なくできました。[3]

もし、他の組織で行う場合は、合意を得るにあたって、実施以前に組織の目指すべき姿に沿うような企画にすることを考えるべきです。[4]

また、企画に対してメリットを感じてもらえていないようであれば、「やる⇔やらない」という軸と「メリット⇔デメリット」という軸の2軸の四象限を考えて、整理する のがいいです。

「やる⇔やらない」という軸と「メリット⇔デメリット」という軸の2軸の四象限四象限のイメージ

うまく合意形成ができていないときは、やらない場合のメリットの方が、やらない場合のデメリットに勝っていたり、やる場合のデメリットが過大評価されていたりすることが多い気がしています。なので、しっかりと四象限を整理して進めたほうがいいです。

開始にあたってのメンバーへの周知

人間は変化を避ける傾向にあるため、新しい取り組みが始まることでストレスがないように始めました。
(強制ではなく任意参加であることを強く伝えたり、参加・不参加が業務に影響しないことなど、不利益がないようにしました。)

開発メンバーの属性を考慮した運営

また、メンバーの働き方も考慮した運営を考えて、実施時間は土日や定時後ではなく参加しやすい平日の昼にしたり、オンライン前提で耳だけ参加できるようにすることなどを考えました。

自分ひとりでもやる覚悟を持つ

企画したけど誰も集まらないという可能性は考えました。
加えて、続けていく中でマンネリ化して、参加者が減っていって、誰も来なくなることも考えました。

そんなときは、自分ひとりでも社内 LT 会を実施するように考えていました。
自分ひとりでも実施することでのメリットはありました。

例えば、社外のイベントへの素振り・壁打ちとして使うことができることがあります。
また、登壇準備をするので、テーマに対しての整理をすることで学習する機会を強制的に設けることもできます。

このような自分だけでもメリットがある状態にしておくことで、ぼっち LT 会になったとしても、楽しく取り組めます![5]

結果として、発表者が 0 になることもなく、誰かが手を挙げて挑戦してくれる状態だったので、本当に良かった!
そして、聞きに来てくれる参加者も昼休みの時間を割いて来てくれていて本当に嬉しい限りでした!![6]

無理をしない、楽しい方を選ぶ

自分ひとりでもやるとしつつも、普段の業務にプラスする形なので、多忙な時期に重なると大変になります。
そして、そんな大変な状態が続くと、本来自分がやりたかったことだとしても、避けたくなる気持ちが芽生えやすくなります。

そういったときは、まずは無理をしないことを考えました。
例えば、忙しいときは呼びかけのタイミングを少しずらすことで調整したりしていました。

加えて、何か判断に迷うことがある場合は、楽しい方を選ぶようにしました。[7]
楽しい方を選ぶことで、モチベーションが下がりにくく、続けやすくでき、運営するための心理的コストを少しでも下げることに繋がります。

(結果として、最近は無理することもなく、目を閉じてもできるぐらいの感覚になってきました。)

賛同者・キーパーソンを確保する

一人で続けてやるんだという気概を持つことは良いことですが、すべてがその一人に依存した状態になるので、本当にそれで良いのかは怪しいです。[8]
自分以外のメンバーで興味や関心を持ってもらっているのであれば、どんどん巻き込んでいくことで、体制を強固にするのが良いです。

社内 LT 会の企画・実施だけであれば、自分ひとりでもなんとかなりますが、当日の会の中での場作りに関してはひとりではうまく行かないこともあります。
そんなときは、興味・関心を持ってもらっているメンバーに話を振ったりすることで、雰囲気をつくることをやっています。

また、持続可能な運営体制になるために力を貸してもらうことは必要なことです。
上でも少し取り上げていますが、昨年にビアバッシュ形式を企画した際は自分からではなく、賛同してくれるメンバー(2人)からの声掛けから「やろう!」と企画・実施しました。

メリット・デメリット:社内 LT 会を通じて得たもの・失ったもの

社内 LT 会を続けていく中でのメリット・デメリットについて挙げていきます。

メリット

メリットとしては以下の内容です。

  • 開発組織の1つのコミュニケーションの場となった
  • 登壇・アウトプットへの敷居が下がった
  • 司会進行の素振りができた

開発組織の1つのコミュニケーションの場となった

上にも書きましたが、月 1 回の企画で、半数のメンバーが参加してくれているので、その場で他のメンバーの考えていることや興味のあることを知るきっかけになっています。
加えて、その発表内容に対して、コメントを書くことでコミュニケーションを取る形になることができています。

登壇・アウトプットへの敷居が下がった

定期的に開催することで、登壇することが当たり前になっていきました。

この社内 LT 会だけが要因ではないですが、2023 年と比べ、2024 年はカンファレンスへの登壇者は増えていきました。

  • 2022 年:1 件
  • 2023 年:6 件
  • 2024 年:17 件

詳細は下記の画像の通りです![9]

BABY JOB の開発組織紹介(2025年3月時点)より

司会進行の素振りができた

これは組織というより自分自身のメリットです。

社内 LT 会の司会進行は自分が実施しています。
司会進行すること自体はそうない経験であり、数を重ねていく中で学んでいくことができました。

例えば、時間配分を意識すること、発表後のコメントや対話のポイントを出すこと、ハドルに投稿されたコメントのピックアップすることなどなど。
普段の業務では考えていないことを実施できたのは良かったです。

デメリット

デメリットは色々考えましたがあまりないというのが正直なところです。[10]

ただ、強いていうと「準備や運営に時間がかかる」ことです。

自分が企画して実施する時間はどうしてもかかります。
ただ、ルール化したり、自動化したりすることで少しずつ手間を下げていくことで、デメリットを薄くしていっています。

さいごに

社内 LT 会を1年間続けてみて振り返ってみると、ここまで続くとは思っていなかったのが正直な気持ちです。
ひとえに、積極的に参加してくれる開発メンバーがいてくれるおかげだなと再認識できました。本当にありがとうございます![11]

今後も引き続き、続けていけるようにしていきたいですし、より楽しめるような試みもチャレンジしていきたいです。

脚注
  1. 毎年、春と秋に集まる機会があるので、2025 年の 4 月も鋭意企画中です! ↩︎

  2. 登壇に関しては、業務として参加できるため、遠方であれば出張として、交通費・宿泊費も扱いとして会社負担で参加できます。 ↩︎

  3. 弊社はやってみなはれ精神が強めだし、何なら上記のきっかけでも書いたが、会話の中でほとんど合意を得ていた。 ↩︎

  4. 自分の上長がさらにその上の上長に合意を得ることがあるので、組織としてなぜやるのかが腹落ちしていないと自分の手が届かないところでストップしてしまうことはある。 ↩︎

  5. 強がりじゃないよ! ↩︎

  6. ステマコメントみたいだけど、実際にそうだったんですよ! ↩︎

  7. ここでの「楽しい」は「ラク」という意味も含まれます。 ↩︎

  8. このことは、仕事でも同じようなことが言えるなとつくづく思います。 ↩︎

  9. どんどん増えていくので、書くスペースが無くなっている。。。 ↩︎

  10. あまり有益な部分がなくすみません。 ↩︎

  11. どこで言ってんねん。 ↩︎

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